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Sunny Day Service Tour'99 1999.11.15(mon)at 電気ホール ●text/Saori Nakashima ●photographs/Tomofumi Yamada |
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“詩情”という言葉がある。詩的な趣き、詩を作りたくなる気持ちの“溢れ”や“そそられ”感を表現する素敵な言葉だ。サニーデイ・サービスのライヴはいつも、そんな詩情あふれる空気の中で、まったりと始まり、まったりと終わる。いや、まったり…とか言ってしまうと、何やら野暮ったいイメージを抱いてしまう人もいるだろうから…やや訂正。“時に、泣けるほど狂おしく、激情的な”まったりなのだ、うん。「どうもサニーデイ・サービスです」--と、この日もまさしくそんな感じでライヴはスタート。キーボード2台にパーカッション1名、それからサニーデイのメンバー3人を含む6人編成のツアー・バンド。 まずはアルバム『MUGEN』と同じ『太陽と雨のメロディ』から始まる。それはまるで、東京という街に注ぐ温かな光。大切な君にそれを届ける僕らの旅はここから始まるのだ。 加速する『スロウライダー』。みるみるうちに景色は変わり、窓の外には流れるような時間の名残りと見知らぬ場所への遥かな想い。 …と、続く4曲では、意外にもアルバム以外のナンバーからセレクト。会場内に枯れ葉のライト・シャワーを浴びせて、季節感たっぷりのムードで早くもステージは中盤へ。 絶妙なコーラスの『サイン・オン』後、『カーニバルの灯』のイントロをバックにメンバー紹介。そのまま、会場の大きな手拍子と一体になったホールは、実に心地良い揺れを保って和みの雰囲気へ。 と思いきや、赤いライトにステージが染められ、かの名曲『ここで逢いましょう』が流れ出すと、心は一気に疼き始める。掻きむしられるような長い長いアウトロ。純粋であるがゆえの強さと儚さ--いわく--“詩情”が誘うロックの境地…。そう--ポップやロックという言葉に無数の解釈が存在するように、サニーデイのそれにも無限の解釈は在るのだと思う。 ただ、ひとつだけ言えるのは、彼らの場合、それは手の届かない幻想なんかではなくて、常に僕らの傍らに在る日常の中で鳴っていること、それなのである。アンコールでは、1回目『いつもだれかに』で曽我部氏がギターの3弦を切りつつ強引に演奏するという一幕も。2回目には、予定外のナンバー『春よ来い』をメンバーだけで演奏したり、最後の最後まで濃厚かつ詩情感溢れるステージで楽しませてくれたのだった。 次に彼らに会えるのはいつか--それまで『MUGEN』は僕らのヘヴィ・ローテーションになるだろう。 |
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E-1.いつもだれかに/E-2.真っ赤な太陽/E-3.恋人の部屋/E-4.青春狂走曲/E2-1.春よ来い(はっぴいえんどのカヴァー曲)/E2-2.NOW |
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