WEB BEA VOICE Vol.239 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
太陽の翼 出演:THE TRASH CAN SINATRAS/northern bright/サニーデイ・サービス
1999.2.9(tue) at DRUM LOGOS
●Live Report/Hideki Araki ●Back Stage Report/Yu-shi Mori ●photographs/Tomofumi Yamada

■LIVE REPORT■
和気あいあいのライヴで、3バンドの絆が見えた。

  最初にこのイベントの出演アーティストを見たときに驚いた。まさかこんな形でトラキャンが福岡のステージに立つなんて予想もしていなかったから。ふと思った、大好きなアーティストと同じステージに立って一緒に演るサニーデイ・サービスの曽我部さんの気持ちってどんなんだろうと。
 その答えがステージ上で出されていく。この日、オープニングを飾ったnorthen brightの時にはトラキャンのジョージが飛び入りで参加して会場を沸かしたし、サニーデイ・サービスの曽我部さんはMCの時にトラキャンとの出会いや、今回のライヴのいきさつを教えてくれた。もちろん、サニーデイが渡英してトラキャンに会った時のことをモチーフに作られ、今回のタイトルにもなっている『太陽の翼』も熱唱。しまいにゃ、トラキャンメンバーと新井さんも飛び入りする始末。さすがにトラキャンの時には飛び入りはなく、彼らのまったりとした音と切なさを含んだメロディアスなヴォーカルを思い切り聴かせてくれた。ラストは3バンドの大セッション。こんなパフォーマンスからも彼らの繋がりの深さや信頼関係がヒシヒシと伝わってくる。
 そういえば、曽我部さんはセッション時にタバコを吸ったりして、終始リラックス・モード。きっと、見ていた人以上にこのライヴを楽しんだことだろう。そして、最終日となったこの日のことをいつまでも彼らは忘れないのだろう。たぶん、この夜ドラムロゴスに集まった人々と同じように。

■バックステージ・レポート(愛と笑いの夜)■
to sir with love & live...

  3階の楽屋では、5センチほど開けられた窓から見えるロゴス名物「公園整列」にまるで軍隊みたいだと驚くメンバーたち。さて、どれほどの人がトラキャンを目当てに並んでいるのだろう?サニーデイを目当てに来たお客さん、ノーザン福岡初ライヴに駆けつけたファンの人達は、トラキャンを楽しんでくれるのだろうか?
 午後6時。日が暮れた寒空の中、平均年齢23歳と思われる約650名のオーディエンスが行儀良くロゴスに吸い込まれていく。いつもより大きめのBGMが流れる場内は、CDやテープではなくカプセル・ジャイアンツの横溝礼央がDJ。モダン・ロックとルーツ音楽がうまいことバランスされた、いつもながらクールなスタイルである。曽我部手描きのトラキャンTシャツが前々日の大阪公演で売り切れてしまったのは残念だったが、ステージ上以外でもしっかり気の配られたいいイベントだ。それもこれも曽我部をはじめとしたツアーメンバーやスタッフが醸す『気』が全体の空気をいい方向に振っているという証左であろう。気は心、である。
 2週間にわたる異国でのレコーディング〜ツアーは、トラキャンの面々にとって決して楽な仕事ではなかっただろうし、曽我部も風邪で喉を痛めていた。ノーザンも風邪や体調不良に悩んだ。アライ君が言っているように、確かに双方の言語も滅茶苦茶であった(これはこれで笑える話がいっぱいある)。ま、このような舞台裏は客席に関係ないことであるが、そんなこんなで一緒に転がってきた最終日の福岡。ちょこちょこ仕掛けられた茶目っ気たっぷりの演出や全員でステージに立ったとき見せたメンバーたちのほころんだ顔は、このツアーの価値と成功を十二分に物語った。長い時間のイベント、足腰の痛さをこらえて観てくれた客席のみなさんにも届いたと思う。嬉しいことにCDショップでトラキャンがまた売れ出したという話も聞いた。
 戦略的に立ち回ることなく、良き音楽を多くの人に聴いて欲しい、そして共に楽しみたい。きわめて自然で基本的なイベントの在り方を直球でみせてくれたこの『太陽の翼』、もしかしたら今度はCDで・・・(希望)。
 

northern bright◆M-1.MY RISING SON/M-2.END OF THE SEASON/M-3.A MAN IN THE COLOUR FIELD/M-4.WORDS OF LOVE/M-5.ICECREAM SUMMER/M-6.SONG OF A BAKER[faces]
Sunny Day Service◆M-1.NOW/M-2.サーカス/M-3.真赤な太陽/M-4.青春狂走曲/M-5.コーヒーと恋愛/M-6.経験/M-7.あじさい/M-8.恋人の部屋/M-9.ここで逢いましょう/M-10.太陽の翼
THE TRASH CAN SINATRAS◆M-1.Leave Me Alone/M-2.Hammer Time/ M-3.How Can I Apply...?/M-4.Duty Free/M-5.In Capitals/M-6.Easy Read/M-7.A Boy and A Girl/M-8.Trouble Sleeping/M-9.Usually/M-10.Hayfever/M-11.The Hairy Years/M-12.I've Seen Everything/M-13.The Safecracker
EN-1.Co-Star (performed with Sokabe singing backup vocals)
EN-2.Snow (performed with Sokabe)
EN-3.Only Tongue Can Tell (performed with Sunny Day Service and Northern Bright)