WEB BEA VOICE Vol.243 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
SPIRYTUS(スピリタス)
 タイトなレザーパンツにシャープなブーツ。着古したライダースにラフに流れる長い髪。マールボロを指に挟みジャックダニエルをあおる。V8フルサイズカーには金髪女とフルボリュームのハードブギー。ライムドイエローのレスポールジュニアをアンペグに突っ込む。さあ、R&R showの始まりだ…。ある時期のロックが持つイメージとしてはこんな感じだろう。ロックという言葉がオルタナへ移行し、そのイメージもそしてファッションも変化している。しかし、それがすべてではないだろう。少し前にBuckcher ryを買った。よくクルマで聴いているのだが、素直にカッコイイと感じている。やはりロックはこれでなきゃいけない。そこで、今回のアーティストを紹介する。4人編成のR&Rバンド、SPIRYT US(スピリタス)だ。メンバーが飲み屋で知り合ったことから、96度の酒「スピリタス」をバンド名としている。この夏に1st.アルバムをリリースすることになり、その酒豪の彼達と1ヶ月間のレコーディングを行った。楽曲群はツボを押さえたR&Rが中心でクオリティーの高いものに仕上がっている。福岡の音楽シーンに於いて基本的な音が好きな人にはお奨めの1牧だ。ライヴの方は、7月30日にベガーズバンケットと8月1日にBe-1(レコ発記念ライヴ)が決まっている。何れにしても彼達のライヴを見て、そしてCDを買って楽しんでもらいたい。
■the sound track recording studio■ 2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855

ライヴ編
その未完たる可能性の大いなる輝き

∞のBB弾

 というわけで巻頭インタビューがDragon Ashということもあって、今回は是非Drago n Ashファンにも紹介したいライヴがあったので、急きょ“ライヴ篇”をお送りすることにします。実は昨年11月号、今年2月号の“青田買い”に登場してくれた福岡吉本8期生のバレッタ&バッドボーイズ。現在月1回ペースで『∞のBB弾』というユニット・ライヴをやっていますが、このライヴではオープニングのVTR、コーナー転換のブリッジ・ナンバー、そしてエンディングに流れるBGMまで、すべてがDragon Ashの曲で構成されてるんです。特にオープニングVではアルバム『Buzz Songs』のシークレット・トラック『Ice man』をバックにしつつ、刑務所から脱走してくる佐田、路上でギターを弾いている純、街で女の子をナンパしている清人、そして居酒屋でバイトをしている勇…とそれぞれのキャラクターを生かしたシチュエーションを展開。ラストの埠頭シーンまでクールにスピード感たっぷりの演出で楽しませてくれます(4人中3人が昔ホントの“ワル”だったので、バイクと車のシーンがやたらリアル…笑)。そういえば以前、バッドボーイズ・清人君が「福岡のお笑いを変えるために自分たちは闘うんだ」と言っていましたが、シリーズ化したキャラクター設定、ちょっと捻ったストーリー作り、常にテレビ的な視点を意識した彼ら独特の感性は(ジャンルこそ違えど)時代と闘うDragon Ashの“熱と疾走感”にも似て、彼らが何故ライヴでDragon Ashの曲を使うのかが分かるような気がします。さあ!4人の“Viva la revolution”という勝鬨はいつ聞けるのでしょう?どうかDragon Ashファンの皆さんも同士たる彼らを応援してあげてくださいね、お願いします。 ※先月号で紹介した8/10の『new』公演は『SUPER DREAM MATCH』に変更となりました。出演者はガレッジセール、アップダウン、ライセンス、モンスターズ等。
▲左からバレッタ(黒瀬純・上荒磯勇)バッドボーイズ(佐田正樹・大溝清人)/次回ライヴは8/13(金)吉本111劇場/開演18:30/前売700円
文/なかしまさおり

ノースターズイノベイション/WANANA
(FAR EAST RECORD/CD
)\2,100

 ex.ルースターズの池畑潤二、下山淳を中心にex.デランジェのシーラ、新鋭ギタリストのヨシタケ、セイリンシューズの伊東ミキオ、そして紅一点のヴォーカリスト桂子によって結成されたグループの1stミニアルバム。BGM扱いできないほどに突き刺さってくるエモーショナルなヴォーカルが下山淳のサイケデリックなギターワーク、池畑潤二のダイナミックなドラム等と絡み合い圧倒的な存在感を叩きつけてくる、パティスミスのバージョンでカヴァーされたTHEMのGLORIAで特に強く感じられるN.YアンダーグラウンドROCK的クールかつヘヴィな感触は、今の日本のROCKシーンに於いては特異と言えるかもしれないが、決して上辺だけをなぞった物では無い力強さを持った独自の世界へと昇華させたサウンドをじっくり味わってほしい。
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269

ジャッキー・チュン
〜張 学友の巻〜
 99年ワールドツアーの最終地日本。7月6日、名古屋市民会館、開演時間ピッタリに「釈放自己」を歌いながら登場した学友。しまったと思った瞬間私は既に涙が止まらないモード。本物の学友がそこにいる。彼の生の歌声が心に響いて化粧がとれたボロボロ状態となってしまった。38歳の彼は言わずと知れた香港四天王の一人。亜州の歌神と呼ばれながらも決して守りに入らず、少しもおごることなく、ひたむきに努力を続け常に新しいものにチャレンジし非常に高い水準で結果を出し続ける男。今回のコンサートでも色々なタイプの曲をいろんな唱法でたっぷりと聴かせてくれた。歌の巧さは勿論のこと、彼のステージはセクシーでキュートでもある(でもこの写真からは想像できないでしょ。)驚いたことに彼はMCを全て日本語で行った。それはファンをもっと喜ばせたいというプロ魂と、彼の誠実で何事にも謙虚に取り組む実直な人間性を知るには充分な出来だった。私はそんな彼を一人のアーティストとしてだけでなく、一人の人間としても尊敬している。彼は亜州の歌神というだけでなく、亜州の宝であると私は思う。私は学友の歌をリアルタイムで聴くことができる時代に生まれてきたことを心から喜んでいる。たとえ明日、恐怖の大王がやってきたとしても。
文/ヴィヴィアンfrom名古屋

緊急企画「GRAPEVINE田中を探せ!」
さてさて何が“緊急”なのか自分でもよく分からないんですが、いや実はね、福岡市中央区舞鶴にある居酒屋「ふとっぱら」にGRAPEVINEの田中和将そっくりの美男子(←死語)がいるってことで、今ワタクシの周辺が相当騒がしいんスよ。別にね、彼の名前が“田中”なわけでも何でもないのに、バイン好きのお姉さま方といったら「田中くぅ〜ん(ハート)」ですよ、あ〜た。「あ、こっち向いた」「あ、笑った」「あ、レジに立った」…って、ウルサイ、ウルサイ。おかげでゆっくり焼酎も飲めやしねぇ(笑)。ま、気になる方は是非自分で行って確かめて。毎日いるとは限らないけど、背高くてナイーヴそうな青年がいたら、多分、それが噂の“田中”でしょう。   文/なかしまさおり
▲これは正真正銘、GRAPEVINEの田中君。でもよりにもよってなんで「はと豆」の前なの?…謎だ(笑)。


またまたBB5のヴィデオが出ました!
 先月号の「オーディオの奨め」反応まったくナシ。こりゃいかんねぇとゆうことで今月はポップなヴィデオを紹介します。あ、私事ですが友人が引っ越しするっていうんで、流行の横長28インチを譲ってもらいました・・・って先月書いていた強気発言とまったく逆じゃねぇか?まあまあ。夏だ海だサーフィンだホットロッドでぶっ飛ばせ!ちゅうことで(またもや!)ビーチボーイズの登場。こちらは1964年の貴重なライヴ映像です。この当時のテレビショウは口パクが多く、全トラック生の演奏は結構珍しいっす。音響がこんにちほど充実していないがゆえ、やたらリアルなサウンド(こりゃ因果な話)。ファンならずともノック・ミー・アウトですよ、ほんと。ハタチそこそこであのハモリ、あのロック感・・・ああ、あと20年早く生まれていたらなぁ、と溜息しきり。「イン・マイ・ルーム」では演奏もしくはコーラスが不安なのか、カール・ウィルソン&アル・ジャーディンの方にちらちら視線をやるブライアン。一方のマイクはといえば珍しくサックスを吹いたり。なんとなーく手元が固いドラミングなれど永遠のハンサムボーイぶりに時を超えてうっとりしちゃうわデニス・ウィルソン。ちゅうことでこの号が巷に出回る頃は、ブライアン・ウィルソンの来日公演も無事終了、各自日々ブライアン(およびビーチボーイズ)のレコードを聴き続けていることでしょう。うん、ええことだ。
文/森裕史


堂島孝平COLUMN最終回
「僕は不思議ですか」

どうも。人間不思議発見のお時間です。実はこの連載、今回が最終回ということで、残念ですがお別れです。今まで楽しみにしてくれていた方、本当にありがとうございました。スタッフの皆さんにも感謝しております。 さあ、そんなワケで最終回。まあ、これまでは他人の不思議さを他人事だからと書き殴ってきましたが、今回はちょっとした企画で「僕は不思議がられた瞬間」で進めていきます。正直、自分のことは書きづらいです。まあ、本人は普通だと思ってしていることですもん。そんな中でも、思い当たることは、まず、そう、あれは小学校高学年だったと思うんですが、甲子園に春の選抜を見に行った時。1塁側のベンチ裏で観戦していまして、バッターが打ったすごく平凡なライトフライに「入ったぁ!!」と叫んで、しかも立ち上がってまでして、異常にひとりで興奮してしまったのを覚えています。記憶では右手のこぶしも少し振り上げたと思います。あの時の周囲の白い目には今でも怖い気持ちがします。それと、もうひとつ思い当たるのは、中2の時だったと思いますが、朝、遅刻をしてしまったんですね。確か、ホームルームも終わって1時間目が始まってから教室に着いたんだと思いますが、先生がえらくオカンムリで、なぜかというと、僕の他にも2人くらい遅れていたんです。で、案の定後ろに立たされまして、先生がすごい血相で「理由を言え!」と、怒鳴るんですね。僕は、遅刻の理由として思い当たるのはひとつだけでしたんで、正直に言ったんです。「向い風のせいです」と。その日以来、その先生は、僕の質問には答えてくれませんでした。だから数学は苦手です。パッと思い当たるのはこんなところですね。くだらない話しばかりでしまんねぇなぁ。最後までおつき合いして頂き、どうもありがとう。また、どこかで会いましょう。さようなら。

『The La's』The La's(Poロンドン/POCD1041/1990年)
「やっぱり最大の魅力はあの透明なメロディ・ライン。で、結構モッズっぽかったり、すげぇシャウトしたり、ロックの色んな部分を持ってる感じがイイっすね」。Steve Lillywh iteプロデュース、ラーズ最初で最後のアルバムはエッジの効いたギター・サウンドとポップなメロディが秀逸な1枚。これはオススメですぞ。
※情報は全てBEA VOICE VOL.243発行当時のものです※