WEB BEA VOICE Vol.246 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
The Dirty Dogs (ザ・ダーティ・ドッグス) 〜前編〜
 コントロールルームから歓声が上がった。「OK ! 今のテイクもらうよ」とトークバックで返す。ブースを映し出す大型モニターから視線を窓へ移す。ブラインド越しに夜明けの街が見える。疲労感と達成感が微妙なバランスで心地良い。ダーティドッグスのレコーディングも大詰めだ。あと、数トラックを収録すればいよいよT.D(トラックダウン)に移行することになる。今回紹介するバンドはダーティドッグス。彼達、レコーディング、そしてCDリリースについて2回に渡って連載する。先ず、バンドについてだが、ストレートでハートフルなロックンロールバンドだ。リズム隊の官能的なビートに2本のギターが絡み合う。絶妙のタイミングでボーカルのシャウトが切り込む。リズムと音のうねり、そしてその隙間は正に「グルーヴ」だ。ここで先入観は捨てて欲しい。確かにローリングストーンズやフェイセスの洗礼は受けているだろう。しかし、若き日のミックやキースが夢中になった音楽をダーティドッグスは聴き込み自分達のものにしている。もちろん、ファンクブルースからの影響もあるだろう。つまり、ストーンズとダーティドッグスは同次元に存在するオリジナルロックンロールバンドなのだ。そんな彼等からCD制作の依頼を受けた。直感的にアンペグが唸る「メインストリート…」のような音作りかと思った。しかしミーティングを重ねるうちに彼等の主旨、そして目指す方向がはっきり分かった。そしてスタジオに持ち込まれたサンプル音源の数々には驚かされた。これは、大変なプロジェクトになる予感がした。(後編へつづく)  
●ダーティドッグス プロフィール/1990年にNAOKI(V o)を中心にバンドの母体が出来る。幾度かのメンバーチェンジを経て1999年現在のメンバーとなる。メンバー構成は Vo.NAOKI(27) G.KOCHI(29) B.IKEDA(29) Key.K URODA(28) Dr.KANEYAN(29)の5人。ストレートなR&Rを得意とし福岡市内のライヴハウスで活動中。この秋にCDをリリースしツアー予定もある。
ファーストアルバム
“ファンキーチキン”
全8曲入/定価\2,000(税込)
NOW ON SALE

■the sound track recording studio■ 2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855
 vol.27
昔でいうならボーイズ風、今でいうならミクスチャー?!
ポカスカジャン(WAHAHA本舗)

 テレビでもおなじみ久本雅美、柴田理恵らが所属する劇団『WAHAHA本舗』にちょっと変わった3人組がいる。彼らの名前はポカスカジャン。音楽演芸不遇の時代に産み落とされた奇跡の?脱線音楽集団である。魚市場のセリのかけ声でフラメンコ。津軽弁の歌詞でボサノバ。そういや日本のフォーク/ニューミュージックのアーティストがテレビ番組の主題歌を歌ったら…なんつぅ、史上に残る名作も多数。昔でいうならボーイズ風、今で言うならミクスチャー?!お笑いと音楽の微妙な狭間を軽やかに、いやあえて地雷を踏みつつ(笑)突き進んでいる3人にインタビュー。玉井「よく言われるんです。お笑いなの?ミュージシャンなの?って。いや、確かにどっちもそうなんだけど、それより“僕らはポカスカジャンです”みたいな…説明するのが自分たちでも難しい」大久保「いわゆるお笑いの完全なボケやツッコミとは違うわけだし、僕らにとってはロックとかジャズ、ブルーズと同じくポカスカジャンっていうひとつのジャンルだと思ってますから(笑)」玉井「あと、“バンドマン”っていいよね。もともと僕らバンドマンなわけだし…」中山「“芸能人”って言われるよりはそっちの方が断然いい」。いわゆる大久保はリズム&ブルーズ系の音楽がルーツ。以前はボ・ガンボスみたいなバンドを組んでいたとか。玉井はビートルズから出発してその方法論を自分なりに転化した結果、何故か(笑)メッセージ(フォーク)ソングの方へ(ちなみに元・コブラツイスターズ!)。中山はもう骨の随までブルース一色で、全員がヴォーカル担当だったというのもライヴを見れば頷ける話。WAHAHA特有の観客巻込み型パフォーマンス。単に音楽をパロディ化するのではなく、そこに裏打ちされた技術やエンターテイメント性--はまさしく“バンドマン”としてのそれ。大久保「とにかく周りがどうであれ、ポカスカジャンっていうジャンルを確立するのが一番かな。その中で仕事が増える、CDが売れるっていうのはついてくるから、今後はネタもオリジナル・ソングもキャラクターも、俺らしか出来ないものを完成していきたい」。
 文/なかしまさおり 
▲左から、中山省吾(Vo&A.G)大久保乃武夫(Vo&Drs担当)玉井伸也(Vo&G)。96年WAHAHA本舗所属。今年8月“サージェント・ペッパー・ロンリー・ハード・スケジュール・バンドのマジカニミラレルツアー!!”(WOWWOWにて12月O.A予定)で単独初来福を果たす。12月6〜9日東京・新宿プーク人形劇場にて新ネタ、新曲ライヴ「オールディーズで乾杯」を開催。問合せ:03-3486-2666(WAHAHA本舗)

FIFI&THE MACH III/HULABALOO!(CROWN/CD)\2,500
 スカコア、ミクスチャー、メロコア等と、パンクのスタイルも産声を上げて20数年の間に様々に枝別れして細分化されてきた。それでも不変のスタイル、古くはR&R誕生の時代からの掟を守りながらも時代のスピード感を取り入れたサウンドで演り続けているバンド達も多い。FIFI&THE MACHIIIは、北九州を中心に活動を続ける今年で16周年を迎えるパンクロックバンド。地方での活動にも関わらず音源は国内のインディーズレーベルのみならず、アメリカ、イギリス、スペイン、ドイツ等の世界各国で20枚近くのCD&レコードが発売されている。彼等のサウンドはラモーンズ譲りの3コードパンクR&Rに、偏執的なまでのダウンピッキングがスピード感を上げ、紅一点のFIFIのVo.が絡むシンプルでありながらもパワーを持ったサウンドである。今回の新作は、今まで流動的であったドラマーにex.シーナ&ロケッツの東川元則を迎えて制作された。活動場所は違えどルーツになる音を同じとし、長年活動してきた両者が組んだサウンドはよりソリッドに鳴らされている。今回新作のアルバム発売記念LIVEが行われる事が決定しているが、共演するバンド達も彼等同様にシンプルなそれでいて熱いPUNK/R&Rを叩き出すバンドばかりである。R&Rそしてパンクロックの何たるかを知っている大人達にこそぜひ体験していただきたい。
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269


ケリー・チャン
〜陳 慧琳の巻〜
 9月14日グランドハイアット福岡、予定時間を5分遅れて、ケリーが少し緊張した面持ちで登場した。香港観光協会が主催する「ミレニアム記者会見」にケリーはダニエル・チャンと共に香港親善大使として参加していたのである。携帯電話や化粧品のCMで見るそのままの姿、高校時代を日本で過ごしたとは思えないカタコトの日本語までもが愛らしい。香港のお薦めスポットや福岡の印象などを話した後、写真撮影をしてあっという間に次の移動先へ、超過密スケジュール。その夜のステージでは、あまり体調が良くなかったのだが、そんなかけらも見せず、堂々と30分のステージを行い、かわいいだけのアイドルとは違う、歌唱力満点の実力を披露した。香港とはノリの違う福岡の観客は、とても静かで行儀がよい。ケリーのあまりのかわいらしさに、皆ボーっとしていたのだろうか?我々観客も楽しむことを覚えねば!!ケリーは2000年を迎えるその日もお仕事三昧。香港では「ミレニアムコンサート」が開かれ、出演するそうだ。「香港はとても楽しい場所、是非遊びに来て。」親善大使としてのメッセージも勿論忘れないケリーだった。
文/ヴィヴィアン 
『デジもの』
 あのぅ…なんで私の周りにあるデジモノ(デジタル機器)ってこんなに壊れやすいんでしょう?昨年のMacG3購入時から立て続けにデジモノ崩壊が続いています。HD→MO→PHS→パソコン・モニターときて、先月はプリンターが…。ていうか、こうなってくると単に“ツイてない”だけの問題じゃないような気がする。風水?祟り?『いや、グレムリンが住んどぉっちゃない?』(by BEAのN嬢発言)等々…謎は深まるばかり。しかし、うちは個人事務所。1日中電源入れっぱなしなんて事はもったいない故、1度もございませんで…こうなったらいっそのこと11月はデジモノと決別するべく“アナログな生活”そして“省エネ”に励んでみますかな。何せ日本は2012年までに温室効果ガス排出量を90年度比6%削減しなくちゃいけないわけだし、年間2,697円の節電目指してレッツ省エネ!と言いつつ、今一番欲しいものはデジカメ搭載のリブレット。…あぁ、まだまだ続くよ蟻地獄…皆さんもデジモノ地獄にハマってみる?!
文/なかしまさおり

韓国で人気高まるポップバンド! 
1995年キム・ミンギュ(G.Vo)とバンドの命名者であるユン・ジュンホ(B.Vo)がインターネットでメンバーを募り、チェジェ・ヒョク(Dr.)とヤン・ヨンジュン(Key)が加入。97年にファースト・アルバム「Delispice」を発売。今年3月にはセカンド・アルバム「Welcome to Delih ouse」をリリースした。Delihouseのサウンドは、スミス、シャーラタンズ、コーネリアス、ストーン・ローゼズ、レッド・ホット・チリペッパーズなどに影響を受けたというオルタナ〜ギターポップ/ネオアコの流れにある今日的なもので、大学生を中心に人気だという噂。今回は、NHK-FMの特別番組のための来福で、アジア音楽を熱心に紹介していらっしゃる作家の姜信子さんのご厚意によって取材が実現したもの。NHK-FMさんと姜さんに誌上をお借りして御礼申し上げます。 --活動の拠点は? 「シンチョン(新村)周辺です。クラブ(ライヴハウス)などで活動しています。Rolling Stones(シンチョンの有名なライヴハウス)の近くのMaster Planというクラブで多く演奏しました」 --韓国の音楽シーンはどんな感じですか? 「アンダーグラウンド・シーンは、ハードコア・パンクが多いです。この四人はちょっと違うけれど。今、韓国の主流はダンスものか、バラードです。状況は(良い方に)変化しましたが、ロックはあんまり・・・。まだ音楽で生活するのは難しいですね」 --この夏、ソウルでロック・フェスがありましたね。 「初日はディープ・パープルなんかが雨の中でやりましたが、僕たちも出る予定だった翌日は颱風で中止になりました。初日に行った人によると、すごく楽しかったらしいですよ」 --何人くらい集まったのですか? 「・・・2 Million peoples(200万人)」(英語を間違えたらしい) --に、にひゃくまんにん? 「Oh!2 Thouthern !!(20,000人)(爆笑)」 --(笑)20,000人でもすごいですよね。韓国内で好きなバンドは? 「サヌリム、オプトンガルです」 --サヌリムのカヴァもやってますもんね。じゃ、シナウィは? 「一緒に演奏したり、親しいです」 --今後、どんな活動をしていきたいですか? 「韓国ではバンドが2〜3年で解散するので、10年くらい続いて韓国の音楽界に刺激を与えるような活動をしていきたいです」 雑談の中で「日本の音楽シーンはどう思います?」と聞いたところ「ヒット・チャートにあんまり興味はないけれど、ピチカート・ファイヴの音楽に対するアプローチなどはすごくいいですね」と非常にマニアックな対応だった。こういった同好の志による日常レベルでの日韓交流や国際化だったら案外スムーズだし、今後もこういう接点で広がっていけたら面白いシーンができるんじゃないか、と感じた次第。百聞は一見にしかず・・・。
文/森裕士
※文中のハングルは聞き取りの為、一部発音がまぎらわしいものがあります。予めご了承下さい。(編集部)




 

女性ツイン・ヴォーカルによるヘヴィなミクスチャー・ロック・バンド、Missile Girl Scoot(以下、M.S.C)。とにかくインパクトありすぎである。まず超ファンキーなノリのジャケ(というかスリーヴなしのCD盤そのものにイラストが描いてあるの)にグッと来て衝動買い。で、CDを鳴らした瞬間、即K.O。これが女か(失礼!)と疑うほどに猛獣的な声を発するJUNN。そして、その荒々しさを補うような繊細さをもって注入されるU-RIEの声。うぉ〜、これは是非ともライヴを見らねばNEVER!と先日、赤坂BLITZにて行なわれたDragon Ash企画『Total Communication』へ潜入。あ〜もう、ハッキリ言ってたまらんよ!ライヴ!フロント2人はもちろんだけど、この耳を劈くような轟音ギターとベースとドラム。生で聴くとやっぱ強烈!今年はフジ・ロックにも参加したし、そういう意味でも破壊度増量。ダイヴどころの騒ぎじゃ無いって!そういや今年の春にはナンバーガール、ニコチンとかとSXSW(in テキサス)にも出演してた。本能剥き出し系のラウド・バンドってところじゃナンガと伯仲するぜ!とにかく早目にこのバンドを、チェキラッチョ。
文/なかしまさおり

●Vo.JUNN、Vo.U-RIE、G.TATSUYA、Drs.YO-SUKE、Ba.SAITARO。94年結成(旧:TACOSS、98年末、現在の名前へ改名。)、 99年3月1st Maxi Single『Fake sista ain't shit』で東芝EMIよりデビュー。12月8日には3rd Maxi Single『ONE TRACK MIND』(TOCT-4182/\1,020・tax in)をリリース予定。

※情報は全てBEA VOICE VOL.246発行当時のものです※