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暗くなった場内に流れるコットン・クラブあるいは上海バスキングのようなS.E。それに合わせて始まったオーディエンスの手拍子が温かくSAKURAを迎え入れると、「久しぶり〜、福岡ぁ〜!」という、例のやんわりとした神戸訛りのイントネーションと共に彼女の笑顔がライトに光った。
高い位置で編み上げられたエクステンション、シースルーのシャツからのぞくトップがちょっぴりセクシーで、気分は早くも“Let's Go Dancing!”。もちろんそんな雰囲気をさらに盛り上げていくのはコーラス、キーボード、ドラムにパーカッション、ギター、ベース、ホーンセクションといった何とも賑やかなバンド・サウンド。例えば『Pajaro
del Paraiso』の間奏で挿入されたトロンボーンによる『サマータイム』のフレーズやアウトロ部分での硬派なドラム合戦。前日にCLUB O/Dで披露されたDJとのクロージィな掛け合いもなかなかだったが、やはりこのライヴ・ハウスに響き渡る大音量の生音と声量には勝るものナシ!といった印象。
また「自分なりのグルーヴのポケットを見つけてついて来てな」と語ったミディアム・ナンバー中心の中盤戦では、アルバム『daylight』を作る過程で身に付けたであろう自分なりのフェイクやアドリブなどで、会場を心地良い揺れの中へと導いていく。中でも別れた男女の再会、そして恋の奇跡を歌った『Oh
I …』での豊穣なる愛の包容。
「初めてSAKURAを聴きに来た人も、前からずっと聴いてくれてる人も全部ガバ〜ッと抱きしめるから、安心してな」と語った彼女の答えがすべて、そこにあるかのような一瞬。しかも、間髪入れず続いた曲は、最愛のそら君の事を歌った『Little
Boy』。ステージ上から燦々と降り注がれる愛の波動に、オーディエンスは自らが子どものような表情でじっと聴き入っていた。
そして迎えたクライマックス。アルバム全体を象徴する曲で「一番言いたかったことを曲にした」という『Sakura's Testimony』からラスト『Day
in,Day out』までは、まさに圧倒的と言えるグルーヴ感で会場を包んでくれたSAKURA。客席のコーラスが楽曲の一部となってステージを盛り上げたメンバー紹介などの場面も含めて、改めて、人と人とが“愛”という限り無いパワーで結ばれることの大切さを教えてくれたライヴであった。
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