1999.1.30(sat) at マリンメッセ福岡
ゴージャスな濡れ場。
 文/なかしまさおり  TEXT by Saori Nakashima
 写真/山田トモフミ  PHOTO byTomofumi Yamada


 昨年4月にスタートした前代未聞のライヴ・ツアー『PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99』も、いよいよ大詰め。客電の落ちた場内に、ファンの悲鳴のような叫びがこだまする。赤いラメ入りスーツも眩しいヴォーカルの吉井。「九州イェ〜イ!」の第一声でスタートしたのは、おなじみ『パンチドランカー』。右から左から、縦横無尽に飛び交う照明がメンバーを次々とステージの上に浮かび上がらせる。6月のサンパレスより数段デカくなった会場に響く、かつての“愛されないパラノイアバンド”『ROCK STAR』。巨大なアリーナにズシンと大きな何かが響き渡った。
 いつになく高いテンション、上半身すでに裸のアニー。吉井いわく“ウズウズする土曜の夜”は、心も身体も裸になって互いに本性をあらわす、というのが彼らの流儀。「今日は相性がいい。そういうときはサービスしちゃうよ」と、盛り上がった吉井が恒例の『見して見して』の掛け合いで煽れば、会場の手拍子が割れんばかりの大音量で一気に応える。まさに4人と観客とが、あ・うんの呼吸で繰り返す“愛の行為”そのもののようだ。
 中盤。まるで真っ赤な血が静かに満ちていくかのような『球根』に思わず、場内がシンと静まり返る。続く『Four Seasons』『花吹雪』『エヴリデイ』。前半とはやや対照的なこれらの曲に、どこからともなく聞こえてくる“スゲェ…スゲェよ、マジで…”というファンの小さな囁き声。まるで身体中の血という血が、ゴボゴボと大きな音を立てて逆流していく、そんな感じさえ覚えてしまう。もちろんその感動を胸に、迎える次なるステージはお待ちかねの“R&RディスコTIME”。吉井お得意のエロエロMC「今日は締まりがいいねぇ。君たちは名器だぁ〜!」の声に赤面する間もなく、『MY WINDING ROAD』で頭上のミラーボールがクルクルと回転。エマのギターもそれに負けじと鮮やかな光を放ち、アリーナは一気に巨大なディスコへと化した。中でもファンの最大の楽しみ(?)は『SUCK OF LIFE』でのエッチなカラミ。キスするだけでは飽き足りない吉井がエマの目の前にひざまづいて…(ピーッ、放送禁止)…するなど、客席は否が応でも盛り上がらざるを得ない興奮状態に(笑)!!また、間奏ではこれまた“お約束”のメンバー紹介があり、ステージ中央へ呼び寄せられたアニーが吉井にキスを奪われたり(「やった兄弟制覇」by吉井)、サポート・メンバーの三国氏が腹話術の人形になったりと相変わらずの賑やかさ。まさに“エンターテイメント”とはどういうものかを知り尽くしている彼らだからこそ、出来る究極のパフォーマンスだ。
 本編ラストのMCでは、今回のツアーについて、最初は“楽しい”だったのが、次に“苦しい”、そして“考えさせられる”になって、今じゃ“もう1年ぐらい出来んじゃねぇか?”という気持ちに変化している、と吉井。ツアーのテーマ曲でもある『離れるな』に続くアンコールでは1st Albumから『Foxy Blue Love』も披露し、トリにはなんと、3月3日にリリースされるNew Single『SO YOUNG』を演奏。曲を通して切々と語られる“僕らは生きている限り、青春の真っ只中にいられるのではないだろうか”というメッセージに、強く、赤く、これらからの4人が象徴されているような気がしてならないステージだった。ツアー・ファイナルまであとわずか。彼らがそこでどんな“ショウ”を見せてくれるか、最後の最後まで見逃せないツアーになりそうだ。

O.K./ゴージャス/見して見して/エヴリデイ/MY WINDING ROAD/BURN 見てないようで見てる/LOVE LOVE SHOW/悲しきASIAN BOY/SO YOUNG
(SET LIST一部掲載)

NEW SINGLE
『SO YOUNG』

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