WEB BEA VOICE Vol.238 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
Thee 50'S Highteens(ジー フィフティーズハイティーンズ)
 女の子のバンドが最近増えてきたようだ。以前には及ばないまでも確実に増えている。かなり前にこのコーナーで書いたんだけど、女の子がバンドをするのには男の場合よりもエネルギーが必要だ。家庭、仕事、オトコなどのシガラミが彼女たちの行動を抑圧していると聞く。「音楽をする」と「バンドをする」は必ずしも同義語ではないようだ。さて、今回はThee 50'S Highteens(ジー フィフティーズ ハイティーンズ)を紹介する。もちろん女の子のバンドでコテコテのR&Rを得意としている。ルックス的にもサウンド的にも「やる気」を感じさせるR&Rバンドだ。彼女たちにいろいろと質問をしてみた。回答の中で一貫していたのは「R&Rは理屈ではなく感性の昇華」 だった。余計な注釈は必要ないだろう。「10代の女の子が集まってR&Rバンドをやる」この素敵な言葉がすべてである。オレの個人的好みではあるが「Rockオンナ」が好きでクルマのCDチェンジャーには常に3〜4枚は積んでいる。昔からカッコイイ女たちがRockを更に刺激的にしてきた。スージー クアトロ、ジョーン ジェット、クリッシィー ハインドなどには「Rockの美学」を強く感じる。―Thee 50'S Highteens― 彼女たちは、その「Rockの美学」を継承していくだろうし、膝を抱えている少女たちに立ち上がる勇気を与えるだろう。彼女たちがそうであったように。
1998年10月に現在のメンバーでスタート。女の子4人編成のR&Rバンド。メンバー構成はVo・Ba:トモ(17)フリーター、Gu:ミカ(18)大学生、Org:シマ(19)大学生、D:リカ(18)フリーターの4人。福岡市内のライヴハウスやクラブでライヴ活動を行っている。
■the sound track recording studio■ 2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855
         Vol.21 バレッタ
分かった上での正統派。
 永 六輔、林家こん平など、あまりにも似てない“ベタなモノマネがウリ”の上荒磯勇と年齢のわりにはキュートな顔立ち、“でもホントは元ヤンキー”の黒瀬純。嫌味のないスマートなオチ、幅広い層に受けるキャラ。いい意味でオーソドックスな笑いを魅せる実力派だ。黒瀬「でも最近は“バレッタらしい”って言われることに、ちょっと抵抗を感じてて。例えばアンケートでも、“面白い”じゃなく“上手い”って書かれているんですよ。もちろん、それはそれで嬉しいですけど、裏を返せばある意味それって“まとまっちゃってる”って言うことなのかもしれないと思って…」。上荒磯「ただ、それで今、別の演り方を探し始めたら今度は…スランプに。もぅ、どうしたらいいんですかね、僕たち(笑)」。だが、そんな中、先月からは8期だけの『∞のBB弾』という定期イベントがスタート。「オープニングのVからすべて、BGMにはDragon Ash!もぅ、カッコイイのなんのって凄いですからね!!」と黒瀬力説。内容的にはショートコント約10本に企画コーナー、団体コントの3部構成。黒瀬「結構テレビとかで流してもおかしくないような事を演ってますね。ショートコントにしてもちょっとシュールな感じの。あまり舞台向きではないと思っていたんで、最初はお客さんが笑ってくれるかどうか心配だったんですけど、なんか大丈夫だったみたいです」。今後は「もっと喋りを鍛えて、色んなパターンを身に付けたいです。で、自分が面白いと思ったことを演っていく、それが目標」と黒瀬。上荒磯も「そうやね。後はそれで結果を出す。…うん、今年はバレッタ“結果の年”!にしたいですね」。吉本に入って丸2年。この“カワイイ顔した(実は狼)”のコンビが今年、どんな結果を見せてくれるか楽しみである。
 文/なかしまさおり

▲左:黒瀬純(1975年生まれ、福岡出身)右:上荒磯勇(1973年生まれ、鹿児島出身)/ともに福岡吉本8期生。97年コンビ結成。3月8、28日『 ANIMO!』(前売・当日300円)、3月3日『∞のBB弾』(前売300円、当日500円)。ともにJTキャビンホールにて開催。
〜郭 富城(アーロン・クォック)の巻〜
アーロンは可愛い。34歳の男性を捕まえて、可愛いもあったモンじゃないと思うが、羊の瞳を持つ『美形』である。おまけにダンスは世界一と私は言い切りたい!!いわゆる「蝶が舞い蜂が刺す」って奴。96年香港コロシアムでの演唱会を見たが、大勢のダンサーを従え華麗に舞い踊る彼は、この世の者とは思えない美しさで、宝塚も逃げ出すほどの派手なパフォーマンスは、見る者を惹きつけて離さない。スローナンバーでの歌声は、まるで子宮に語りかけるように優しく響く。アレンジだって(Club Remixとかいうアレね)アーロンは違う。『サンタナ ボムボム ミックス』や『無限時空兵団Remi x』などやりたい放題。とにかく彼は見せて魅せるのだ。アーロンは台湾のバラエティ番組でも爆走を続けていた。18歳の女の子が、肥肥という愛称の太めの、いや・・・太い香港女優・沈殿霞に似ていると出てきた。それが悲劇の『瓜二つ』。それをアーロンは乙女心も判らず「そのブクブクした体は詰め物なの?」と追い打ちをかけていた。恐るべし・・・この爆走はいつまで続くのかっ。頑張れアーロン! 文/ヴィヴィアン
『東京ひとりぼっち』スライドボーイズ

 ペニシリンのサウンドプロデューサー・重盛美晴が惚れ込んだ“ビジュアル系ロック・ムード歌謡”の決定版?!シュールな歌詞とレトロな節回し…「自分たちがボロボロに朽ち果てて、なけなしの金でラーメンをすすっているときに、有線から流れてくるような音楽を世に出したい」と「有線放送1位を目指す」。ちなみにメンバーは設楽統と日村勇紀(おや?もしかしてこの2人…と、分かる人には分かる名前!)。スタッフには映像クリエーターの井上秀憲も参加。いやはや意外に侮れない、この“泣き”の世界…蟻地獄。 

文 なかしまさおり

今頃ですが『BANDWAGON』は素晴らしい!
 なんで今頃、この映画のレビュウなどを書いているのか?それは、疲れた私の網膜にたった今、これから書こうと思っている映画のワンシーンが強烈にフラッシュバックしたからである。よし、思い出したシーンを軸に映画全体を思い起こしてみようかい。
 バンドの名前はCIRCUS MONKEY。ノースカロライナのさえないバンドである。それが敏腕なんだがかなり風変わりなマネージャーに見初められてツアーに出発するわけだが、なんしろ滅茶苦茶なバンドであるからしてさすがのマネージャー氏も予想以上の事態に頭が痛い。ところが、ツアーを廻るうちに人気が上昇、『よし!ここでブレイクか?』ってところで・・・ん?という結末に。
 笑えるけど切なくて、淡々としているところが、いい。それに劇中流れるオリジナルの楽曲もいい。しかし!なんといっても変人&敏腕マネージャーがいい味だしてるんだよなぁ。プレイヤーとしてもバンドの誰より上手いし、芸達者なのである。なんたって未熟で多感なメンバーたちを要所要所でフォローする様は、まさに裏方かくありき!って感じで泣ける。
 音楽好きの兄ちゃんたちがエレキ楽器を持ち寄ってガレージで演奏を楽しむ。これを『ガレージバンド』と呼ぶのだが(そのまんまだな)、ビートルズやローリングストーンズが出現した60年代中期から今日に至るまで脈々と受け継がれひとつのジャンルとして定着、現在のインディーやオルタナティヴの基盤としてビジネスとしても大いに注目されている昨今、監督はバンドってものに深い愛情を持って『それでいいのかい?』って言いたかったのだろうな。え?そりゃ単純な見方か?  それにしてもバンドって、いいもんだ。音楽性や方向性はおいといて、バンドっちゅうもんは永遠の青春感を維持できるものだ。おまけに楽器を弾いていれば、惚けの防止にもなるらしいし・・・。
 お、書いているうちにストーリーを思い出してきた。うーん、今すぐ見たいぞ。ビデオは出ているのか? サントラはこれだ→。
ではまた来月!
文 森 裕史
〈Vol.5
最近、携帯電話の呼び出し音に音楽を入れるのが流行っている。
聞くところによると、そのための本まで出ているらしい。
街がまた一つ、うるさくなった。
僕が使う待ち合わせ場所でも、いろんな曲が飛び交う。
それを聞くたびにイライラは増す。
♪長い間〜、待〜たせてゴ〜メン〜♪
…絶対ゆるせない。
イラスト・文/貝塚好記(ジャンクラッシュ)

『フォークソングin JAPAN』
 だいたい『フーテナニー』って何だ?それは【言葉の綾】を待て。ということで今回はこのコラムのテーマである『フォーク』について考えてみよう。どうでもいいことなんだが、外国語が日本に入ってきたのはいいが、本来の意味を遠く離れることがある。音楽ジャンルしかり。フォークは言うに及ばず、ブルーズ、バラード(バラッド)などの多少入り込んだものから、身近なところではロックという言葉も、ナヌ?って思う表現をよく見かける。「ロックっぽいね」という字面から連想される80年代ホコ天な匂い・・・ああイヤだ!それは自分もそうだったから。てなセルフ突っ込みはいいとして、『フォーク』である。元来は、民族という意味であるからしてフォークソングといえばすなわち、民族音楽を指すのだ。実際のところかの有名なボブ・ディランもデビュー当時は民族音楽としての『フォーク』を伝承するシンガーだったわけで、体制批判の民衆歌(プロテスト・ソング)や古くからの言い伝え(バラッド)の若き語り部として脚光を浴びたのである。ところが『フォーク』が日本へ輸入された60年代、モダンなハーモニーを聴かせるキングストン・トリオやPPM(ピーター・ポール・アンド・マリー)のヒットを機に『カレッジ・フォーク』なるブームが寸足らずのアイビーパンツを穿いた文系学生(軽音楽部)たちを席巻したのである。その後、高田渡などURC〜ELEC軍団は、あくまでも元来のスタイルのフォークソングをベースにしたものの、ヒットチャートは学生運動、同棲時代というダークで刹那な気分を反映して「三畳一間の小さな下宿」が『フォーク』の王道になったのだ。 しかしながらこの現象の善し悪しや功罪を論じるつもりはさらさら無いのであって、んなことより青春の悲哀をこれでもかというくらいマイナーなメロディーに乗っけたのが結果売れた。ということは、我々日本人の感性に合ったということ。大衆音楽ってのは理屈うんぬんじゃなくてもっと単純に楽しみたいものだ。いろんな角度から楽しむから興味が尽きず面白いのだ、うん。なんか尻切れですが、この項おわり。
文/森 裕史


『い』
■読んで得する音楽用語!
迷う、迷うなぁ。【い】である。いっぱいあるけど、今回は…。
【インド】60年代後半、かのビートルズを筆頭に著名なミュージシャンたちが精神の拠り所として足繁く通った土地。シターやタブラといった民族楽器も西洋のミュージシャンには欠かせない要素となり、やたらとインド楽器がもてはやされたりする時期もあり。テクノ隆盛時にはレイヴの聖地として『ゴア』地区が脚光を浴びたり、最近では英国のコーナーショップ、クーラシェイカーなどのモダンロック勢がインド系(?)として活躍中。なにかと気になるインド系(?)音楽、お香でも焚いてじっくりと拝聴したいもの
文/森 裕史

※情報は全てBEA VOICE VOL.238発行当時のものです※