WEB BEA VOICE Vol.238 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
LAREINEというバンドの表裏一体。

LAREOME TPIR "Metamorphose" 1999
1999.1.19(tue) at DRUM LOGOS
●text/Saori Nakashima ●photographs/Tomofumi Yamada
 「今までのステージが“華やかな花園”だったとしたら、今度はそうした花園の周りに生い茂る“蔦や棘”といった部分が反映されたものになると思いますね。」
目の前の白い幕が落ち、1曲目『gerbe』のイントロが始まった瞬間、以前インタビューでKAMIJOが語ったその言葉の意味が分かった気がした。ステージへと一斉に手向けられる薔薇、薔薇、薔薇…。いつもなら、甘い秘密の花園となろうその空間が、今日は激しく毒づいている。「最高にロマンティックな夢を見せてやるぜ!」いつになく強い調子でKAMIJOが叫ぶと、メンバーは全員、ラメ入りのマントを脱ぎ捨て真っ黒なコスチュームを露にした。激しいギターと緊迫のリズム。これまで表に出さなかった“裏”の、いわゆる“ロックバンド”LAREINEの姿がそこには見える。「届いてこないぜ!」とさらに客席を煽るKAMIJO。その後も、扇情的なMAYUのギター・ソロ、燭台を手に暗闇を照らしたMACHIのドラム…と、一気に序盤を攻め上げていく。
 と…暗転したステージに衣装を着替えたメンバー登場。先ほどまでの毒々しさもどこへやら、いつもの可愛い仕種でオカリナを吹き、手もとの篭から小さな白い花を散らすEMIRUに「えみるん、カワイイ〜ッ」との声がかかる。もちろん、KAMIJOもいつもの口調で第一声。「ボンジュ〜ル、ハニィ〜♪」(『ちびまるこ』花輪風)と麗しき笑み。どうやら、ここからLAREINEの“表”部分が始まるようだ。「ん〜なんていい匂いだ」と薔薇を片手に酔うKAMIJO。そこへ待ってましたとばかりにツッコむファン「造花だよ、それ」。KAMIJO「……(^_^;)」。そんなほのぼのとしたやり取りを交わしながらも、世界はいつしか『ROMANCIA』 『薔薇は美しく散る』 『Fleur』と、華やかなLAREINEの花園へ。アンコールでは羽を付けた妖精(?)EMIRUが、2台のターンテーブルを操り、見事なDJプレイを披露。最後の『Metamorphose』では場内に雪を降らせるなど、あらゆる意味でLAREINEの“表と裏”を感じさせてくれたライヴだった。

M-1.gerbe/M-2.薄命/M-3.SOLITUDE/M-4.Jetaime/M-5.MAYU SOLO/M-6.MACHI SOLO/M-7.再会の花/M-8.白いブーケ/M-9.憂いの花が綴る愛/M-10.ROMANCIA/M-11.薔薇は美しく散る/M-12.Fleur
EN-1.EMIRU SOLO/EN-2. LILLIE CHARLOTTE/EN-3.Metamorphose