WEB BEA VOICE Vol.248 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

Time flies(タイム フライズ)
 メジャーとインディーズが対義語でなくなった今、バンドの目的意識にも変化が現われているようだ。つまり、地元に拠点を置き、自分達なりの方法で活動を続けるバンドが増えてきた。しかし、メジャーを意識した瞬間に話は変ってくる。ライヴハウスは通過点で、決して到達点ではなくなる。当然、街のスタジオもそうだ。サウンドトラックを経由して、中央へ拠点を移したバンドも数多い。中央は音楽をやる環境としては整っているだろうがその分、選択肢が増えて大変だろう。しかし、彼等の活動状況を中央の媒体で目にしたりすると、とても嬉しくなる。
さて、前置きが長くなってしまったが、メジャーを意識している点では今回のバンドにもあてはまる話しだ。タイムフライズはロック本来が持つギターによる表現を得意としている。そして、ボーカルの奥行きのある伸びやかな声は最大の魅力だ。70年代ハードロックを基盤にしているが、19歳と言う年齢ゆえの好奇心と吸収力で多種多様のアプローチを試みている。まさに、温故知新的な現在進行形バンドだ。
タイムフライズの追及するテーマは、マニアから注目される事よりも、より不特定多数の幅広い層に向けてアピールし認知される事だ。
タイムフライズ(光陰矢の如し)瞬間の積み重ねが時間を形成し、未来へ向かっている。なにもしないでも、時は過ぎてしまうものだから、彼等には2000年代を思い思いの方法で切り開いてもらいたい。

■タイムフライズ プロフィール 1994年12月結成。全員19歳の4人編成ロックバンド。メンバーはVo.G 山崎心也、B.Cho古賀靖規、 Key.山下大典、Dr.木下晃史郎から構成されている。言葉ではなく、歌で伝わることが絶対にあると信じて活動をしている。主に天神ビブレホールを活動の場としてライヴを展開。
■the sound track recording studio■2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855

 vol.29
はなわ(ケイダッシュステージ)
 突然ですが、皆さんは“佐賀”にどんなイメージをお持ちですか?有田(伊万里)焼で有名な焼き物のふる里?近年話題となったロマン溢れる吉野ケ里遺跡?それとも村田英雄や松雪泰子、大隈重信といった有名人?…いずれにしても“具体的にどんな土地柄か”は極めて曖昧な、“印象の薄い”県なのではないでしょうか(※ちなみに私の田舎も佐賀県です。佐賀は大好きです、念のため…笑)。
実はそんな佐賀県を全身全霊で愛おしみ、その名をついに全国区へと押し上げた男がいるのである。「はなわ」。佐賀県出身、23歳。お笑い界としては異例の“ベースギターの弾き語り”で笑いをとる期待の若手芸人である。
デビュー当時、1人コントを演ってた彼に楽器を買い与えたのは事務所の社長。他の芸人と一緒にコミックバンドで売り出そうとしたらしいが、結局ユニット自体は無しになった。
「でも、せっかく買って貰ったんだし何かに活かせないかなと。で、考えてみたらギターやキーボードを使って演る人はいるけど、ベースはいないぞと思い立って」
かの名作シリーズ『佐賀県』を完成。
「変にメジャーすぎる県でもダメだし、全くのド田舎じゃシャレにならない…こう、微妙なポジションが佐賀ってハマるんですよね。ま、実際、遊ぶ所も無ぇし、夜も早々とみんな眠るし、東京に出て来て改めてそのギャップの大きさというか、スゴさが分かった。…でも、実を言うと住んでいたのは鍋島なんです(笑)」
それってバリバリの市内じゃん(笑)!
「で、高校は佐賀東。あ、1コ下に326(ミツル)がいますよ。その頃は知らなかったんですけど、今はこっちでよく遊びます」。
さて2000年。まずはフジテレビ『新春かくし芸』に出演。その後もドラマ『ナースな探偵』など、活動の幅もますます拡大。
「今年はもっとベースを使ったネタでどんどん笑いをとって“ベース=はなわ”みたいなもんをしっかり確立させたいですね。営業も呼ばれればどこへでも行きますので、是非、呼んで下さい。佐賀に(笑)!」

 文/なかしまさおり
▲本名:塙 尚輝、1976年7月20日生まれ、出身:佐賀県、趣味:バードウォッチング、特技:スポーツ全般、ベースギター。毎月第1水曜日、六本木バンタイCafeでライブ『ふたり』を実施中。雑誌『Mannish』ではコラムも連載。また、福原進監督による映画『いのちの海-Closed Ward』に出演するなど幅広い活動を行なっている。
※HP「はなわなおき公認・応援サイト」(http://www2.ocn.ne.jp/~waizu/)では“佐賀県ネタ・田舎ネタ”を募集中。本人自筆のイラストもあるので、のぞいてみてネ。
〜第二章〜
あの悪夢、あ、いや至福の時が帰ってくる。いい感じのまったり感漂う会場に集っていただいたお客様がたは、エンケンの激情ライヴパフォーマンスによって覚醒を促され、ロレッタ・セコハンのフェイク・ジャズではくるぶしを振動させられ、蝉のフィードバック・ギターでは完全に白目を剥かされた、あの夏よ。湯浅学氏とサミー前田氏による怒濤のニューロック&グループサウンズ&名盤モノ連発DJが続く中、床に座り込みほとんど踊らなかったお客さんたち、あの夜よ!
「あんなやりっぱなしのイヴェントなんて、ぜったいもう二度とないよなぁ」とお嘆きの貴兄、ご安心ください。さらにパワーアップした選曲家陣と演奏者のラインナップをその目でしかと見よ!アタシを見て!見てよ、もう。
「ニューロックの夜明け」監修の「曽我部恵一」氏自ら弾き語りで登場するわ、福岡の輝けるサイケデリック野郎「蝉」の轟音に身を委ねられるは、そしてもちろん、良識ある音楽ファンの最後の砦「湯浅学」氏&ニューロック現場実体験者の「サミー前田」による抜群の選曲!!
では、これらの音楽っていったい何なのか?といいますと・・・
(1)1960年代後半から1970年代にかけて密かに生息していた日本のロック黎明を総称した『ニューロックの夜明け』

(2)ニューロック前夜の1960年代に咲き乱れた元祖J-POP、日本ロックの全てがぎっしり詰まったきらめく玉手箱「カルトGS(グループ・サウンズ)」シリーズに
(3)悲しい性を持った暴走レコード達をねんごろに蒐集、音楽の本質を示唆した人気シリーズ『幻の名盤解放同盟』の味もミックスしたもの・・・
という感じっすかね。会場はけっこう狭いので軽装かつ諸々の対策準備怠りなきようお願い申し上げます。
あ、それとオールナイトなので18歳未満の参加は出来ません。悪しからずご了承ください。18歳以上でも、はっきり言ってこのイヴェント濃いですので自分自身と向き合い意識を高めてから参加を判断して下さい。ではよろしくね〜。

SPREAD/HOPE FROM DESPAIR  (CD)NOW ON SALE
 関西初のメロディックパンク"確かこんなキャッチコピーで彼等は'97にデビューミニアルバムをリリースした。今ではメロディックパンクと呼ばれるバンドなど、掃いて捨てるほどいて珍しくもないが、彼等のその1st"UNKNOWN PLACE"は個人的には数ある日本のメロディック系バンドがリリースした音源の中でも重要な位置を占めていると今でも思っている。
精力的なLIVE活動と共に1stアルバムはベストセラーとなり、SPLITやコンピレーション等への参加を経て、今回リリースされる2年半振りの単独作品は初のフルアルバムでもあり、アップテンポでメロディックなSPREADサウンドは健在のまま更に広がりを持った彼等ならではの作品に仕上がっている。
1曲目のアイリッシュスタイルを思わせるメロとリフで始まる"ESCAPE"からハードコアナンバー、ミッドテンポのポップナンバーまで、今年の4月にLOGOSで行われた"STOMPIN' NITE"での絶大なる声援と盛り上がりを体験した人ならば必聴だ。
2月から30ケ所に及ぶ全国ツアーも始まり福岡、北九州、熊本他も予定に入っているのでこのアルバムを聞いて楽しみに待て!

■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269

チャン・シウチョン
〜陳 小春の巻〜
 ン コハル。間違っても変なところで区切ってはいけない。ジョーダンというイングリッシュネームを持っているが日本人は「コハル」と呼んで親しんでいる。とっても味のある顔で(ちょっと林家喜久蔵MIX)コンビニのレジにいそうな感じ、美形ぞろいの香港明星の中では異例の存在だ。
「古惑仔」シリーズや金城武と共演した「ダウンタウンシャドー」など数多くの映画にも出演しているが、彼は主役ではなく、No.2で出演して必ず主役を喰っている個性派俳優である。
意外にもダンサー出身で、その後謝天華と朱永棠との3人で「風火海」というユニットを組み、今はそれぞれ個別に活躍している。コハルの歌はちょっとコミカルな歌詞が特徴で、香港ポップス特有の「君だけを愛してる〜。死んでも愛す〜。」という歌は似合わない。
去年は念願の台湾でも歌手デビューを果たした。
もちろん台湾でも既に人気俳優なのだが、油断大敵。CDを売るために訛りの強い中国語でプロモーションをしていた。でも彼には広東語が一番似合う。ましてや日本語吹き替えなんて、彼の魅力が半減してガッカリなのである。
           
文/ヴィヴィアン

「抵抗する女」
若尾文子に俺のバンドもマネージされたい!

だいたいもってこのタイトルからはせいぜい古い日活ロマンポルノ位しか連想できませんわな、普通。 ま、確かに主演は若尾文子でありますが、何しろ若い!キレイ!まじで。
時は1950年代初頭、戦後復興の進む中、ジャズバンドは若者の人気を独占しておりました。亡くなった父の後を継いで八代興業を盛りたてようと、八代ミエ(若尾文子)は人気バンド「グリーンガイズ」に近づき、トップバンドの「ゴールデンキングス」とのジャズ合戦を企画しまして見事勝利を勝ち取り機運は上々、自信を持った彼女は鼻の利くギャルを集め、ジャズに代わって流行の兆しをみせていた「ロカビリー」を大いに盛り上げ一躍時の人となったんですね。
が、栄枯盛衰、興業の世界は厳しい弱肉強食でありまして、自信を持ちすぎたのか、自己中心の辣腕を振るう彼女にバンド達があっさり反旗を翻したうえ時代は「ロッカバラード」を経て「コーラスグループ」へと変容、持ち駒も資金も乏しくなった八代興業、焦る気持ちが裏目に出ちゃって、泣きっ面にハチとはこのこと、しまいには外タレのニセ興業を掴まされるという失態を演じてしまうんですね。
美人で気丈な若尾文子もこの時ばかりはガックシ。慰めついでに恋の告白までしてくれた久慈アキラ(川口浩)にも冷たく当たってしまいます。が、そこは映画のいいところ、進駐軍廻りで一から出直そうとする若尾文子の前に仲間が戻り川口浩ともうまく行く、というはっぴいえんどが待っているんですわ。これがまた唐突な展開で中途半端な終わり方なんですけどね。
で、この映画、なんとあのナベプロの物語なんだだそうで、実際に坂本九や平尾昌晃、山下敬二郎、ザ・ピーナッツなんかが変名で出演、何とも言えないクサい演技を見せてくれるのがいいですねぇ。
それにしても、なんでタイトルが「抵抗する女」なんだろう?

 文/森裕史
『ひとり』(アスペクト刊/\2,000税別)
編・著/GAZETTE4(鈴木惣一朗・小柳帝・小林深雪・茂木隆行
 レア盤ブームくすぶる中、「モンド」というキーワードで巷のレコード蒐集家を唸らせた素晴らしく音楽的で粋なガイド本「モンド・ミュージック」の編纂チーム「ガジェット4」がまたまた世に問うレコードガイド本「ひとり」。レコードガイドつってもがめついプレミア系のじゃなくて、その名の通り「ひとり」というキーワードに沿っていろんな音盤をていねいに紹介してくれるもの。
「モンドミュージック」では、1号、2号、3号と発売されるごとに単なる新感覚の中古盤ガイド的(などと俺が言い切れるほど浅いものではなかったが)なものに始まったのが、だんだん深く・・・誤解を恐れず言ってしまうと、要するに「難しく」なっていっちゃったのだが、この本では「ひとり」というジャンル(お題)を設けることによってレコード本体とそれを選んだ書き手に生まれる大きなイマジネーションと小さなストーリーでシンプルに構成された小気味よい読み物となっている。
「ひとり」で録音されたレコードや、「ひとり」の時に聴きたいレコード、「ひとり」を感じさせるレコードとして選ばれている約500枚は、時代、国、音楽的カテゴライズを選者それぞれの引き出しに委ねたユニークなセレクトで、レアなアメリカンミュージックもあれば、中古盤屋の定番もしくは「カス」、おしゃれなジャズ風味のものやこてこての歌謡曲まで幅広い。
レコードガイドとしても有用だが、一枚一枚に添えられた愛情いっぱいのコメントを読み終える頃には、聴いたことのないレコードでも音溝の一本一本までイメージを喚起させてくれるし、勝手知ったる盤でも新たな発見や感動に出会えるので、マニアでなくとも一冊の本として充分に楽しめるはずである。もちろん、読んでいてレコード屋に走りたくなる瞬間(要するに聴きたくてたまらなくなるわけね)ってのは我が身の業を禁じ得ないのであるが・・・。
ともあれ、音楽ってのはいろんな楽しみ方があるわけで、この「ひとり」が醸す独特の世界にしばらく浸ることになりそうであります。

 文/森裕史
11月に入って即、欲しかったトレーナーを購入。福岡のスケート・チーム“RADIO ACTIVE ELEMENT”の新作。超カッコイイ!
まず目を惹くのはフロントにデッカくデザインされたチーム・イニシャル。シンプルだけどセンス溢れるスマートなロゴ。
でもでも、私の中の購入意欲を最大にヒットしたのは、バック・ネックのキュートなプリント!(写真じゃ分かりづらいかもしれないけれど)九州の形をシンボリックにデザインした小粋なヤツで、福岡の場所にマーキングが。
しかしねぇ、紹介しといて言うのもなんやけど、コレ、凄い人気で初回入荷分は完売状態なんですよ、スンマセン…。でもお店に問い合わせたところ「在庫再入荷があるかも…」とのことなので、興味持った方はマメに問合せをお願いします。
ちなみにRAEのメンバーのひとり、KEITO君がMCを務めるミクスチャー・バンド“CURB CREAM”もイカしたライヴを演っているので是非、ヨロシク。
コレ着て、ライヴ行くっていうのもいいかもよぉ。ふふふ、蟻地獄…。 

文/なかしまさおり
■問合せ先:092-712-1335(PLISNER)1月には同でザインのパーカーもリリース予定!
※上記の情報は1999年12月のものです。
※情報は全てBEA VOICE 248号発行当時のものです。