WEB BEA VOICE Vol.253 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET


 ●インタビュー・構成/なかしまさおり
 前作から約1年。満を持して登場したSAKURAの3rdアルバム『daylight』は東京⇔フィラデルフィアという2大都市にて制作された。念願のアメリカ・レコーディング--それはSAKURAにとって“R&Bのヴォーカル”としての幅を広げるためにも是非、やってみたかった夢の一つである。
「日本には日本の良さがあるけど、やっぱり“R&Bのヴォーカル”という事に関する文化は浅い。その点、向こうはR&Bっていう括りの中でさらに細かく枝分かれしてて、その(ヴォーカルの)積み上げ方とかも歌う人によってちょっとずつ違うんですよ。例えば今まではレコードを聴いても複雑で解読不可能だったコーラス・アレンジの方法とか、自分の身体をどう揺らせばどんな声が出るのかっていう“楽器としての自分の声の再確認”とか…。やっぱり現地に行かなければ絶対に分からなかったことがたさくあんありますよ」。
A Touch of Jazz--SA KURAの歌詞とグルーヴに共感し、一緒に演りたいと言ってくれたチームのメンバー。
「もうね、こんなに理想通りにいっていいんかなっていうくらいスムーズで。そんなの初めてでしたね。世界中どこでもそうですけど、同じ言葉で仕事が出来るって分かったら、フローが一緒になってくるっていうんかな…。例えば、自分の中では“日本語”ってすごい大事なモノで。でも、そのヴァイヴレーションにどれだけ合わせてくれるかとか、こっちも気持ちのスピードにズレがないようにとかって思ってたけど、それがすごく自然にやれて。あと、年がすごく近かったんですよ。28から31歳ぐらいまでで。聴いて来た音楽とか、大学行ってた時期とか、その頃に流行ってたテレビ番組とか、ほとんど一緒じゃないですか?なんかそういう所でもズレがないっていうのは良かったですね」。
一方、シングルとしてもリリースされている『Day in, Day out』や『HEART OF GOLD』といったナンバーでは朝本浩文、宮内和之といった日本の精鋭たちが素晴らしいトラックとプロダクションで腕をふるい、クオリティとしても本場の音とまったく遜色のないひしめき合いを見せてくれる。
「今回はもう逃げも隠れもしない“R&B一色”で行きたかったし、例えばサウンド的にはエリカ・バドゥ*みたいにヒップ・ホップやR&Bの要素--今、現代の音楽でありつつ、アナログな楽器、70年代のそれっぽい楽器を使うことであったかみを出すっていう、そういうサウンド。詞は、みんなが結構書き古して来てる普遍的なことをわざとテーマにして、逆にそれをアタシの表現でどれだけみんなの心に迫るように歌えるかっていうのに挑戦してみましたね。これをライヴでどう見せていくかはまだ考えてないんですけど、アルバムの成長とともにライブの見せ方もグレード・アップした形で出していけたらと思います」。

*エリカ・バドゥ(71年テネシー州メンフィス生まれ。97年2月にデビューし、98年グラミー2部門受賞、アメリカン・ミュージック・アウォードなど賞を総なめ。クラシカルなソウルにヒップホップ・ビートを融合した"New Classic Soul"というジャンルに分類されるミュージシャン)

New Album
『daylight』
\3,059(tax in)/東芝EMI
※アナログ盤同時リリース
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