WEB BEA VOICE Vol.259 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
5人で7人の音を作るんじゃなくて、5人でしか出来ない音を演ろう、と
●インタビュー・構成/山崎さとみ
 今年6月マキシ『FROM NOW』でCDデビューを果たした久留米出身のスカコア・バンド、Full Monty。彼らの面白いところは、スカの疾走感と所謂博多ビートの土着感とが同居しているところだ。パワフルで見応えあるライヴ・パフォーマンスも、すましたところがなくいい意味で泥臭い感じ。
KEITAROU「どこ行っても言われるんですよ、やっぱその久留米とか福岡臭さは、あるみたいで。僕らは特別意識してるつもりはないんですけどね」。うーん、なるほど、天然ということか。尚更笑える、もとい興味深い。元々7人編成だったが、2ndマキシのレコーディングを前にギターとホーンが脱退。その後のライヴにおける音の厚みという問題は「もうあんまり考えてもしょうがないなあっていう。5人で7人の音を出すよりか、5人で出せる5人の音を出しちゃったほうが早いなっていうのに気付きまして」というポジティブ・シンキングで乗り越え、現在のライヴでは全国各地で熱狂的な反響を得ている。
そして今回の2ndマキシでは、「単純に、今まで弾いてなかったギターを弾かなきゃいけないとかホーン・アレンジを変えなきゃいけないとか、そういう苦労」はあったにせよ、ピアノをフィーチャーしたりこれまでにはなかったメロウなメロディラインを生かしたりというアイディアが投影され、何よりメンバー全員の出す音色がぐっと豊かになりバンド全体の輪郭がハッキリと見え始めている。これはメンバー脱退のアクシデントやデビューという追い風の中でも、バンドがしっかりと地に両足をつけ踏ん張った証拠だろう。KEITAROUが大好きな街のことを書いたというライヴでもお馴染みの『あの街へ』、KUNIAKIがバンド結成当初に初めて書いたという『OH!!Yeah!!』、レコーディング時の最新曲だった『Want to be free』。「オモチャ箱に手突っ込んでどれで遊ぼうかって手探りしててたまたま掴んだ3曲」だそうだが、偶然にもすべてCコードから始まるということでタイトルは『CODE→「C」Toy's』。でもCコードってすごく気持ち良い音だもんなあ。もしかしたらFull Montyの気持ち良さを暗に示してるのかも。
●KEITAROU(Vo、Gu),KUNIAKI(Ba),YUKIBOH(Dr),Ryu-TAROU(Tb、Cho),DAIZABU(Tb、Cho)。久留米出身。今年6月マキシ『FROM NOW』でCDデビュー。デビュー作ながらオリコンインディーズチャートでは7位にランクイン。福岡を中心に、全国各地でライヴ活動を展開し、現在人気急上昇中。来年には1stアルバムリリースも控える。


2nd MAXI SINGLE『CODE→「C」Toy's』
\840/WILD SEVEN RECORDS