WEB BEA VOICE Vol.241 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
どんな生き方をしててもハッピーと言える自分に。
●インタビュー・構成/なかしまさおり

 デビュー10年、10枚目となるオリジナル・フル・アルバム『Happy!』を5月12日にリリースした横道坊主。6枚目『BIRTH』から前作『BReATHe』までの流れをある意味、“実験的な事を演ってきたアルバム”と位置付けた上で「一応、自分たちが“ここまで演れる”というのが分かったわけだし、じゃあ次はまた俺たちの一番気持ちいいところ、基本の部分から始めてみようと思って」とVo.中村義人氏。「あとは去年から正式にうちに入ったドラムの木谷(秀久)。ヤツの存在はかなり大きかった。まずヤツが叩き出すビートが一緒に演っててすごく気持ち良かったっていうのもあるし、今回ヤツにとってはこれがデビュー・アルバムになるわけやない?そういう意味で気持ちの持って行き方というか、僕らが失いかけてるものをヤツはまだいっぱい持ってるわけで。“あ〜俺たちもこんな感じで演りよったね。負けとられんね”って、ハッキリ気持ちを確認できたのかな。だからヤツと出会ってなかったら今回のアルバムは作れてないです、多分」
さらに『Happy!』というアルバム・タイトルについても「ちょっと理由があってね。いわゆる俺らみたいな生き方をしている連中って、社会的な枠で言うとちょっと外れた所にいるでしょう?例えばある事に対して100人の内、7割が賛成だったとすると、僕らはいつも残り3割の所にいる。で、この国はいろんなことを多数決で決める国ですから、どうしてもその3割の人に対して7割の人は“アンタ変わっとぉね。ひねくれとっちゃない?”って言う。でもそいつらがホントにひねくれてるかって言ったらそうでもなくて、実際は純粋で凄く素直だからこそ、簡単には流されないって面もある。だからそこで胸張って“俺、幸せよ”って言えたらいいな、言ってもらいたいなと思ってこれをつけたんです。それに最近、周りの同年代のヤツらが自分の事を“もうオヤジだから”とか“オバさんだから”って言うのがすごいイヤでね。なんでそんなに自分で自分の事を区切っちゃうかなって。だから今回のアルバムやライヴはそういう同世代の人たちにもたくさん聴いてもらって、自分が若い頃、何を感じて、どういう大人になろうとしてたのかっていうのを思い出してほしいなと。どんな生き方してても自分がハッピーって思えればハッピーなんだぜって。そういう何かを残せるものであればいいなと思います。ツアーもね、どこまでいい演奏をするかももちろんだけど、どこまで自分らのテンションを上げられるか。どこまでその瞬間に燃え尽きる事ができるか…その辺が大事になって来ると思うんで、是非バスタオル持参で観に来てください(笑)」


●横道坊主/現メンバーは中村義人(Vo,G,Hrp)、今井秀明(G,Vo)、橋本潤(B,Cho)、木谷秀久(Drs)。84年結成。89年デビュー。現在メンバー全員がハマっているのがパソコン。実は今回のアルバムでは全編通してMacのPro Toolが使用されているが、中村「いわゆるデジタルで録ったものをいかにアナログの歪んだ音にしていくかっていう作業を計算づくでやってる。エンジニアも“この仕上がりはPro Toolじゃないと絶対にできなかった。これと近いものはまた出来るだろうけど、同じことは2度とできない”って。また次もおんなじ事をやるかどうかは分かんないけど、こういう事が出来る可能性は今後も生かしていきたい」との事でした。

New Album 『Happy!』 キティエンタープライズ
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5/12 ON SALE