WEB BEA VOICE Vol.252 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

●インタビュー・構成/森裕史

 堂島孝平は、まずもって希有な音楽マニアであり音楽職人だ。メロディーとリズムが百花繚乱した黄金の1960年代ポップス、そして1970年代初頭を席巻したこれぞ職人音楽なSSW(シンガーソングライター)、同じく1970年代初頭に隆盛した『ニュー・ソウル』を機に、娯楽性は留めつつ高度な表現へと進化したソウル・ミュージック、これまた高度かつ成熟したポップ音楽の方向性を提示したA.O.R(アダルト・オリエンティック・ロック)・・・などに若くして魂焦がした堂島が、いよいよ身を削って作り上げた本作「黄昏エスプレッソ」を聴くがいい。マニアや職人にありがちな『箱庭』に陥らず、ユーモアと青春テイスト炸裂の「黄昏エスプレッソ」を聴くがいい。
A.O.Rと70年代のソウル・ミュージック的サウンドを礎に、鈴木茂(おお!)や桜井秀俊(真心ブラザーズ)、真城めぐみ(ヒックスヴィル)といった強力なゲスト陣やスタッフ・バックアップのもと最高の演奏、最高のメロディーを構築した、それでもまだ24歳という堂島孝平。まずもって素晴らしい。
「これまでいわゆるポップス、良い作品、メロ重視のスタンダードな作品を作りたいと思ってやってきたんですけど、飽きてきたというか、そのまま続けてもつまんないなと思って。前回もやりたかったんですが、中途半端になるようで、まだ早いなとあたためておいたんですよ。A.O.R.とは言っても、そのまんまアダルティになるんじゃなくて(笑)、サウンドの構築やメロとリズムの絡み具合が、ということです。
なんだかんだ言って、キーワードは『青春』らしいんですよね。青春といっても、帰宅部の(笑)・・・スカッと抜けた青春じゃなくて。
裏テーマとして『'70年代音楽紀行』みたいなのも、考えてましたね。それと、今回すごく思ったことは、新しいブレーンの人たちと触れて『分かんないことは、分かんないと聞きながらやっていかないといけない』と。分かったような気分でやってはいかんなと。
(そういうのも含めて)今回のアルバムは新鮮味というか、それなりのやり方が表現できていると思います」。

New Album
『黄昏エスプレッソ』
\3,059(tax in)/HEAT WAVE
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