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| GRAPEVINE リサイタル1999 1999.6.25(fri) at DRUM LOGOS ●text/Saori Nakashima ●photographs/Tomofumi Yamada |
1曲目『HOPE』で早くもやられた気がした。過剰なまでの感情激露。4人の放つ空気と磁場がこれほどまでに激しく深く、濃厚だとは思わなかった。繰り返される日常の自虐---伝えるものなど何処にも無い、信じる者など1人もいない---常々、田中が歌にして来た豊穣の傷跡。それが今は柔らかな光となって闇を照らし出しているのだ。燃えるような『スロウ』。駆けるような『JIVE』。斬新なライヴ・アレンジでCDとは全く違った世界を見せてつけてくれた『大人(NOBODY NOBODY)』での究極なるセッション。「バンドとしてね、すごく良い時期なんですよ、今」---と先日のインタビューで語った西原の言葉を継ぐなら、そのバンドの音たる“完成度”云々より、いかに“リラックス”してその場の雰囲気やノリ、高揚感といったモノを楽しめるか…それが分かって来たということだろう。もちろん、8月18日リリースの『羽根』に渦巻く正視と達観。そこにもバインの本質はある。だが何よりこの日15曲目『25』のアウトロで起こったパプニング…激しくブチ切れた田中がギターを持ったまま尻もちを付き、そのままプレイを続けたシーンにこそ、アルバム『Lifetime』で学んだ“ラフ”のダイナミズムが強く裏打ちされていたのではないだろうか。いや、それが意識的であるにせよ無いにせよ、深読みすればそうしたバンド自身への望み、希望といった部分はすでにセット・リストだけでも確認できるかもしれない。なぜなら、本編1曲目が“望み(HOPE)”、ラストがその“彼方”に向かうというのは、いかにもバインらしい演り方じゃないか? いずれにせよ、アンコールが終わり、他のメンバーが去ってもなお、ステージに1人残って客席に手を振り続けた田中の笑顔が実に忘れられない夜ではあった。 |
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M1. HOPE/M2.いけすかない/M3. 1&MORE/M4. SUN/M5. 遠くの君へ/M6. スロウ/M7. JIVE/M8. 大人(NOBODY NOBODY)/ M9. 羽根/M10. 坂の途中/M11. Lifework/M12. 光について/M13. 覚醒/M14. RUBBERGIRL/M15. 25/M16. 鳥/ M17. 望みの彼方 EN1. 窓/EN2. time is on your back/EN3. PACES |
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