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福山雅治 10周年記念 福山的祭典 FUKUYAMAGNUM 稲佐山
2000.6.18(sun)at 稲佐山公園野外ステージ
 ●text/Hideki Araki  ●photographs/Hiroshi Seo
 心配された雨も15,000人の思いが通じたのか、ライヴまでには止んだ。今年の雨は週末の度に降っていたから、奇跡に近い。
会場に入ると彼がパーソナリティを勤めるFMが流れており、いやが応にも気分は高ぶる。すでに待切れずに、立ち上がっているファンも多い。浴衣姿、看護婦姿など思い思いの姿でこの日のお祭りに備えているファンもいる。彼曰く、この日のライヴは春まで行われたアリーナツアーのデザート的なモノで“みかんのシャーベット”らしい。そして、10周年前半のクライマックスをここで迎えると。
17:35 彼がガッツポーズをし、飛び跳ねながらステージに姿を表すと、会場は拍手と歓声に包まれた。オープニングは『約束の丘』。デビューしたての頃に、10周年を迎えることが出来たら、稲佐山で野外ライヴをやりたいと思っていたという願いと、実現できた嬉しさを表現するにぴったりのナンバー。続けざまに『Heart』。そして“帰ってきたぜ、長崎”と一言。この言葉に長崎っ子が歓声で応える。この後、3曲を歌い終え、高らかに“私を生み育んだ長崎の山と海に抱かれて、FUKUYAMAGNUM 稲佐山を行います”と開会宣言を告げる。本格的なお楽しみはまだまだこれからだが、既に最高潮を迎えたような会場の盛り上がり。
『僕らの愛はいつも忙しい』から『Squall』まではアコースティックコーナー。ここでは、曲の間に福山雅治20世紀白書を題し、中学と高校時代の担任の先生からの手紙が読まれた。しかも当時の写真というオマケ付きで(中学時代はダイナブックの幼虫、高校時代はサナギと自ら説明)。先生からの手紙では、ブラスバンドの部長だった頃の話(中学時代)、文化祭でウケなかったパフォーマンスのことや女ったらしの生徒だったこと(高校時代)などが暴露された。これには会場大ウケ。さらに彼が一旦ステージから去っていた間に彼の思い出の地(小学校、中学校、初ライヴの会場、高校時代のバス停など)を映像にまとめた“福山雅治の長崎ぶらり旅”も披露された。
着替えてステージに戻ってきた彼は“暗くなる前に”と言って会場を写真撮影。写真家・福山雅治の一端を垣間見れた瞬間。『It's ONLY LOV E』、『桜坂』が第2部。桜の季節に聴くのはもちろんだが、薄暗くなってきた時間に聞く『桜坂』もしっとりとした叙情が漂って、なんとも心地良い。そしてゲストの登場。そう、この曲がダブル・ミリオンを獲得した要因のひとつである未来日記の主人公、ヨシとイーロンだ。思わぬゲストに騒然とする会場。しかし、ふたりは照れくさそうにしながらも、しっかりと手を繋いでいる(福山はちゃっかりツッコんでいました)。
『DRIVE IN THEATERでくちづけを』から第3部のスタート。ここから、クライマックスに向けてノリのいいロックナンバーが続く。サビはもちろん、“長崎の日曜日”と歌われる長崎バージョン。『Peach!!』で“ひとつになろうぜ、稲佐山”とあおる彼。この官能的な言葉に、会場は揺れて・踊って・手を振って応える。本編ラストは『HEAVEN』。腰をクネらせ、パンツの前を恥部付近まで降ろして歌う姿がセクシーだ。男のオレでも、ちょっとホレてしまいそう。
アンコールは、彼が先頭に立って操る蛇踊りからスタート。そしてアコギの弾き語りで『もっとそばにきて』へ。それからバックメンバーを一人ひとり迎える。彼らのハイタッチが充実した内容のライヴであることを物語っている。『MELODY』では大合唱、『Dear』ではサーチライトがファンタジックな世界を作り出す。最後のシメは、集まった全員での万歳三唱。会場全員が、この夜を記憶の一番大事なところに刻み込むかのように、手をあげる。大きく投げキッスをして彼はステージを降りた。夢を実現させ、彼の集大成ともいえる最高のパフォーマンスで会場を魅了した福山雅治。こんな男はカッコイイ。そう思わずにはいられないステージだった。


M1. 約束の丘/M2. Heart/M3. 1985年 Factory Street 夏/M4.PaPaPa/M5. All My Loving/ M6. 僕らの愛はいつも忙しい/M7. 遠くへ/M8. ただ僕がかわった/M9. Good Night/M10. Squall/ M11. It's ONLY LOVE/M12. 桜坂/M13. DRIVE IN THEATERでくちづけを/M14. Peach !!/M15. HELLO/ M16. 風をさがしてる/M17. 追憶の雨の中/M18. 明日へのマーチ/M19. HEAVEN
E1. もっとそばにきて/E2. Fellow/E3. MELODY/E4. Dear