|
|
||||
| ●インタビュー・構成/なかしまさおり |
||||
桃乃未琴が路上で歌い始めたのは昨年11月。「歌いたいのは分かってる。周りもアタシがそういう人間なんだっていうのは分かってくれてる。でもアタシが歌を歌うホントの理由…“こういう音で歌いたいから歌う”んじゃなく“私はこうだから歌うんだ”っていう肝心な部分がまだきちんと伝わってないような気がして」。 自分の中の核の部分、その存在を漠然とは理解出来ても、“身体で確認出来てはいない”今への不安と焦り。 「今、演らなきゃ取り返しがつかなくなる」。 そう思って未琴は毎週渋谷に立った。ただ 「演ってくうちに今度はそれが本当に“自分が良い子ちゃんになって演ってる事ではないかどうか”を見極めたくて」ギター1本、石垣島へと旅に。 「別に場所はどこでも良かったのね。とにかく誰も知らない所で自分の居場所、存在理由みたいなものをきちんと確認したかった。今まではわりと人のためにベストを尽くそうとか、ベスト以上のものを残そうとしてたんだけど、結局バンドでも1人でも、アタシが演ることの真ん中にアタシがきちんといれば…人のために頑張るっていうよりまず自分が先頭に立って気持ちいいって思えば、後は同じくそれに気持ちいいって響いてくれた人が一緒に参加して楽しんでくれるんじゃないかなって思ってさ」。 “ただ歌を歌って存在する、それ自体が自分なんだという心地良さ”を未琴は手にした。 「だから1km先でも1m以内でも、路上でもホールでも関係ないやって目の前がパーンって開けた感じ。今、良い意味で力抜けてるよ、ホント(笑)」。 年内には「聴かせるのがもったいないくらいの良い曲ばかりでさ」と言うアルバムもリリース予定。 「基本的には力強さもあるんだけど、無理に“力を込めて、心を込めて”じゃなく、入んないところは入らなくていい、入れたいときに入れればいいみたいな感じ。詞の内容もそうだけど、そういう曲がたくさんできてるからね」 --未琴は今、いつになく歌うことを楽しんでいるようである。 |
||||
![]() |
||||
|
||||