WEB BEA VOICE Vol.258 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
●インタビュー・構成/本誌編集部

MIOの話を聴いて、谷川俊太郎の詩を思い出した。 “…空に昇って行く赤い風船。消えて行く赤い点に無限を感じ、幻想を取り戻す。”というような詩。 前回のシングル『赤いくつ』に続く、4thシングルの『ザクロ』について彼女は
「“赤い曲”しか書けなくなりそうなのが嫌で。女の欲望とか、情熱とか、そういうものを連想させる色でしょ。それなら、その汚い部分を全て出すように、『赤いくつ』で蒔いてしまった種を咲かせればいい。だから、もっとどす黒い赤で“ザクロ”について書こうと思ったの」。
彼女が小さな頃、近所でよく見かけたというその実とともに記憶に残る酷なギリシャ神話・・・愛してはいけない人を愛したために罰を受けた少女がザクロに生まれ変わるという物語を織り込み、“「最後まで美しく咲きなさい。」あの日履いた靴よ、鮮やかに生まれ変われ!”と歌う。 谷川俊太郎の誇りを持って消えていった“赤い風船”のように、MIOの“赤”も鮮やかに咲き誇り、昇華したにちがいない。 FMのレギュラー番組で“みおもんた”としてリスナーとの生電話で恋愛相談を受けるMIO。
「恋愛のことばかり描いてるんじゃないんですよ。シンクロさせて言葉で遊んでるんです。『赤いくつ』の場合、「自分に合わないこと(仕事とか)を続けている状況」を意味していたり。すごい詩を読み込むと違うんですよ。私は破滅するために生きることはできないし。ハッピーエンドで完結してる」。
MIOは歌うことを生業とする前、
「他の仕事はできない、壊れそうになった」 という。今は 「自分勝手に自分にも人にも優しく」をモットーに、おいしいコーヒーをたて、料理を作り、自分の体を丁寧にいたわり、生きることに心がけているMIO。凛としていて、その瞳には強さと大きさを感じる。 11/22にはニューシングル『手のひらの鼓動』のリリースが決定している。優しさにあふれる作品に仕上がっているらしい。
●73年8月生まれ、東京都出身。99年2月1stシングル『a puzzle』でデビュー。幼少の頃より詩を書いていたというその詩の世界と圧倒的かつ神秘的な声で、注目を集める。
●CROSS FM「MIOのSEVEN SEAS ATLAS」 (毎週日曜24:00〜25:00放送中)


New Single
『ザクロ』
SME Records/¥1,223(tax in)
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