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The Dirty Dogs(ザ・ダーティドッグス)
 キーワードは「グルーヴ」だ。CDプレス工場へ出す直前のマスタリング音源での印象だ。今月も、先月に引き続き2000年型R&Rバンド「ダーティドッグス」を紹介する。初夏にプロジェクトを立ち上げミーティングを重ねた。このアルバムのコンセプトを達成させるにはゲストミュージシャンのコーディネイトが重要だ。ホーンセクション、女性コーラス、バイオリニスト、DJなど多彩な顔ぶれだ。勿論、トラック数の限界を超えていることは充分承知の上だ。しかし、物理的な欲を言えばきりがないので経験と知恵で乗り切ることにした。可能性にはすべてチャレンジする。結果的にCDのプレイボタンを押した瞬間に「グルーヴ」として噴出させることが最大の目的なのだから。季節は夏から秋へ、メンバーとは目で会話出来るようになった。そして、紆余曲折あったレコーディングはトラックダウン最終日を迎えた。このマスターテープはCDに形を変え、独り歩きを始める。1999年初冬、福岡のミュージックシーンに一石を投じることになるであろうこのアルバム。R&R愛好者、いや、グルーヴを欲するすべての人々に聴いて貰いたい1枚だ。きっと満足すると共にインディーズの成長を実感することであろう。アルバムのラストソングで歌われているよう、ダーティドッグスの航海は続く。その船は巡航速度を上げ、航跡としてこのアルバムを世に送り出したのだ。
●ダーティドッグス プロフィール/1990年にNAOKI(Vo )を中心にバンドの母体が出来る。幾度かのメンバーチェンジを経て1999年現在のメンバーとなる。メンバー構成は Vo.NAOKI(27) G.KOCHI(29) B.IKEDA(29) Key.KUR ODA(28) Dr.KANEYAN(29)の5人。ストレートなR&Rを得意とし福岡市内のライヴハウスで活動中。この秋にCDをリリースしツアー予定もある。
全8曲入/定価¥2000(税込) 福岡市内インディーズショップ又はライヴ会場にて販売
*取扱ショップ
カメレオンレコード 092-761-0388 ジュークレコード 092-781-4369好評発売中!
■the sound track recording studio■ 2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855
 vol.28
目指せ!九州弁漫才のパイオニア
ベイビーズ
(渡辺プロダクション)
 昨年4月に上京し、現在は渡辺プロのフレッシュライヴで数多の若手コンビと鎬を削るベイビーズ。実は以前、当コーナーへの出演歴あり。でも、彼らの頑張り具合を知って掟破りの2回目出演と相成った。さて、上京後「とりあえずは4カ月間くらいフリーターしてた」と言う友納。「でもこっち(斎藤)は4月に東京来て、5月にはもう福岡に帰っとったっていう(笑)」斎藤「…東京に馴染めんでね…」といきなりホームシック。それでもその年の8月頃には渡辺プロへと出入りし始め、冬には舞台を踏むようになる。彼らのポリシーは“東京に行っても方言のままで漫才を演ること”。果たしてそれは今も貫いているのか?斎藤「一応、そうなんやけど…何か、伝わらないんッスよ(苦笑)。で、伝わってないなと思うと今度は自分がテンパって来て早口になって、ますます分からんっていう悪循環!」。周囲の仲間に聞いたところ“日常会話はかなり標準語になってきた”との事だが…友納「そうッスね。ちょうど九州弁と標準語の中間くらい?でもホント悩んでるんですよ」斎藤「だから、もしかしたら(方言を使う事に関しては)ちょっと考え直すかもしれん…。いやもうホントにお客さんに嫌われてるんかな俺ら?って思う時期とかがあってえらい落ち込んで」友納「そう言えばここ何日間かで(斎藤が)何回も髪を染め直して。ノイローゼやないかって心配して」斎藤「…いや、これは趣味よ(笑)。ま、気分の上下が激しいのは事実ですけど」友納「もうね、横にいてこっちがドキドキするんですよ(笑)。ただ…俺は今の演り方で全然伝わってないわけじゃないし、後は具体的にどうするかを考えていけばいいと思うから」--まだ、そこで可能性を探っていきたい、と?友納「そうっすね!」斎藤「…じゃあ方言は変えません(笑)!」では最後にそんな2人の目標をどうぞ。斎藤「(やけに力強く)人見知りを直したいです!いやホントに!で、後は給料が貰える仕事がやりたい」友納「(笑)そうやね。こっち来てまだ給料貰う仕事した事ないんで。頑張ります!」
文/なかしまさおり
▲左:斎藤健一(1972年生、熊本出身)、右:友納一彦(1974年生、福岡出身)/趣味特技:斎藤(かげぐち、秘密基地を作る事、パンクロックを聴く事、薬師丸ひろ子のものまね)友納(ギター、野球観戦、SMAPの振り付けを躍る)/パラシュート部隊・斎藤優からの密告では…「斎藤さんて、僕らなんかより7歳も年上なんですけど、100円あげたら何処へでもおつかいに行ってくれるんですよ(笑)」。この発言に本人激怒?!と思いきや、むしろ淡々と「うん。ある程度の事なら何でもやります」って、オイオイ君のプライドは〜!

175R/1769
(CT)\500

 現在の音楽シーンの中でインディーズ=自主制作の図式は必ずしも100%あてはまる事は少ないであろう。大手資本が作ったインディーズレーベル、プレデビューの1枚としてのインディーズ作等、インディーズがブランドになっているのも事実ではある。 ただ10年前と比べれば個人でCD1枚制作するのも割と簡単であるし、安価に製作できるCD-Rもホームユースの物が増えてきてるので、送り手としては便利な時代になってきたと思える。今回紹介する175R(イナゴライダー)の音源は自主制作としてのメディアとしては一番基本となるカセットテープ。この利点は音源があれば即発売できるという即効性と僕は昔から考えているし、アマチュアバンドが自分達の音を広めていくには一番手っ取り早い方法だと思っている。彼等は北九州の新鋭のメロディックでポップなパンクバンドで、勢いがあってキャッチーなメロ、スカも取り入れたりした柔軟なサウンドで人気上昇中。数多くの自主制作の作品をカメレオンでは預かっているが、地元系のバンドでなかなか爆発するアイテムは正直言って少ない中、この作品は小倉店では異例の盛り上がりを見せた。所謂、コア系のシーンで注目されるバンド達でメインになるのはやはり中央、そしてメディアの露出が多いバンドになりがちだが、地方で精力的に活動してるバンドの中にも光ったバンドは沢山いると思うし、それを見つけるのも音楽を聴く楽しみの一つではないかと思う。
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269

ダニエル・チャン
〜陳 暁東の巻〜
 東東(トントン)がやってきた。ケリー・チャンと共に香港日本親善大使として、記者会見場に現れた東東は顔が小〜さくて、まるでお人形のよう。一時香港では「彼はいつも立ち位置が真ん中で、でしゃばる」とバッシングを受けていたが(そんなこと言う方がよっぽどヤな奴だよね)今や完全復活!!。美形揃いの香港明星の中でも、東東は稀に見る王子様体質、目が合えば瞳で微笑み返す技を持っている。会見場を訪れた女性記者は「東東は私に惚れている」皆一様に思ったはずである。その思い込ませの術は香港明星の得意技なのだが、この色気は同じ東洋人として不可解である。これが英国統治の置き土産であるなら、日本男児もしばらく英国統治されてみるのはいかがでしょう?一方ステージではバラードを中心にカタコトの日本語と流暢な英語のMCを交え、十分にお姉様方を楽しませてくれた。香港の屋外ステージは、たまに最悪の音響設備(まるで仮面ライダーショー)で行われる為、自然と歌唱力にも磨きがかかるわけだが、東東があんなに見事なステージを見せてくれるとは、恐れ入りました。日本のお姉様方は、今後の彼の成長を静かに見守っているのです。
文/ヴィヴィアン

『君を待つあいだに』清水志穂(幻冬舎文庫)/¥419税別
 CDやレコードをジャケ買いする人がいるように、私は背表紙のタイトルやカバーデザインだけで本を買ったり、借りたりすることの多い人間である。だから時には“大ハズレ!大失敗!金返せ!”という三段活用のやるせない気分を味わった後、2度とページのめくられなかった本--というのもあったりする。が、大抵の場合は“当たり”で、とりあえず本に対する直感だけは自任している。で、最近タイトル買いした本の中で晩秋にピッタリの1冊があったので紹介したい。タイトルは『君を待つあいだに』--どうよ?この、全面からバインばりの叙情感がビシバシ溢れるタイトルは!!ま、初版が平成10年10月25日で、作者がバインの曲を知っていたかどうかは分からないが、一生にたったひとり、あなたにとってかけがえのない誰かがいる。そんな奇跡の瞬間を待ち続ける主人公たちの切ない恋のストーリー…いや〜泣けるっす、はい。でも、思うにこれは恋愛に限ったことではなく、友人や仲間、家族や仕事、自分の居場所といったようなもののメタファーとしても読めるってこと。--というわけで、ハマってみますか?蟻地獄…。
文/なかしまさおり


〜地上波と衛星波〜
すっかりテレビを見なくなって久しい今日この頃、いつものように電器屋をうろついていたら今流行の「スカイパーフェクTV」のコーナーがあったので『俺の好きな音楽家は大体が衛星波の番組に出ている』ことを思い出し、秋の夜長にと財布をはたいて購入してみました。アンテナを自分で設置して、仮登録を済ませ早速音楽番組をチェック・・・おお、まさにビデオクリップやライヴ映像が惜しげもなく24時間流れていますなぁ、と見入っているうちに気付いたのだが、いわゆる「パワープレイ」っつーんですか?局や番組のイチオシ音楽がすんごい回数オンエアされているんですね。これは飽きる。それと、音楽番組に限ったことではありませんが作り込みがちゃちいのが結構ありまして、おいおいこれで有料なのかよ!と独り言のひとつこぼれます。が、驚異的な数のチャンネルなのでこっちがきちんと選べばいいだけのことなんですけど・・・。 で、思ったのは、やはり地上波というのは永年培われてきた秒刻みの演出やタイミングによって見事な運営がなされているんだなぁということですわ。衛星番組ばかりを見ていると、もう見なくなったはずの地上波が妙に懐かしくなったりで『死んでも見るか!』と思っていたゴールデンタイムのトレンディ・ドラマなぞも、実家気分で流したりするようになってしまったです・・・ていうか、そんな時間に家に居ることなぞ風邪でもひかねば無いことなんですが。仮定です、仮定。 人に言わせると『衛星波』これすなはち『エロ番組』ということですが、聴取料が高くておいそれと見れませんよ、弊社新人の藤木君! しかしあれですなぁ、買ってナンですが、30半ばの僕ぁやっぱオーディオ派かなぁ・・・。 (この項つづく)
文/森裕史

『Private Noels』
Tableau Vivant(T-0005/1996年12月/¥2,500)
「私の大好きなキーボーディスト、山石敬之さんのバンドのアルバムです。クリスマス・ソングのカバーなども入っていて、これからの季節にぴったり。…ちょっと疲れてしまった時、深いピアノと声が、胸にしみ渡ります」

 

※情報は全てBEA VOICE Vol.247発行当時のものです。