WEB BEA VOICE Vol.218 TOP
BACK NUMBER
ARTIST INDEX
BEA-NET
彼らのライヴはスゴイ。えらそな事は何も言わないがひたすら演奏する。客も飛ぶ。
テクニックに頼らず(本人いわくテクがないらしいが)、勢いでごまかすこともなく正直で、実に魅力溢れるライヴパフォーマンスを展開してくれる。こりゃ客にとっては金の払い甲斐があるってもんだ。そしてこれは確かにパンクの匂いがある。インタビューに答えてくれたリーダー(バンマス?)の岩川氏はビシっと筋の通った頼れる兄ちゃんといった趣き。受け答えはしごく明快。そしてにじみ出る優しさは、人の上に立つ者の宝刀。かっこいいっす!
photograph;荒木隆 text;森裕史
---まず、バンドの自己紹介をお願いします。
「説明しづらいんですけど・・・ま、あの、楽しい感じです。」
---すごく古い音楽からの影響を感じるんですが、それが、普通はフィフティーズとか、シックスティーズとか、それ自体のジャンルになったりしがちなのに比べて幅広く好きなんだなと思ったんですよ。
「最初はすごい狭かったんですけど。もともとすごい古い音楽をやってまして、1920年代とか30年代とか好きでやってて、だんだん成長したんですよ。で、今もう70年代まで来てまして(笑)。」
---成長(笑)
「そろそろディスコでもやろうかなと。80年代を(笑)。もともとパンクバンドで始めて、いろいろあって。で、まわりもみんなパンクとかになって、そしたらつまんなくなっちゃって。どこ行っても同じような音とかばっかりで、いやじゃないですか。」
---じゃ、より精神的なパンクというか、深くなったということですか?
「うん、まあ、そうです。」
---でもさっきリハ見てたんですけど、ジョー・ストラマーみたいでしたよ。
「うん、やっぱり一番好きですよ。」
---CLASHのBRAND NEW CADILLAC演ってましたね。
「あの、サックス(Johnny)の奴の実家が唐津なんですよ。で、九州で人気あるんで、ちょっと一曲歌いたいってことで…。」
---そういえばCDのクレジットに『THE MODS』の森山達也さんの名前があったんで、お聞きしようと思ってたんですが、けっこう九州と縁があるんですか?
「そうですね。もともとモッズが『スカーフェイス』っていうのを立ち上げた時一緒に演ったりとかですね。」
---レコーディングにも関わったりするんですか?
「ええ、ちょこちょこっと。(森山さん)忙しいみたいですからね。」
---福岡は久しぶりですよね。
「そうですね、そんなに来れないですからね。」
---CD聴いたんですが、いろいろ凝ってますよね。曲とか演奏はライヴと一緒でイケイケなんですが、CDは効果音とかが一杯入ってて。で、ライヴとレコーディングって、どっちが楽しいんだろうなという質問をしたいんですが。
「やっぱりね、全然違いますよ。インディーズで3枚出してるんですけど、レコーディングって・・・(バンド組んだ)最初は下手じゃないですか、で一発で録って。またやろうねって言ってたんですけど。でまぁそれが評判良くて2枚目3枚目って出す時に、バカな友達が多いんで・・・『いい機械あるよ』って。(笑)好きな映画とかから音を録ってきて『いやぁサンプラーってのがあってね』って貸してくれて、あっそう、なんて使ってみたり(笑)。レコーディングは楽しいですよ。」
---遊びの要素が強いんですね。
「遊び・・・というよりバンド自体遊びですからね。趣味ですから。レコーディングも楽しいし、ライヴも練習も楽しいし、飲むのも楽しいし。みんなただの友達だから。遊びで楽しむためにやってますから。みんな仕事しながらやってるし。楽しくない事はしないし。」
---潔いですねぇ
「というか、それしかできないんですよ(笑)。」
場内、割れんばかりに盛り上がるTHE COLTSの痛快なステージ。この日、『THE COLTS』のメンバーと観客はまさに一体化した。