| アナーキー 1999.5.26(wed) at DRUM Be-1 ●text/Hideki Araki |
フロントアクトで登場したカサブランカのヴォーカルが発した“世の中、勘違いしたやつらだらけだ、くたばれ”の言葉が妙に耳に残った。そしてアナーキーコールが起こる中、今夜のメインアクトであるアナーキーがゆっくりとステージに登場。のっけからステージ狭しと動き回り、飛び、叫ぶ、ヴォーカルの仲野。怒涛のように襲ってっくるサウンド。ステージ前に、お世辞にも多いとは言えないファンが押し寄せる。その中にはブルーのツナギを着た人もいれば、ワンピース姿の女性もいる。昨年10月に発表されたアルバム『ディンゴ』と、7月に発表される新作『PARADOX』を中心としたステージ。昨年、ドラムの名越を加えた“新生アナーキー”だが、攻撃的かつ暴れ回る姿勢は以前となんら変わっていない。イギリスのパンクとはちょっと違うかもしれないが、この姿勢こそが日本のパンクだ。アンコールで演奏した初期の名曲『ノット・サティスファイド』も、新曲と同じように新鮮に感じた。
アナーキーというバンドの秩序の中で、この場だけは今の社会を否定し無法化しようとするステージ。彼らは以前と変わらぬ姿勢で語り継がれてきた伝説を具現化している。そして、その伝説から新しい何かを生み出そうとしている。 |
|
|