WEB BEA VOICE Vol.250 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET


 ●インタビュー・構成/森裕史

 新録のマキシ・シングル『Bye Bye Television』に続いて発売されるアルバム『RID E ON TIDE』は、昨年の弾き語りツアーを収録した2枚組のライヴ盤。ここで聴かれる高野寛は、作り込みの得意なポップ職人的イメージから一気に対極へワープ、シンプルでおおらかなサウンドにシフト・チェンジしている。アコースティック・ギターを中心にピアノやテルミン(テレミン)などを操り、時にゲストを招いて繰り広げられるナチュラルなポップ・ワールドは、高野寛の新境地を存分に感じさせてくれる好盤となった。 オリジナル曲や敬愛するトッド・ラングレンなどの美しいメロディーたちも細やかな表現で立体的かつ感動的なものとなっている。とはいえ、ライヴは生き物である。興に乗ってダンス音楽そこのけのグルーヴを発揮することだって可能だ。このツアーではそれも証明できた。
「3年ほど前、レコーディングや<打ち込み>に飽きてしまい、音楽そのものへの意欲すら無くしかけていた時に救ってくれたのは、歌と、アコギと、友達と、ファンだった」
と言えるのは、昨年のツアーがいかに充実したものだったかを物語っているし、今は弾き語りというものに最大限の魅力と可能性を感じているのだろう。
その弾き語りツアー、福岡では7月だったのだが、それに先立つ4月、イムズホールで開催されたイヴェント<LIKE A WOODSTOCK>に出演した際も、アコースティック・ギター1本でニール・ヤングを熱唱していたのが印象深い。
そして、今年も高野寛は弾き語りツアーに出発する。昨年の大きな収穫を、今年はどんな風に見せて聴かせてくれるのか、おおいに楽しみである。新しい楽曲?新しいアレンジ?新しい楽器?
・・・そして高野寛は、こんなコメントを残してくれた。
「弾き語りの自由は、自転車に乗っている時の感覚に似ている。守備範囲や最高速では、車には到底かなわないけれど、きまりに縛られず好きなときに好きなところに行ける自由。その気になればかなりのスピードも出せる。車より早く目的地に着くこともできる」
New Maxi Single
『ByeBye Television』
\1,300(tax in)/コンシピオレコード NOW ON SALE
New Live Album
『RIDE ON TIDE』
\3,800(tax in)/コンシピオレコード NOW ON SALE