WEB BEA VOICE Vol.246 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

angie 恒例!“第2回 FINAL CONCERT TOUR'99” 
1999.9.5(sun) at DRUM LOGOS
●text/Hideki Araki ●photographs/Tomofumi Yamada

 よちよち歩きだった幼子は小学生になり、坊主頭の野球少年はロン毛のサーファーになる。7年という時間は人間を成長させ、まったく違う人間にだって変えてしまう事がある。そして、変わることは良いことだという風潮がこの国にはある。
「帰って来たぜ、クソッタレー」。水戸の憎まれ口は7年以上前と変わっていない。それとともに、内蔵をエグるような重低音でオープニングの『天井裏から愛を込めて』のイントロが響き渡る。会場を埋めたリアルな若者とかつての若者が、これ以上ないという状態で反応する。2階の関係者エリアに居た人々の体も素直に音に併せてリズムを刻んでいる。怒涛のようにM-4『夜中の3時のロマンチック』までカッ飛ばす。
「アンジーです」の水戸の言葉に、こぶしを突き上げ最高のレスポンスで返す会場。自己紹介だけだというのに、この盛り上がりは異常だ。水戸曰く、心のレコード大賞受賞曲M-8『Lesson』から、さらに加速度を増し、会場は盛り上がる。常に跳び続ける者、両の拳を突き上げる者、グチャグチャに踊る者。その反応はさまざまだが、心から彼らの音を待ち望んでいたということだけはわかる。

あっという間に本編ラスト『素晴らしい僕ら』。“くそったれだって素晴らしい/生まれた事が素晴らしい/気絶するくらい素晴らしい/ただそれだけでなによりなによりさ”。そうだ、こんな曲を作れるあんたらは素晴らしい、それを聴くために集まったみんなも素晴らしい、会場に居る全てが素晴らしい。
EN.1回目は16年前の新曲『銀の腕時計』と『ナナ』。2度目のEN.『蝿の王様』のラストでモニターに仁王立ちになった水戸はおもむろにペットボトルの水をスキンヘッドに浴びせ、そのままダイヴ。
今日一番盛り上がりはこうして迎えられた。ラストは『幸運(ラッキー)』。また会うまでに、みんなに良いことがあるようにと歌われた。皮肉っぽく、グチャグチャで、温かいライヴはこうして終わった。最初に7年という時間は人を変えてしまうことがあると書いたが、ここに集まった人はメンバーも含めて何も変わっていなかったように思えた。もちろん、成長はしているだろうが、本質的には変わっていない。だって、angieの曲でこれだけ盛り上がれるのだから。
もう一度言う、会場に居る全てが素晴らしかった。

M- 1.天井裏から愛を込めて/ M- 2.アストロボーイ・アストロガール/ M- 3.太陽も知らんぷり/ M- 4.夜中の3時のロマンチック/ M- 5.徘徊 /M- 6.ひまつぶし/ M- 7.しおしおのパー/ M- 8.Lesson/ M- 9.センチメンタルストリート/ M-10.言っちゃいけない事がある/ M-11.すべての若き糞溜野郎ども/ M-12.腹々時計(曲中メドレー:毒々新聞〜天花粉〜サイレン)/ M-13.しあわせのしずく/ M-14.東京コンフィデンシャル/ M-15.誰だ/ M-16.マグマの人よ/ M-17.祈り/ M-18.でくのぼう/ M-19.ミミズ/ M-20.素晴らしい僕ら
EN-1.銀の腕時計/ EN-2.ナナ/ EN-3.蝿の王様/ EN-4.幸運(ラッキー)