WEB BEA VOICE Vol.259 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

バックヤード
 レコーディングに携わっていると、バンドの成長に驚かされることがある。楽曲や演奏が充実してひと回り大きくなっている訳だ。さて、そんなサウンドトラックお薦めのバンドを紹介しよう。今回で2回目の登場となる「バックヤード」だ。10月にレコーディングを終えたばかりで、その音源の出来が非常に良い感じなので再度紹介する。通好みのアレンジやアプローチがあるものの、音楽的にはかなりオシャレな印象を受けた。以前、このコラムで「日本のロックの創世記の音」と書いた事があるが、それは決して古い音ではないことを付け加えておきたい。今回の収録楽曲にもちりばめられている「温故知新」は聴く者と演奏者の距離を縮ませてくれるものになっている。さて、ジャンル的にはオルタナティヴ・ロッキン・ソウルを自称する彼等。オーソドックスなロックを入り口に、次第にBLACK MUSICに興味を持ち、70'S NEW SOULから強い影響を受けているようだ。バンドのセールスポイントについては「何か新しい風が吹きながらも、どこか懐古的な趣きがある。そして、観に来てくれた人をふるい立たせられるバンドです」としっかり語ってくれた。今回収録した音源はフォーマットCD-Rとして10月28日にリリースされている。タイトルは『FULL COLOR』で4曲入り¥500でライヴ会場とインターネットで販売されている。バックヤードに興味が湧いた人は是非、ライヴに行って確かめて欲しい。きっと、彼等は損をさせないパフォーマンスを繰り広げてくれるはずだ。
■PROFILE 1997年3月結成。70'S NEW SOULに現代的なフレーバーを効かした「オルタナティヴ ロッキン ソウル」BAND。メンバーはVo. G. 東 和弘、G. Cho. 鉄留周平、B. Cho. 日野 修、Dr. Cho. 森 謙二の4人編成。活動は主に福岡市内のライヴハウスで行い、ツアーとして熊本まで活動を広げている。リリース音源はCD-Rとして販売中。入手方法はライヴ会場、もしくはインターネットでの通販も受け付けている。 ■LIVE SCHEDULE 2000年12月13日 VIVRE HALL ■RELEASE INFORMATION 4曲入りCD-R 『FULL COLOR』  ¥500(税込み)  ■WEB SITE http:www5.airnet.ne.jp/higaou/
■the sound track recording studio■
2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA〒810-0044 JAPAN 092-781-8855

FIRE STARTER/same (CD/LP)
 JPNガレージ・レジェンド"TEENGENERATE"解散後、TWEEZERS〜RAIDIOSを経たメンバーが辿り着いたグループが"FIRESTARTER"。T.GのPUNKなサウンドも好きだけど、TWEEZERSのパワーPOPなサウンドに ヤられてた私にとっては、TWEEZERSの活動停止はメチャ残念でした、しかしTWEEZERSのPOPセンスとT.GのPUNKなサウンドを昇華させたかのこのアルバムには満足!!70's PUNKサウンドとパワーPOPサウンド、特にキャッチー!というよりもパワーPOP~パンクロックファンのツボを突く決して過剰ではない適度なこの音にジワーっとハマッてくるんですよね。ゴリゴリのパンクファンにはちょっとヤワい音って思われるかも知れんけど、そんな事バンドもファンも関係無いッて感じでしょう、歌詞(訳詞)の方も彼等のホームページでチェックすれば姿勢は真にパンクって事が判るハズ。カヴァーで個人的にも大好きな"EDDIE&HOTRODS"のナンバーもやってるし。LIVEも見たいなぁ、と思っております。パンクロック&パワーPOP好きな人は探してでも聴く1枚ですよ。
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269
    連載…したい
Johnny Royal
  とあるイヴェントに韓国のロック・バンド「ジョニー・ロイヤル」が出演していた。この写真ではあまり伝わらないかもしれんが、見た目の、まったくジャパニーズ・ミクスチャー系ハードコアなのにまず驚いた。さらに、その演奏やステージ・パフォーマンス、サウンド・センスのかっこよさにゃ腰を抜かしたね。今様のリンプや311っぽいのから、BECKあたりのオルタナティヴな感触を持ったポップかつリズミカルな楽曲がテンポよく演奏されて見事のひとこと。『え〜韓国のバンド〜?』なんて思っていたかもしれん若き観客も、彼らが曲を演るごとにどんどん乗ってきて終盤はダイブも続出。曲間で『かっこいいぞー』なんて声も聞かれたりして、大いに盛り上がった。日本のバンドだって海外で演奏するとなれば気合いの入りようも違ってくるだろうし、ましてやシーンなど確立されていない韓国からの遠征となりゃ、彼らの意気込みは想像に難くない。が、それとて、それなりのポテンシャルがなきゃ気合いの空回りであるからして、あんだけのライヴを見せてくれたんだから、相当の実力を持ったバンドとお見受けした。 と、いうことで、ここんとこ韓国ロックに遠かったことを反省しつつ、片言のハングルを交えコンタクトを取ってみた。メンバーは平均24〜25歳。韓国には徴兵制度があるので、いちばん音楽をやりたいであろうときに軍隊行きとなってしまい、ちょうど22歳あたりがいないところが我が国と大きく違う。なので当然、ロック・シーンも勝手が違ってくる。最近の韓国では、急速的に文化が開かれてきているとはいえ、オルタナティヴ系のロックは、我々の想像以上にアンダーグラウンドなものらしく、彼らは『DRUG』なるレーベルに所属しているものの、CDでは2枚のコンピレーションに参加しているだけだとか。「その代わり、年間250本ものライヴをこなしてはいる」と聞いて感心したのもつかの間、内容はデパートの屋上とかお祭りとかばっかりらしく「俺達は、リアル・ミュージックを演りたいんだ!日本はいいよなぁ」などと愚痴まじりで語っていた。しまいにゃ酒の勢いもあってか、福岡のオーディエンスや出演したイヴェントについて「今日のショウは人生最良の日だ!ありがとう!!」と力説したり。それにしても、さすがジンロの本場。酒強かったなぁ・・・朝6時まで「メッチュ〜、ジンロ〜、ジュセヨ〜」ですよ。 そんなこんなで、本日E-mailが届いた。「あの娘からのレター〜」ならぬ「あいつからのE-mail〜」である。どうやら日本から戻ってレーベルのオーナーと、今後の活動について相当のディスカッションを重ね、良い条件を勝ち取ったらしい。また日本に来てライヴしたいということだが、そりゃこっちの方こそお願いしたいもの。英語版のホームページも現在作成中とのことなので、ぼちぼちネットでチェックしてもらいたいっす。
http://galaxy.channeli.net/johnnyroyal/   文/森 裕史

『わんシネマ?!』
  先日、天神から新宿までのキング・オブ・深夜バス「はかた号」に乗車したときの事。車中にて『奇跡の山〜さよなら、名犬平次〜』(1992年作品/東宝)なる映画を鑑賞。主人公は清楚な美少女、中江有里で、九州・大分県の九重連山を舞台に、心に傷を持ち失語症に掛かってしまった少女と登山犬の交流が描かれていく…といったモノ。まぁ、内容はともかくタイトルにもなっている名犬・平治(実はメス)は実際に存在した犬なんだそう。映画ではそのすごさがあんまり伝わってこなかったんだけど、後で調べてみたら“多くの遭難を防いだガイド犬”として地元では超有名。現地限定販売の無農薬・有機栽培「缶茶」(写真)のキャラクターにもなっているほどで、長者原の九重登山口には“名犬平治の像”まであるそうな。だったらもっとメインで描いてくれ〜!と言いたいところなんですが、実は半分以上は退屈すぎて寝てました…スンマセン。そういえば日本には思いつくだけでも『黄金の犬』、『ガクの冒険』、『ドン松五郎の生活』、『南極物語』、『ハチ公物語』、『マリリンに遭いたい』…と犬をフィーチャーした映画がたくさんあって、犬好きの間では“わんシネマ”と呼ばれて親しまれているのですが、作品の出来、不出来は必ずしも動物の可愛さ、名犬ぶりとは比例しないようで(苦笑)見ないと分からん、分からん、蟻地獄?!とりあえず、九州が舞台なのに広島弁…の文太さんも拝見できるということで、是非とも一度『奇跡の山』を。
▲『奇跡の山 さよなら、名犬平治』(出演:中江有里、渡瀬恒彦、烏丸せつこ、菅原文太 他/主題歌:中島みゆき『誕生』)。 舞台となった諏峨守越(すがもりごし)の“すがもり小屋”は三俣山と硫黄山の鞍部から成る標高1540mの峠に実在。95年の硫黄山噴火時に閉鎖、97年10月解体されたが、今年の夏めでたく再建されたらしい。
文/なかしまさおり



※情報は全てBEA VOICE VOL.259発行当時のものです※