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| THE YELLOW MONKEY「メカラ ウロコ・10」 1999.12.28 (tue) at 日本武道館 ●text/なかしまさおり ●photographs/Tomofumi Yamada |
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1999年12月28日夕刻。地下鉄・九段下駅からズラリと続いた長蛇の列をなんとか交わし、僕らはようやくそこに着いた。暗く凍てついた空を隔てた日本武道館。そう…当時、自らを“愛されないパラノイア・バンド”と称した彼らが10年前の同日同夜、現メンバーにて初ライヴを行なったのがすべての出発点であった。 THE YELLOW MONKEY--後に“ROCK STAR”と呼ばれ、この巨大なすり鉢状の空間を1万5千人の大歓声で埋め尽くすことになる彼ら--は、以来、バンドの誕生記念ライヴ『メカラウロコ』を随時開催。しかも今年は10年目。前ツアー終了から約9ヵ月振りという長い長いインターバルを経てのライヴである。 18時41分。暗くなった場内にピアフの『愛の賛歌』が流れ、続いて『死ね死ね団のテーマ』が(笑)!てっきり“メカラウロコ楽団”のシンフォニックな雰囲気の中で始まると予想していた我々にとってこれは、ちょっと“ヤラれた!”といった感じのオープニング。 手許のセットリストで本日の選曲を確認する。中心となっているのはアルバム『BUNCHED BIRTH』からアルバム『SICKS』あたりのナンバー。吉井もMCで「今のイエローモンキーが昔の曲をどう演るかゆっくり楽しんでいってください」と言っていたが、盛り上がり必至のダンス・ナンバー『ROCK STAR』や『イエ・イエ・コスメティック・ラヴ』、『Foxy Blue Love』といった曲はもちろん、壮大なスケールでじっくりと聴かせる『球根』や『創生児』、『JAM』といった名曲もきちんと抑えられているのは、さすがだ。 |
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また 『審美眼ブギ』の冒頭では「今から演る曲を作った時は業界に相手にされなかったんだよねぇ…(失笑)。俺は四畳半の小さなキッチンが付いた部屋でこう叫んでましたよ…“業界のバカヤロー!!
”」と吉井がジョークを叫び、10周年を記念して作った幻の(?)新曲『ミレニアム』(吉井によるア・カペラ即興ナンバー)では、最後の部分をただ“ミ〜レニアム”と歌うだけのデタラメなナンバーだったにも関わらず何故か異様に盛り上がった(笑)。さらに、真っ赤なライトの中で燃え上がった『BURN』の後には「やっぱりこれを演らないと年は越せないよね〜」と恒例の“東京ブギウギ”が。今回はアニー→ホーン・セクション、青柳氏→キーボード、三国氏という顔ぶれで継ぎ、その勢いのまま本編ラスト『アバンギャルドで行こうよ』、そしてアンコールへ突入。アンコール2曲目では武道館の歴史や背景などをかいつまんで語った吉井が続けて「そういうことも思い出しつつ久しぶりに2nd Albumからこの曲を…」と『シルクスカーフに帽子のマダム』を披露。当然、場内すべてが涙の雨で濡れまくった。 |
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10年ひと昔--とひとくちに言うが、4人がデビューした頃はまだ、時代が “昭 和”という面
影を拭いきれぬまま必死で新しい波に乗ろうとしていた時だ。昭和--というのは、どこか切なくて、不器用で、泥臭くて。でも、それでもしっかりとした現実がリアリティをもって感じられた時代ではなかったかと思う。今ではそんな雰囲気はすっかり世の中の主流ではなくなったが、リアルタイムでその中にいた僕らは、紛れも無くそこに血肉を育んで、そして、それはまるで“スピリットにして生き方である”ロックのそれと同じように、僕らが意識的であるにせよないにせよ“生きざま”としての強い意志(自分が生きてきた、あるいは、生きてゆくためのイデオロギーみたいなもの)を持たせてくれた時間でもあった。
10年目--今夜は、そんな彼らが記してきた深くて濃い紫の履歴書を、そうした時代の匂いと共にじっくり読ませてもらったような夜であった。 |
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M1. RAINBOW MAN〜マリーにくちづけ/M2. I CAN BE SHIT,MAMA/M3. Subjective Late Show/M4. FINE FINE FINE/M5. ROCK STAR/M6. See-Saw Girl/M7. 球根/M8. 創生児/M9. HOTEL宇宙船/M10. HEART BREAK/M11. イエ・イエ・コスメティック・ラヴ/M12. 熱帯夜/M13. 審美眼ブギ/M14. Foxy Blue Love/M15. SLEEPLESS IMAGINATION/M16. JAM/M17. BURN/M18. アバンギャルドで行こうよ E-1. LOVERS ON BACKSTREET/E-2. シルクスカーフに帽子のマダム/E-3. SUCK OF LIFE/E-4. 悲しきASIAN BOY/E-5. バラ色の日々 |
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