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--昨年の国内活動停止宣言から今回の活動再開に到るまでの作業っていうのは、ある意味、今の(音楽業界の)システムに対する大きなテコ入れでもあったと思うんですけど、その中でやはりバンド自身がイニシアチブを取ってやっていくというのがズボンズにとっては一番重要な事だったわけですね?
「うん、そうですね。(移籍後の活動の中で)何か、どうも俺たちが好きなようにやってる感じでもないし、かといって誰かが方向性を握ってるわけでもない。そんな先の見えないような中で活動を続けてっても、結局、音楽を演る気力とかまでどんどん無くなってきちゃいそうな感じがして。だったらその前に、もうちょっと自分たちのスタンスを示した方がいいんじゃないかと。例えば俺たちがこういう意識でこういう風に自分たちを売っていきたいとかっていうようなことをスタッフもレコード会社も全員が納得できるところまで持って行くべきなんじゃないかと。あと、俺たち自身も何か見失いかけてた部分があったかのかもしんないし、バンドの音楽の方法論みたいなモノばっかりが先に来ちゃってたんで、それをもうちょっとベーシックな形に戻してっていう。じゃないと俺たちは音楽的にも次の第一歩が始められないというか--まぁ、自分としては(ズボンズを)すごく真っ当なロック・バンドだと思うんですけど、日本の中でそういう真っ当なロック・バンドでいる事自体がすごくオルタナティヴなことになってて、結局、誰も売り方が分かんなければ、どういうふうに舵を取っていいかも分かんない、ましてや何かに目が眩んでコントロール出来るような歳でもなかったですからね(笑)。それはやっぱり重要でしたね。…ただ、俺らが思ってたよりも“協力するよ”って言ってくれる人はすごく多かったし、そういう意味では自分たちが思ってるほど孤立してはなかったんだなと。でも、やっぱりこれは難しい事で、例えば俺たちがやって来た事が俺たちの段階で実を結ぶかどうかは分かんないってとこじゃないですかね。 |
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俺たちはただ“自分たちの音楽を続ける”って事に一番強い欲求があったし、今やってる音楽は絶対に良いモノで、もしかしたら日本のロック界の中でもすごく重要なバンドなんじゃないか、と思ってるんで(笑)とにかくこれを続けなきゃなんない。で、続けるためにはどうするかを今、俺ら自身も模索してる最中だし、今回のような一例を作って行くことで次の段階に…まぁ、俺たちが行けなくても次の人たちが行けるかもしんないっていうのもあるから。…やっぱり日本はオーディエンス自体がすごく幼いし、いつまでたっても子どものための音楽にしか成り得てないところがあるじゃないですか。結局、子どものために音楽を演る人だけをデビューさせて、そこで儲けてっていう構図は全然変わらない。だから、俺らはいかに今、この目の前の若い10代とか20代頭の子たちをこれから先、10年聴き続けさせることが出来るかっていうことをやってかなきゃなんないですよね。ま、俺たちは俺たちが存在したいがためにそういうことをやってるだけで、そのために不可欠な部分をやろうっていう利己的なもんですけどね(笑)」--まず活動再開の手始めとして開催されるのがフリー・ライヴ・ツアー。8月30日には新曲『DOO-BEE』もリリースされますけど、前作に比べ、すごく肩の力が抜けているというか、ズボンズ本来の爆発的なエネルギーを楽しみながら音にしている感じがすごくしますよね。 「うん、うん。それは当たってると思いますね。まず僕ら自身がそういう状態だったし、バンドの抜本的な改革--まぁ、いつも問題になってるドラマーの部分なんだけど。結局、ある曲のアイディアに対して、そのドラマーが出来ないから変えて行こうといったところで、やっぱり同じような壁には当たるんですね。う…ん、なんつったらいいか…例えばアツシが加入した時に出来る部分は出来たけれども、同時に出来ない部分も出来たっていう。それは俺たちが結成した時から持ってたすごいエネルギーを表現する部分のサウンドだったんだけど、それはアツシには出来ない事で。でも、バンドとしてはそれも表現したい。じゃあ、どうしようかとなった時に(ブッカ・ビリーもアツシも)2人ともメンバーにしようぜという話で。結局、それはメンバーに限らずスタッフ全員に対して俺が考えるところの、とにかく自分の得意な部分を集中してやってほしいっていう、みんながそれぞれ100%の力を発揮できる時がズボンズにとっての利益だという考え方なんですよ。だから秋にはアルバムが出て、また全国ツアーをやるんだけど、例えばちっちゃいハコでギュウギュウ詰めの中で演奏するんだったらどういう音楽をやりたいとか。もしくはもうちょっと広いスペースがあって、良いスピーカーがあって、客を熱狂させるのか、聴かせるのか、もしくは躍らせるのかっていうようなことによってドラマーを使い分けて行こうかなと。ただ、これは虫のいいプランなんで、あくまでも“今年は”っていう前提に過ぎない(笑)」 |
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--アルバムはどういう感じになりそうですか?噂では30曲以上もの曲がガンガン出来てるというふうに聞いてますけど(笑)。![]() 「そうそうそう(笑)。何かね、バンドを6人編成にして、やりたいことをとりあえず何でもやっちまえ!みたいなヤケクソ・パワーが転じてですね、それがすごくクリエイディヴに繋がってた時期があったんですね。で、ある日、気付いたらそんくらいの曲が出来てて(選曲には)相当悩みましたね。で、最終的には13曲なんですけど、すごく良いアルバムになったと思うんですね。多分…これは聴いてもらわないと分かんない部分ですけど、俺たちがいかに普通のロック・バンドであるかがよく分かるようなね、そういうアルバムだと思いますよ」 --“いかに普通のロックバンドであるか”ですか? 「うん、変な言い方だけど(笑)。例えば邦楽だとか、もしくは洋楽に近い邦楽だとかって言えるモノがあるとして、そういう感じでは全然ない。何かもう<これはロックのアルバムだ>としか言いようがなくてね。何だろう…俺たちはもうロックンロールに生涯を捧げてるっていってもいいぐらいじゃないかな。殉教者っていうか(笑)。別に俺たちは何か奇を衒って曲を書く事とか無いし、例えばビート・パンクとかガレージとかいうふうな何かのスタイルで演ってるわけでもない。もしくはちょっとトリックを使ったキャラクターみたいなのを押し出したりもしてないし、ホントにただのロックで。そのロックを演るっていうだけのバンドだからね」 --ロックこそがズボンズの真髄だ、と。 「うん。やっぱり今、世界的に見てもみんなプログラミングを使って最新型のサウンドを創るということにすごい躍起になってて。でも、俺たちが今回演りたかったのは、この6人で演奏しきる部分--そういう何かの手を借りて自分たちをビルド・アップすること無しに、ちゃんと良いレコードが作れることっていうのを証明したいってところだったからね」。 --やっぱり、そういう意味ではレコード作りも含め、ズボンズは“ライヴ(生音)”でなきゃって感じですよね。とりあえずは8月27日の警固公園でのフリー・ライヴ。楽しみに待ってますので爆音でお願いします(笑)。 「はい。警固公園…こないだ見に行ったらすんごい暑かったんですよねぇ(笑)。でも、とにかくフリー・ライヴ・ツアーに関しては、アイディア自体がすごくエキサイティングで(バンドが)より良い形で発展していくためワン・ステップになれば俺はすごく嬉しいなと思っているので、皆さんも楽しみにしていてくれればいいなと思います」。 (8月3日東京・西荻窪にて) |
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ズボンズ:94年結成。97年3月、クアトロレーベルより『SUPER FUNCY OF ズボンズ』でCDデビュー。99年2月ブッカビリー(Drs)に替わり、アツシ(Drs)加入。同年4月東芝EMI/virginへ移籍、12月"Make It Funky!!"ツアーを最後に国内での活動を停止。2000年、北米ツアー、EMIオーストラリアからのレコード・リリース、オーストラリア・ツアーなどを行ない、いよいよ8月、国内での活動再開。現メンバーはドン・マツオ(Vo,Gu)、マッタイラ(Key,Cho)、ムーストップ(Ba)、ブッカ・ビリー(Drs)、アツシ(Drs)、ピロ(Per)の6人。 |
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