WEB BEA VOICE Vol.249 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
THE KIDS(ザ・キッズ)
 ステージには彼がいた、15年前と同じように。タイムスリップした訳ではない。時は確実に経過して、2000年型R&Rを彼は歌っている。彼とは別 の道を選んだ俺、彼の人生と俺の15年間を重ねて見ると、訳もなく涙が溢れた。それは、去年の晩秋に俺が昔在籍していたバンドのライヴでの出来事だった。
さて、今回はそのバンドTHE KIDSをあえてFrom Indiesとして紹介する。メジャーとしてアルバム数枚をリリースしていたTHE KIDSがインディーズとして再スタートを切った。博多時代の活動についてはスペースの関係上割愛させてもらって、現在のTHE KIDSについて説明したい。現時点でのバンドスタイルは3ピースだが2000年から、より斬新な編成を予定している。サウンド面 では駆け引きなしのストレートなROCKだ。オーソドックスなスタイルを継承しつつ、次世紀へ向けてのアレンジも試みている。デジタルなサウンドウェーヴにリッケンバッカーが絡んでくる。そこには、時代を越えたグルーヴが沸き立っている。
リーダーでありVo. G.の桐明氏によると「ロック、パンク、グランジと名称が変わっても、その時代における役割は同じ。常に問題提起の初期衝動を忘れずに持ち『本当にこれでいいのか?』という疑問を問い続けるバンドになりたと考えています。『年齢はとったけど腐っちゃいないぜ!』というピートタウンゼントの言葉のように…」とクールに語ってくれた。
THE KIDSは時代と共に転がりながらラジカルなメッセージを発信し続けている。日々の生活に「蹴り」を入れたい「kids」は是非、THE KIDSのライヴへ行くべきだろう。

■ザ キッズ プロフィール 1981年結成以来、ボーカル・ギターの桐明孝治を中心にインディー、メジャーを通して活躍。10数枚のシングル、アルバムをリリースしている。東京都内のライヴハウスを拠点に活動を行っており、地元博多における活動も再開された。2000年9月にCDリリースを予定。
■the sound track recording studio
■2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855
 vol.30
テツandトモ(ニチエンプロダクション)
 小さい頃から五木ひろしに憧れて「本気で演歌歌手を目指してレッスンに励んでいた」というテツと、地域ののど自慢大会などでチャンピオンに輝いた経験もあるトモが組んだコンビがテツandトモ。もともとお笑い界に特に興味はなく、たまたま大学時代の友人の結婚披露宴で歌を歌っていたのが現在の事務所関係者の目にとまってスカウトされた。
テツ「てっきり僕らは歌手デビューのお話やと思ってワクワクしてたんですよ。そしたら“君たちお笑いやってみないか?”って(笑)。もちろん最初は断りましたよ。でも“とりあえず1回だけやってみたら?”という言葉に騙されまして現在に至っているという(笑)」。
しかし、そうした音楽的下地が2人に早い段階で“笑いにおけるオリジナリティの確立”を促したのは重要なポイント。コントの中に歌、ではなく、歌を歌って成立するネタ。例えば2人の代表作『なんでだろう』はマイナー調のコード進行に同じフレーズの繰り返し。誰もがうなずく“あるあるネタ”で共感の笑いを誘う内容…かの『だんご3兄弟』にもあてはまる“ヒット曲の要素”を多分に備えている。
トモ「実は『だんご〜』より僕らの方が先に演ってたんですけどね、あっちの方がヒットしちゃった(笑)」。
テツ「でも、僕らのネタは今後も長〜く、進化をしつつ続きますから、乞う御期待!」。
さて、昨年7月にはその『なんでだろう』を含む9曲入りのCDシングルもインディーズよりリリース。
テツ「シングルで9曲ってお得でしょ?しかもジャケットはラーメンズさんが描いてくれたんです。もちろん『なんでだろう』のカラオケバージョンも入っているし、宴会の時には大活躍です!」
トモ「ていうか、テッちゃんは基本的に“動き”担当なんで、CDではあんまり声が聴こえてないんですけどね(笑)」。
今後は「歌でもメジャー・デビューを果たして、21世紀中にはNHK『紅白歌合戦』に出場!」と息巻く2人。もしかするとそう遠くはない未来に、NHKホールに赤と青のジャージが舞うかも…?!乞う御期待!
 文/なかしまさおり

★左:テツ(本名:中本哲也、1970年5月9日生まれ、滋賀県出身、A型、趣味:掃除・料理、特技:バルーンアート・パントマイム)、右:トモ(本名:石澤智幸、1970年5月10日生まれ、山形県出身、B型、趣味:観劇・プロレス観戦、特技:詩吟・ものまね・ギター)、平成10年2月結成。ともに日本大学芸術学部卒業。トレードマークはお互い高校時代の赤&青ジャージ。テツ「最初は見た目一発のインパクト狙いだったんですけど、脱ぐタイミングを逃して今もそのまま(笑)。ただ、僕はネタ中、かなり激しく動くんでジャージの方が機能的にも楽なんですよ」

『テツandトモのなんでだろう』
(\1,000・tax in)通信販売にて好評発売中!
※問合せ:03-5275-7540
(ニチエンプロダクション)

MO' SOME TONE BENDER/DRIVE
(PARCO/UKE PROJECT)(CD)NOW ON SALE

 LIVEが始まった一瞬で持っていかれた。
1999年某月某日、某バンドのサポートとして彼等は出演していた。当日のメインバンドを見る為に会場に来てた私の頭からすでにその事は消えていた。爆音で鳴らされる楽器、生々しく決して縦の線だけに終わらないグルーヴ、エモーショナルに響くそのサウンドは所謂グランジ系を継承していると評されてはいるがもっと奥深く野太い物を感じ取れた。グランジが派生した時と根っこの部分がリンクしているからだろうか、オリジナルなルーツとしてのROCKを消化し、現在までのオルタナティヴサウンドをも消化した上でのサウンドはなんかドカーン!としたものを凄く感じてしまった。 LIVEで感じた久々の衝撃の為、その日のメインバンドはあまり記憶に無い。
そして年末にリリースされたこの7曲入CD、ヘヴィな部分から繊細な部分までの彼等の魅力をうまく収録したミニアルバムになっている。充分に好きなアルバムなのだが私にとっては少し物足りない。LIVEで聞いた個人的なあのイメージが再生されてこないところが、少し残念な所ではある。 それを補う為に私は又、LIVEに行くだろうし、又、このアルバムを聞いてファンになった人は、LIVEに行って更に好きになってしまうだろう。

■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269



 よく判らないのがミレニアムだそうだ。そんな訳で(どんな訳だ)今月は私が中華ポップスに惹かれる原因となった女性を紹介しよう。93年旧正月前にBSで3夜連続香港ポップスを特集する番組があった。ベッドで寝転んでその番組を見ていた私は、サリーの歌声を聴いて思わず姿勢を正したのを覚えている。のびとハリと艶のある歌声、迫力、表現力・・・。歌の上手な大人の歌手が第一線で活躍している香港。香港への興味はここからスタートした。
日本の視聴者に「私の歌を聴いて、皆ハッピーになって欲しい」とコメントして歌い出した曲が『去り行くあなた』どこがハッピーじゃい。当時林子祥--ジョージ・ラム---との不倫に悩んでいたサリー。私は常々口ひげを生やした顔と、額に青筋を立てて歌うジョージの姿を怪しいとにらみ、サリーが騙されているのではと心配していたのだが、なんと、離婚が成立し見事サリーと結婚したのである。(以外にも誠実な男だったようだ。)それ以来、いつも二人はべったりだ。
そんな彼女の幸せを喜ばしく思っていたのだが、それもつかの間、今度はサリーが出すアルバムが「ジョージ臭く」なり、私はチョッピリ不満なのである。   
 文/ヴィヴィアン

『どうなの、最近?〜wilberry Vo.城理生
 昨年12月23日東京・下北沢CLUB QUEにて初のワンマンライヴを成功させたwilberryが2000年2月22日、福岡・DRUM Be-1のステージに再び登場することが決定。翌23日には1st Full Album『never had no one ever』もリリースされる予定だが、今回はその先行Maxi Singleとして1月26日にリリース予定の『(i will) unmask you』を中心にヴォーカル・城理生に電話で直撃。で、どうなの、最近?wilberryは?「いやぁ〜働いてますよぉ(笑)」じゃなくて(笑)。今回のマキシなんですけど、年末あちこちのライヴ会場で言ってましたがタイトルには“お前の化けの皮を剥がしてやるぜ”っていう意味が込められてるんですよね?これはかなりストレートなメッセージというか、そんな感じですけど。「ですね。どっちかっていうと僕らの曲って、あるひとつのメッセージを伝えるとか、何か宣言しているとか、そういうのじゃないでしょう?でも、この曲ではちょっと言い切っているというか」。ええ。だっていきなり“お前の手は汚れた悪魔の手”ですよ、あ〜た(笑)。でも、例えば“2000年”という時代の区切りも気分的にリンクしてたりするんでしょうか?「いや、とくに2000年だからというわけじゃないですけど、常にそういう…偽物は滅びて、本物だけが残っていくみたいな思いはありますよね。といっても俺らはまあ、割と今年もフツーにやってくだけなんですけど(笑)。あと今回はカップリングにU.F.Oのラファエルが手掛けた『unemotional poet〜emotional-mix〜』というREMIXなんかも入っているし、僕らにとっても新鮮な1枚になっていますね。だから、是非、皆さんも買ってください!!」じゃ最後に2月22日のイベントに向けて一言。「福岡は名古屋と同じくらい大好きなんで是非、気合いを入れて行きたいですね。そういえば前回、Be-1の楽屋にサインして…」あ〜、●×▲のサインの横に嫌がらせのようにデッカク書いてあったヤツ(笑)?「俺はやめた方がいいって言ったんだけど(苦笑)…ま、とにかく2月はアルバムの曲も演るので是非、観に来てくださいと」。あと今回は是非、九州でも城君のアコギ演奏を…「あ、そうっすね。じゃ『alright』演りますよ、絶対に!!」。というわけで、明日1月26日は即行CD屋さんへ急ぐべし。ついでにアルバム予約もしてきてくれると嬉しいな。※来月号ではついにインタビューページに登場!
 文/なかしまさおり

<季節はずれのジョン・レノン追悼>の巻
元ビートルズのジョージ・ハリスンが、自宅に侵入した暴漢に襲われて大けがをしたというニュースが、同じく元ビートルズのジョン・レノンが19年前の12月に射殺された時の記憶を呼び覚ます。当時、私は高校一年生。従兄弟の兄ちゃんからビートルズを仕込まれ、最終段階に至りつつある矢先の出来事であった。当時解散して10年が経過、伝説は伝説を呼び、多感で自意識過剰な10代の田舎モンにとってその音楽はもとより彼らの(今思うと実にわかりやすい)ロックな言動は、生まれて初めて出会ったホントのヒーローであった。田舎の若者は、集中力と吸収力が財産である。それまで聴いていたヒット・チャートものをさっさと卒業し、彼らの背景や系譜の広がりを求めて自発的にレコードや書物を漁るようになり友人も巻き込んで「ビートルズこそ、我が求めていた音楽!」と気炎を上げていたので、ジョンの訃報は実にショッキングだった。当時飼っていた猫(名前はネコ)が死んでしまった時と同じくらい、悲しみ、嘆いた。どうでもいいことだが、ジョンの死に対し『ロックは死んだ』ときっぱりスーツを着るようになったという石坂敬一氏よろしく、以来私は動物を飼わない人になった。世間は大騒ぎだった。テレビ各局では次々と情報が流され、特番が組まれていた。私は学校から帰ると家のチャンネルを独占、あらゆるテクニックを駆使してひとつでも、一秒でも多くの番組を見ようと躍起になっていたものだ。ビデオは無かった。普通 に売っていたがなんせ田舎な上に文化に疎い家族だったのでそれから15年後に私が買ったのが最初だ。 閑話休題。 そんなこんなで1998年のことである。いろいろお世話になっている某音楽評論家の方から頂いた音楽モノのビデオ・テープの中に、ジョン・レノンが射殺された当時のテレビ・ニュースやワイドショーがこれでもかと詰まっている1本があった。ラッキー!である。NHKニュース、3時のあなた、トゥナイト、などなど、当時テレビにかぶりついていた瞬間が鮮やかにフラッシュバックしまくった。遺作となったアルバム『ダブル・ファンタジー』のジャケット撮影をした篠山紀信氏や、先述の石坂敬一氏、湯川れい子氏、鈴木ヒロミツ氏なんかのコメントは貴重だ。いやもっと貴重なのは、若い利根川さんやケロンパ、存命中の古谷綱正さんの映像か。突然の大事件に、テロップの誤植やなんだかとんちんかんなコメントが飛び出したりするのも味がある。ワイドショーの未編集部分に残っていた「ツレちゃん出産」の映像は、かなり笑える。考えるに、パッケージ・ソフトとして手に入る映画やライヴの多くは芸術性が高く、時代性を超越してるんで新しいとか古いとかあんまし感じないが、世俗と歩むニュースやワイドショーというのは、過剰な意図か無意識がそうさせるのかしらんが死語や死化粧・死ファッションのオンパレードだ。最初は、ジョンを偲び神妙に見ていたのだが、どうしてもそっちが気になって集中できなくなるのだなぁ。「おら、女性アナ!目の上青すぎ、血色悪すぎ」とか「おっさん、襟でかすぎ!」とか「その髪、床屋のモデル写 真じゃないっつーの!」などと突っ込んで爆笑してしまうのである。が、その画面 に見入っていた当時の私はといえば、ジョンにかぶれて例の丸いメガネを買い、頭は坊主。つまり、規則で坊主にせねばいかんのを逆手にとって、ジョンが1966年に出演した映画「私の戦争」と同じシチュエイションを演出したつもりなのだが、悲しいかな胴体は軍服ではなく詰め襟学ランである。理解なき友人たちには東海林太郎とか戦時中の昭和天皇とか言われてガックシきたなぁ、モウ!てな青春でありました。 ま、しかしビデオっちゃあ有り難いなぁ。よし、私もマメにテレビを録画しておこう。(因みに私、アンチDVDなんです)
 文/森裕史

『The Bends』RADIOHEAD(1995年/TOCP-8489)

YUKKI「死ぬ程すき。何から何までキャ----っていう感じ。一生聴き続けるだろうなぁ。これには入ってないけど『Creep』のアコギバージョン、ライヴバージョンはもう殺してってくらい、すごいョトムと仲良くなりたい」とYUKKIちゃんも絶賛の2nd Album。トム・ヨーク、そしてレディオヘッドとしての確固たるスタイルがこれによって完成したとも言える1枚だ。ちなみに『Creep』のライヴバージョンは1st Album 『Pablo Honey』の日本盤にボーナストラックとして収録。アコースティックバージョンはMini Album『My Iron Lung』に収録されています。

※情報は全てBEA VOICE 249号発行当時のものです。