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ドラマの始まりはいつだって切なく不思議な予感に満ちている。
オープニング・ナンバー『rocket lunch』、クロージング・ナンバー『the sun』というセット・リストはここ数回のライヴ・イベントとほぼ同じ。だが、“君を知りたくはない”と歌った閉塞的なカオスがいつしか“雲の切れ間に見る奇跡”へと広がっていくダイナミズムは回を追うたび確実に深化。バンドとしてのポテンシャルが上昇しているのがハッキリ感じられる。中でも7月23日にリリースされた2nd
Mini Album『the sun』に収録されたナンバー『harvest』は、その不器用な言葉と饒舌な想像力をもって聴き手の心をガッチリ捕らえる。
「これはもともとアルバム用に書いた新曲の中の1曲で…。アルバム自体がそうなんですけど、レコーディングをした2月の下旬頃っていうのはちょうどメンバー全員が“ロックな感じのものを演りたいなぁ”と思っていた時期で。もうひとつの新曲『what
i am』含め、自然とこういう流れの方に行きましたね。…と言っても、大体曲があってメロがあって、歌詞は後からという演り方なんで、言葉も単なる思い付きで(笑)」と城。だが、少なくともそうやって導き出された歌詞が決して、暗鬱たる未来への喪失感といった誰もが陥りやすい方向へと向かうのではなく、絶えず開かれた今へと投射されているのは、やはりwilberryというひとつのアイデンティティがなせる技ではないだろうか。
さらに城はこう続ける。
「確かに(『harvest』は)ライヴで演ってて、こう…世界がグッと自分の中に入って来る感じ?それはかなり強いですね」。
ラストの『the sun』では、いつものように城だけが後奏中にステージ上から姿を消した。場内に響きわたる壮大なアウトロ。スピリチュアルでアシッド的、後へ後へと尾を引くこの心地良い残響感は、ある意味彼らの本質でもあり、そこに身を委ねることこそ、wilberryというバンドを味わう一番の醍醐味なのではないかと思う。
10月には新曲、年内には待望のフル・アルバムも予定されてはいるが、個人的には一刻も早くワンマン・ライヴが見たいわけで…。そんな希望も含めて今年後半の彼らはとにかくスゴイぞ!と皆さんに予告しておきたい。
というわけで、これから何やら派手な動きをしそうなwilberry。未体験の方は遅れをとらないよう、即刻チェックを!!
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