WEB BEA VOICE Vol.258 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET


DEMI SEMI QUAVER/KOSHI au Bourbier
2000.9.12(tue) at DRUM Be-1
●text/Hideki Araki ●photographs/Tomofumi Yamada

 開演前、会場となったDRUM Be-1には不釣り合いなシャンソンが静かに流れていた。もうこれだけで、いつものロックなライヴとは違うという雰囲気がプンプン。
最初にステージに現れたのは、KOSHI au Bourbierの6人。マント(?)に身を包み、蝋燭を手に登場したヴォーカルのKOSHIを筆頭にかなり怪し気な面々。なにか、演劇でも始まるようなムード。そんな中での第一声は“ボンソワール”(さすがガレージ・シャンソンというだけあり、挨拶はフランス語)。オープニングの『世紀末キャバレー』から、会場にいた人々はヤラレてしまった。ギター、ドラム、ベースという基本的な楽器に、アコーディオンとトランペットが加わったゴージャスなサウンドと魅惑的なヴォーカルに。畳み掛けようにミュージカル「オペラ座の怪人」を彷佛させるマスクを手に歌うKOSHI。途中、黒いワンピースを来たスカルと戯れる姿は、怪奇映画のワンシーンのよう。蝋燭のみの灯りで行われた詞・朗読は、独自の世界を表現し、会場を自らの世界へ否応なく引きずり込む。そこから『水無月のマリオネット』まで一気に盛り上げて終了。
次は、約2年振りに福岡にやって来たDEMI SEMI QUAVERが登場。彼らをお目当てにしたファンがステージ前に詰め寄る。ヴォーカルのエミに向かって、会場の女の子たちから声が飛ぶ。オープニングは『ペンギニアン』。のっけからエミの爆裂ボーカルが炸裂。さらにカッコイイ&セクシーなボンデージ姿に会場はメロメロで、ヘッド・バンキングする子、飛び跳ねる子が続出。リアクションはそれぞれだが、会場はノリにノル。もちろん、デミセミ名物(?)であるドラムやチェーンを使ったスティーヴのパーカッションもハイテンションだ。この二人を卓越したセンスとテクニックで支える他のメンバー。デミセミが唯一無二であると言われる所以は、こうした一見、融合するはずもない音やヴォーカルが見事に溶け合っている点にある。その音は、時に突然、時に着実に、聴く者を汚染していく。中盤の『Papia』では、会場に降りて客のミルクを飲んだエミ。誰も予想しなかったその行動に、会場はさらに盛り上がり、一体感を増す。 そして一度MCを挟み本編ラスト『Chakra mani mani』で会場のボルテージは最高潮に達した。ほんの数分、裏に消えた彼らはすぐにアンコールに応えてステージに登場。しかし、メンバーの手には缶ビール。みなステージ場で堂々と寛いでいる。なんかイイ感じ。
アンコール1発目は、お客さんへ『ハッピーバースデー』のプレゼント。さらにリクエストの『枯葉』をアカペラでエミが歌う。本ちゃんのアンコールは『Magic Mother Hole』と『リクエーション』で終了。 しかし、個性の強い2バンドだった。どちらも我が道を突き進んで、飛び抜けちゃってる。ここまで行くとホントにカッコイイし、思わず魅了されてしまう。そんなことを感じずにはいられない夜だった。みなさんにも、ぜひ1度この妖しさとパワーを体験して欲しい。ハマる人、多いと思うよ。


【KOSHI au Bourbier】M1.世紀末キャバレー M2.ペルソナポルカ M3.裏窓 M4.カナリアとコブラ M5.煉獄と楽園のオペレッタ M6.いざ進めよ、いばらの道を M7.花のかんばせ M8.流れ星レヴュー M9.水無月のマリオネット
【DEMI SEMI QUAVER】M1.ペンギニアン M2.Rebirth day M3.Ani mani mo M4.VIVA ZA RY M5.Papia M6.Strawberry Tank M7.Golden Animal Head M8.ピラニアン M9.赤いガラス M10.Chakra mani mani E1.Magic Mother Hole E2.リクリエーション