the Jettcandy(ザ・ジェットキャンディー)
 ジョニー・サンダースと中洲の居酒屋で偶然に飲んだことがある。15年以上前の話しだが、今でもはっきり憶えている。綺麗な彼女を連れてやきとりを突ついていたのが妙に印象的だった。その後、数年して訃報が届いた訳だ。彼に誘発されたギタリスト達は彼のスタイルを継承し現在に伝えている。そんな意味では彼は精神の中に生きているのだろう。さて、今回はそんなジョニー・サンダースを彷彿とさせる、パンキッシュでストレートなバンドを紹介しよう。the Jettcandy(ザ・ジェットキャンディー)は3ピースのシャープでポップなPUNK ROCKバンドだ。サウンド面は当然、ゴリゴリのギター・ロック。スタジオ・サウンドトラックでも音がデカいバンドの1つではないだろうか。3ピースと言うこともあって、音がぶつからない為に各楽器の自己主張も凄まじい。エフェクトされた歪みに慣れている人にとっては衝撃的なドライヴギターサウンドではないだろうか。「これが本当の歪みってもんだ」と言わんばかりに音が暴れ、リズム隊と渡り合う様は正に格闘技。あの時代のB級パンクからの強い影響を受けている点も非常に好感が持てる。楽曲的にはギターリフをフューチャーした王道もの。お約束とは言え「ロックの美学」を突き進んでいる。彼等のキャッチは「Hi jump! Big sounds!! Low tech!!!」と逃げも隠れもしないライヴ・アクトを象徴している。さあ、皆さん!身体がウズウズしてきたでしょう。かったるい生活に蹴りを入れる為には、the Jettcandyのライヴへ行く事をお勧めします。
●ザ・ジェットキャンディ プロフィール 1997年6月、長崎市で結成される。数度のメンバーチェンジを繰返し現在のメンバーとなる。現在のメンバーはG.Vo.FINE SOUNDER/B.Vo.FUJI-ROCKS/Dr.LEADERの3ピース。サウンド的にはストレートなパンクロック。この秋よりメンバー全員が福岡へ移住し、積極的に福岡市内のライヴハウスでの活動を予定している。
■the sound track recording studio■ 2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA
810-0044 JAPAN 092-781-8855

JUST A FINE SLOPE/STRIKE YOUR HEART
E.P(INLET/7")

 福岡メロディックパンクバンド"ジャスタファインスロープ"の自らのレーベル"INLET"からのセルフリリース2ndシングル。前作と同じくエンジニアに"SPECTATORS"のヤスオカ氏を迎えてのセルフプロデュースによる録音はラウドで勢いのある演奏と決して甘過ぎないメロディのストレートな彼等の音を上手く切り取っている。LOOK OUT!レーベル系やRAMONES等のPOPでスピーディなパンクサウンドファンならチェック!の1枚でしょう。このシングルはアナログ7インチのみのリリースで今回もCDは無し、ファンにとってはちょっと残念な人もいるかもしれないが、何だかんだいっても海外でも昔からパンクといえば7"ってのは今でも変わらないし、レコードプレイヤーも普及してるのでOKでしょう。インディーズというよりも"自主制作"といった熱さを感じる作りはジャケットのトキシン氏(釣りファンには「!」)によるイラストレーションに、エンジニアも前作を引き継いでのこだわりにも表れていると思えます。
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269

マーク・ロイ
〜雷 頌徳の巻

 マーク・ロイの登場は、香港の音楽シーンをガラリと変えてしまったと言っても過言ではないだろう。レオン・ライだって、ケリー・チャンだってマークがいなければ今のトップスターの地位はなかったかもしれない。小堺一機(写真右)のような顔をしていながら、なかなかの実力者である。曲作りの斬新さ、プロデュース能力の高さは他の追随を許さない。それゆえ「香港のコムロ」などと呼ばれていたこともあった。しか〜し、天は二物を与えなかったんだな、これが。マークは他人をプロデュースする能力に長けていても、自分が表に立つとなぜかパッとしない。写真はスティーヴン・フォンと組んだ「dry」というバンドの頃の写真だが、このdryがいつの間にやらいなくなったのだ。スティーブンは「美少年の恋」という映画にも出演したほどなのだから、ビジュアルには何の問題も無かったはずだ。それにマークの音楽が組み合えば売れるはずなのに。dry過ぎた乾いて張りついたような笑顔が失敗の原因なのか?懲りもせずにマークはまたバンドを組んだらしい。しかし、その後の噂は届いてこない・・・。マークが香港にバンド文化を定着させたら、私はきっとマークを尊敬するだろう。がんばれっ!マーク!!
   文/ヴィヴィアン

「できるかな」/西原理恵子
1998年/扶桑社刊/\1,000(税込)
 1996年3月から1997年9月まで、約1年半にわたり『週刊SPA!』で不定期連載された作品を中心にまとめた単行本。オビに“原発ルポからタイ生活まで、サイバラ激動の記録”とある通り、内容盛りだくさん、かなり読み応えのある作品集となっている。 が、しか〜し、アチキが一番ヒットしたのは何を隠そう、かの『ロッキング・オン』で連載された「さいばらりえぞおの それはちょっといやだ」っちゅうタイトルの4コマ漫画。中でもこの単行本の続編『できるかな リターンズ』にて完全収録されている“みっひー編”は、かなりガッテム!な内容。グリム童話の真実同様、とても子どもたちには見せらんないなと思える衝撃(?)のキャラが続々登場。“オランダのヒゲのオヤジが作った口がバッテン印のウサギ(みっひー)”が何故か、“千葉浦安の富士額のねずみ”のタマを取りにいくちゅう任侠モノで、怖いことに口が4つに割れて…キャーッ…これ以上は残酷すぎて、言えまっしぇん。知りたい人は、とりあえず読め!Go To 蟻地獄!
  文/なかしまさおり

新世代
 ノーズウォーターは、石垣島で同級生だった崎枝、平安山、宮良が中学時代に結成し、石垣島で活動を開始。高校卒業後、一度解散をしていたが、上京していた平安山が崎枝、宮良を呼びバンドを始動させる。その後、与那原透と出会い現在の編成となる。98年10月渋谷オンエアウエストに出演、話題となり98年7月から全4本にわたる毎月限定カセット販売を開始。99年1月に1stCD「PAN-JAY」をリリース。初沖縄ツアー、石垣島市民会館、那覇ロックイン沖縄でのライヴを成功させる。このCDがTUTAYA石垣島店でチャートの1位を獲得。リリースに合わせ石垣県民ホールでライヴを行う。99年9月「PAN-JAY」が完売し、2000年1月1日エルーセラ・レコードより「ハイキング2000」をリリースした。実体験を通して作られた日常的な詞を、シンプルで親しみやすいメロディーに乗せて、天賦の才といえる崎枝のヴォーカルがまっすぐに歌い上げる、期待のニューカマー。
  文/森裕史
ノーズウォーター/ハイキング2000
NOW ON SALE \1,600(tax in)
eleuThera RECORDS

※来福したミュージシャンに毎月“一組の対義語”を与え、今もっとも自分の中でそれに近い“モノ、コト、人”などについて語ってもらうコーナーです。
今月のお題<<BLACK&WHITE>>
松本英子の場合
BLACK
黒い!と言えば、昔の私です。ソフトボールに打ち込んでいた中・高時代の私は、超ショート・ヘアに真っ黒日焼けで猿のようだったんです。
WHITE
白い!と言えば、今の私かなぁ。自分では気持ち悪いんですけど、やっと東北人らしい大人の女性に少し近付けたかなぁ…?
沢 知恵の場合
BLACK
初めて付き合った黒人の彼、ジェームス。まっ黒な肌がすてきなのに、姓がホワイトっていうのは不思議だった。
WHITE

初めて付き合った白人の彼、ピーター。ブライアン・アダムス似のベーシストでcute。
ともにアメリカの高校時代のこと。時効でしょ。




 戦前戦後のデルタブルース、カントリーブルース、フォークブルース等を中心にそのオリジナルの味を生かしつつ、歌詞も英語 ではなく訳詞と云うわけでもなく、自分流の解釈で書き下ろし、BLUES LIONのサウンドとして作りあげていき、またBLUESだけにとどまらず、違ったジャンルのものも前記のスタイルやカヴァーでやっていくつもり。加えてオリジナルも少しずつ出来上がっているので、それもやっていきたい。エネルギッシュでワイルドな中にも、包み込んでしまうようなサウンド作り、ステージセットを目指していきたいと思っています。是非みなさんもBLUES LIONに期待しひき続き見守ってくれたら嬉しいなと思っています。追伸 BLUES LIONを演るにあたって、別に渋くなろうとか、大人の音楽を演ろうとかではありません。過激さ、イロっぽさ、エロっぽさグロっぽさ・・・そのすべてにますます磨きをかけて、不良街道を突き進んで行きますのでよろしく。     
 〈柴山俊之〉
※情報は全てBEA VOICE VOL.257発行当時のものです※