WEB BEA VOICE Vol.245 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
必殺セブン
 スタジオのブッキングボードには様々なバンド名が書き込まれている。それぞれのバンドがそれぞれの思いで命名しているわけで、個性豊かなものが多い。最近の傾向として、ザ・××××ズみたいな名が減って、単数型が多くそれも名詞とは限らない。逆に増えつつあるのが日本語のバンド名だ。ついつい由来を知りたくなるようなバンド名も数多い。
さて、今回紹介する「必殺セブン」はバンド名のインパクトも強いが、更にその楽曲、演奏力、そしてバンド自体の持つ個性は強力だ。ジャンル的には「今のところロック」と言う暫定的回答。各メンバー幅広いジャンルから影響を受けているようで、それによって楽曲に変化が付いて面白い。個人的感想だが、「レッチリ」のCDは必ずメンバーの部屋に揃っているはずだ。
先日、彼等のデビューライヴを見ることが出来た。長身でガッチリした男2人がフロント左右に立ち、パフォーマンスを繰り広げ、そしてドラムを可愛い女の子が叩いていた。そのキャラのギャップに先ず衝撃を受ける。演奏はかなりハード、しかも3Pによる可能性を最大限に引き出したアレンジだ。ある意味、若手コア・フリークスにもO.Kだし、通好みにも受け入れられるはずだ。
結成してまだ日が浅い為、荒削りな部分も否めないが、その「ラフさ」をも魅力に変える不思議な力を持ったバンドだ。ライヴや音源制作などまだ未定の部分も多いが、この秋からの活動に期待したい。

●必殺セブン プロフィール 1999年3月「カッコイイバンドをやろう」と意気投合した3人が集まり結成。インパクトとアホっぽさを持ったネーミングとして「必殺セブン」と命名。メンバーはボーカル・ギター 前野 理(25)、ベース・コーラス 古川純平(24)、ドラム 坂口里香(19)の3ピース。活動は福岡市内のクラブやライヴハウスで音源リリースは未定。
■the sound track recording studio■ 2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855

感覚のズレを楽しむ“ダサカッコ良さ”
スパローズ

 上京して早1年半。数ある若手ライヴの中でも、その審査基準の高さで知られる渡辺プロのフレッシュ・ライヴで現在、人気と実力ともに赤丸急上昇のスパローズ。7月には同事務所のパラシュート部隊、ベイビーズとユニット・ライヴ『エスカルゴ』を旗揚げ。大和いわく「ユニット名には“殻に閉じ籠らず、もっと目(芽)を出していこう”との意味合いがあり、最終的には6人でテレビ番組を持つのが夢」とのことだが、自称・リーダー(でも誰からも認められていない)森田は「ズバリコンセプトは“ダサカッコイイ笑い”。客入れの曲とかも、いまさらBOOWYとか、思いっきり宮崎駿のアニメとかをかけて、感覚的なズレを演出してます。ま、いくらこの3組が頑張ってもオシャレさではロンブーさんに勝てませんから(笑)」。今後は「年内に第2回目のライヴをやって、あとは自分たちで車を運転しながら全国ツアーを演れたらいいなと。…いや、絶対演ります!で、九州にも行脚する!」大和「もちろん、そん時は車のアンテナを蝸牛の角みたいにくるくるっとして(笑)」。またスパローズとしての現在の課題は“コントのネタ作り”。「毎日ネタの事ばっかり考えてますよ」と森田は言うが、そのわりに“今年の目標は?”と聞いたら「とりあえず彼女が欲しい!」…って、そんな暇あったらネタ作れっちゅ〜の。でも「SHAZNAのIZAMが好きなんですよ。可愛いし、写真集も持ってま〜す」とか言ってるヤツには当分無理だろうがね(笑)。一方、同じ“欲しい”でも「レギュラーの仕事が1本欲しい!」と答える大和はさすがに立派。さあ、今年のスパローズはどんな飛翔で越冬するのか。期待して見守りたいところだ。
▲左:大和一孝(1976年10月17日生)、右:森田悟(1976年12月14日生)/コンビ結成93年2月、福岡出身。「エスカルゴは先輩のシャカ軍団(シャカ、金沢トモキ、ゴリえもん)に対抗して作ったんです。でもメンバー選びに失敗しました(笑)」と森田。でも「6人中5人は一緒の家に住んでるんですよ」とも。それ、仲が良いっていうより、お金無さすぎ(笑)!
そんなエスカルゴのメンバーも出演しているビデオ「渡辺プロ プレゼンツ『お笑い全員集合』ワッショイ!〜ネズミ色のTシャツはワキ汗目立つ〜 堀内健」(\2,300円tax・without/ポニーキャニオン)は現在全国主要CD店にて発売中

文/なかしまさおり

悪意/Arming Revellion with the Sounds of Hearts
(7"EP
)\1,575

 悪意と書いてアイ。ダブルミーニングとすれば表裏一体な物としてとらえてよいのだろうか、北九州のハードコアパンクバンドの1stシングル。現在のコア系なる不明瞭なジャンル分けの物とは一線を画すスタイルは古くから活動している各メンバーによって生まれた自然体であり、外に向けられた怒りを吐き出すだけに終止し仮想敵を提示するだけで終わる事があるパンクソングでは無く、自分自身に向けられた苛立ちそして信念が読み取れる歌詞が怒濤のごとく迫るサウンドと共に耳を貫く。小さな体の何処にその力があるのかと思ってしまうほどに体中から絞り出される肉声の強さは、時として楽器の音を超えるほどの力を持ちその一瞬だけで僕のこのバンドに対する信頼は事足りてしまう。
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269

ジャッキー・チェン
〜成 龍の巻〜
 夜道ですっ転んでケガをした。痛かった。捻挫の痛みと戦いながら「ジャッキーって、映画を撮るたびに大ケガをしているのに、エライなあ〜」と妙な感心をしてしまった。
ジャッキーが大変だなと思うのは、毎年歳を重ねるのに、より危険なアクションを求められることだ。例えばある映画で30階から飛び降りしたとしよう。翌年、一歳年をとったからといって20階からのダイビングでファンは満足するであろうか?それを毎回の作品でクリアしていく彼のエネルギーって素晴らしい。
実は歌声も捨てたものでないことを、皆さんはご存じだろうか?確かに河合奈保子とのデュエットはいただけなかったし、広東語の歌声はコミックソングのように聞こえる。ところが北京語で歌うと「ジャッキーの声ってこんなにも色っぽいのね。」と聞き惚れてしまう。テレビでは吹き替えられているので、ジャッキーの声を知らない人って結構多いようだ。一度彼の北京語の歌を是非聞いてみてほしい。きっとドキドキするから。
香港イチのスターでありながら、忙しすぎて年に数日しか香港にいない。香港旅行で彼に遭遇するなんて、宝くじに当たるような確率である。でもいつかは会えるように、彼には長生きしてほしいものである。
文/ヴィヴィアン
“脱線音楽集団の逆襲”
 史上最低のビートルズメドレー”や“日本のフォークニューミュージックのアーティストがテレビ番組の主題歌を歌ったら”など、下品かつ高度な音楽パフォーマンスで人気の高いポカスカジャンがついにフルアルバム『Kおとわざ』を全国リリース。ことわざをテーマに全12曲。M11の「ワンダフルサンデー〜犬も歩けば棒にあたる〜」にはナント、あの鈴木慶一氏も“ベースで”参加しているという。きっかけは、とある飲みの場で“ちょっと1曲参加してくださいよ〜”“いいよ、じゃベースやろうか?”“お願いします!”と、いとも簡単に決定。ま、慶一氏本人は冗談だと思っていたらしいが(笑)
実は彼ら、やたらとミュージシャン仲間にモテるのである(そういえば忌野清志郎さんも彼らの事を可愛がっていて、ライヴを観に来てくれるらしい)。
今後はこのアルバムを「ビルボードのTOP40に送り込みたい」という3人。来月号ではそんな彼らの実態に迫りますのでお楽しみに!っと、その前に是非、このアルバムをじっくり聴いてくださいな。ダイヴ・トゥ・アリジゴク〜!

 文/なかしまさおり

レイトショー万歳!
やってくれます!オークラ劇場さん
 
んたってタイトルすごいでしょう!?まさに、ジャパニーズ・ヒッピー!爆音、シンナー、ズベ公、フリーセックス、サイケ&LSD・・・そいでマシンガン乱射にレイプに強奪殺人だ。もう言うことなしの不良度炸裂。多分当時日本で考えられるありとあらゆる<ワル>の要素を闇雲にぶち込んだ、傑作シリーズが劇場で鑑賞できるとは(男泣き)
え?そうそう「野良猫ロック」シリーズっすよ。なんたって梶芽衣子がいいっすよ、もう最高のセクシー女優。くぅ〜、あと10年早く生まれていたらなぁ。いや、氾文雀のミステリアスな微笑みとて捨てがたい。地井武男や藤竜也もピタシャツやサファリルックをキメておおいにワルっぷりを発揮してます。
とはいえ俺がこんなつたない文章で紹介できるわきゃないんで、いっそ資料を転載します。手抜きじゃないっす、まじ、こんな感じなんですぅ。<轟く爆音!強烈なリズム!暴走する十代の青春!新宿ズベ公ブルース!><アコ(和田アキ子です:編集部注)をなめると命がないよ!度胸一発、でっかい稼ぎをやろうゼ!!><オメェの脳天に血の薔薇を!セックス・ドラッグ・堕天使ロック!!><牝猫ギャングのワイルド作戦!ヒップにボインにビンビン・スパーク!><ビッグ・マシンでぶっ飛ばせ!あこぎな野郎はそこどきな!大爆走71!>・・・かっこいいっ。
さら〜に音楽ファンにはたまらぬ演奏シーンの数々。ローアングルでグッと迫るカメラも迫力満点、グレイトR&B「ボーイ・アンド・ガール」を熱唱する和田アキ子(映画ではシングル「どしゃぶりの雨の中で」のB面バージョンでなく完全英詞っす)はじめ、アンドレ・カンドレ(もちろん若き井上陽水!)オックス、モップス、ズーニーブーなど垂涎のアイテムがズラリ。オークラ劇場2がゴーゴークラブに豹変か?!これに比べりゃ「オースティンパワーズ」なんぞガキの遊び程度ってなもんよ(おっと、こりゃ言いがかりですな)。 兎に角、観て頂戴。

 文/森裕史
※情報は全てBEA VOICE VOL.245発行当時のものです※