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GRAPEVINE COLUMN Vol.1
 ついに『スロウ』がリリースされる。今回の曲も、例に漏れず、シングル向けにどうのこうのというよりは、3、4曲、曲を持ちよったなかから1曲を選んだ形になっており、亀井メロディーの究極ではないかと思う。聴きどころがどうのこうのというよりは、聴けば、自ずから聴きどころが分かる仕掛けになっている。繰り返せば、繰り返すほど、狂おしく、胃が痛くなるはず。バインはこの曲でブレイクという風評もあるが、それは遠慮しときます。
 先日『スロウ』のPVを撮影したのだが(写真はビデオ撮影中のヒトコマ)、今回の見所といえば、ずばり落ち物。何が落ちてくるかは見てのお楽しみだが、とにかく落ちてくるもんが、当たりそうでヒヤヒヤした。ちなみに、西原誠は小銭を落としてるが。撮影は、早朝の新宿にて。前の日、ほとんど寝てなかったので瞼が重く、いつもより目が細いだの、小さいだの、さんざん言われました。
     田中和将(GRAPEVINE)



堂島孝平COLUMN  Vol.7「お店不思議発見」
 こんちは。人間不思議発見のお時間です。
今日のお話は2年ほど前のもの。もちろん、実体験ですけど、「人間不思議発見」よりかは、「お店不思議発見」って感じでしょうか。うん。そっちの方が近いや。
 あれは、2年前の夏。夜9時過ぎに、友達と遊んでいたんです。話の流れで、「寿司食いてぇなァ」ってことになって、車を飛ばして、回転寿司を探したんですよ。で、横浜のはずれに1軒見つけて。「ここでいいよね?」って感じでスッと入ったわけですわ。まぁ、その店の名誉のために、A店ってことにしときますけど。そんでね、自動ドアが開いて、ビックリしたんですけど、その店ったら、回転寿司なのに、ネタがひとつも回ってないんですよ。あの、ベルトコンベアーみたいなのだけ回ってんの。けっこう引いたんスけど、客もいねぇし。まぁ、でもなんとなく座っちゃったんですよね。そしたら、奥から大将が出てきてね。「いらっしゃいーって太い声でね。」おめえはいいからネタ出せよーなんつって言いそうになっちゃってね。で、冷たい空気でさぁ、けっこう広いのに3人しかいねぇし。「おい、どうするよ?」ってヒソヒソと言ってたんすよ。そしたらさ、コンベアに乗って遠くから札が来るのが見えて。皿に乗って来んのよ。「おい、なんか来るぞ」って。で、だんだん近づいてきて。もう、驚いたね。目を疑ったよ。そこには「ご注文はすべてお申しつけ下さい」って書いてあんのさ。「え、じゃあなんで回ってんの、コンベア」ってつい言ったら、ニラまれてさ。「…じゃ、たまご…」って言ってみたら、「はい、たまごっ」って手で渡されてさァ。「ねぇ、なんで回ってんの、コンベア」って。「なんでだろう」って。
あの夜を忘れられないんスよ。不思議なお店だったんです。