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こんなイベントが福岡で…!

IMS SOUND MEETING
LIKE A WOODSTOCK “鈴木慶一”PRODUCE
1999.4.16(fri)・17(sat)・18(sun) at イムズホール
●text/Yu-shi Mori  ●photographs/Tomofumi Yamada



 天神イムズ10周年、そして伝説の野外ロックイヴェント“ウッドストック”の開催30周年を記念した粋な企画である。プロデュースはムーンライダーズの鈴木慶一で、3日間にわたって出演したビッグネームはジョン・サイモンハース・マルティネス。う〜む、すごいぞ。そして日々を彩ったゲストもまた良かった。それぞれがそれぞれの解釈で聴かせてくれた愛情たっぷりのカヴァー曲に泣けた、泣かされた。
 まず初日、4月16日。南佳孝はピアノそしてギターの弾き語りで「Sail Away」「You're A Big Boy Now」などをじっくり聴かせ、サニーデイは殆どがオリジナル曲ながら唯一ジャックスの「マリアンヌ」をカヴァー。何で?わからん。でもいいライヴ。続いてのTHE SUZUKIは先日亡くなった西岡恭蔵さんの「春一番」を選んだ。ちょっぴり心痛む一瞬。
 で、4月17日はヒックスヴィルからスタート。やっぱ「HERVEST MOON」、いいなぁ。青山陽一、直枝政太郎、高野寛それぞれのアコースティック・ソロのあとはお楽しみWOODSTOCK BLEEDERSだ。メンバーは上記3名プラス鈴木慶一であるが、ここぞとばかりもうカヴァーしまくり。3日間のハイライト・シーンであります。だって「Tell Me W hy(高野)」〜「Power(青山)」〜「Going Up The Country(直枝)」〜「Ohio(鈴木)」という…。さらにアンコールじゃジョン&ハースヒックスヴィルが加わっての「The Weight」、ジョンもハースも歌っている!嗚呼、この感涙を誰か止めてくれ。
 最終日4月18日はちょっと異色の顔合わせ。まずはFANTASTIC PLASTIC MACHINEこと田中知之がDJ。この場をどう持っていくか?あ!「ME DIA IS THE MASSAGE」出した、お、「YOU ARE WHAT YOU EAT」に持っていくか?(すいません、読者の方。何がなんだか分からない事ばっか書いて…)で、COSA NOSTRAは新曲交えスティーヴン・スティルスの「愛の賛歌」やアル・クーパーの「JOLIE」などいわゆるクラブ〜フリーソウル的解釈でセレクト。変わらず華のあるステージングを堪能。でまたこの日のセッションもすごかった。ハース&ジョン+慶一での「My Name Is Jack」。ムーンライダーズのアルバムで日本語カヴァーをやってますから、こりゃ期待していました。みなさん感無量。でもってこの3日間を締めくくるラスト・ワルツ、いやラスト・タイム・アラウンドは全員での「Small Town Talk」。まずジョン&ハースがオリジナル・スタイルでやった後、DJスクラッチをも交えた不思議かつ感動的なセッションとなりました。あ、いかん。ジョン・サイモンハース・マルティネスそれぞれのソロ・パート3日間分を書いていない。が、字数も尽きたので手短にいいますと、そりゃもう良かった。新旧ナンバー取り混ぜ、鮮やかな演奏。“味”とはこういうもんだ、と。そもそも、こんなライヴをこんな字数でうまいこと説明しろっていうのが無理であるからしてこの辺でご勘弁頂きたい。ともあれ、こんな素敵なイヴェントがここ福岡で開催されたことは、すごく重要であるしまたいつかぜひやって欲しいものであります。以上。

●4/16 
南佳孝/サニーデイ・サービス/THE SUZUKI(鈴木慶一、鈴木博文)+川口義之/ハース・マルティネス&ジョン・サイモン
●4/17 
ヒックスヴィル/直枝政太郎(カーネーション)/青山陽一/高野寛/WOODSTOCK BLEEDERS(鈴木慶一、直枝政太郎、青山陽一、高野寛)/ハ−ス・マルティネス&ジョン・サイモン
●4/18 
田中知之(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)/COSA NOSTRA/ハ−ス・マルティネス&ジョン・サイモン/鈴木慶一
------------WOODSTOCKとはなんぞや?------------
ロックを語るとき「ウッドストック」というのは2つの意味を持つ。一般的には1969年に「愛と平和の3日間」という名のもと40万人を超えるヒッピー(自称?)が集結した野外ロックイベントが開催され、当代きっての大物ミュージシャンが昼夜問わず熱演を繰り広げた、という伝説の地として。因みにジョン・サイモン、ハース・マルティネスともに「ウッドストック・コンサート」には出演していないし観にも行ってないということ。ここいら当時のロック・シーンが見えてくる。そしてもう1つは、これまた同時期「ウッドストック」に根付いたミュージシャン達によるダウン・トゥ・アースな良質アメリカン・ロック全般を「ウッドストック系ミュージシャンの〜」といった括りで表現する場合。今回のイヴェントは企画内容が前者で音楽的には後者、といった感じ。