| 合わせてみたら、その感触がすごかった。 | |||||
| 文/熊谷美広 TEXT byYoshihiro Kumagai 写真/久保憲司 PHOTO by Kenji Kubo |
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SPECIAL
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| UA、元BLANKEY JET CITYの浅井健一、RIZEのTOKIE、そしてUAのツアーでドラムをプレイしていた椎野恭一という4人で構成された“AJICO”。まさにスーパー・グループといっていい、異色の大物グループの誕生だ。 彼らのデビュー・シングル『波動』は、浅井が曲を、UAが歌詞を書いた、彼らでしか出せない独特の音世界をつくり出している。 そこでUAに、このバンドのこと、レコーディングやツアーのことなどを聞いてみた。 |
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●UAさんとベンジー(浅井健一)の共演って、UAさんのアルバム『turbo』の『ストロベリータイム』と『午後』のレコーディングが初めてだったのですか?
UA:そうですね。 ●その共演は、どういうきっかけで実現したのですか? UA:ベンジーから、曲があるからって言ってきたから。私の友達が彼の知り合いで、それで彼とも友達だったんです。 ●その2曲を初めて聴いたときの印象は? UA:曲をもらった瞬間は、曲そのものよりも、彼と一緒にやるということの方が面白く感じていたんです。セッション自体は、アルバム全体のレコーディングの最後にやったんですけど、レコーディングの前にふたりで合わせてみたら、その感触がすごかった。 ●そこから、一緒にバンドをやろうということになったいきさつは? UA:アルバムのレコーディングが終わった次の日に、私の家の留守電に“バンド組もう”っていうベンジーのメッセージが入っていたんです(笑)。 ●他のふたりのメンバーは、どうやって決めていったのですか? UA:椎野さんは、私がドラムはこの人だと思って、それでベンジーに会わせたり、ライヴのビデオを見せたりして、それで決まりました。トッキー(TOKIE)は、ベースは女で、アップライトが弾ける人がいいっていうのを決めてて、そうしたらある日、とあるイヴェントでベンジーが彼女を見つけて、“おったでー”って(笑)。それで声をかけて、4人でセッションをしてみたら、すごくときめいたので。 ●“AJICO”っていうバンド名って、何か意味があるのですか? UA:意味はないです。ほとんど響きで選んでますね。 ●ベンジーはあるインタヴューで、他にも候補があったんだけど、これに決められた、って言ってましたよ。 UA:気に入ってるくせに(笑)。バンド名については、ずーっとベンジーとケンカ状態で(笑)、お互いにアイディアを出していたんだけど、どっちも全然クビをタテに振らなかったんです。でもなぜかこれはベンジーが首をタテに振ってん。“おぉ、やったー”って(笑)。 |
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●シンガーとして、浅井健一というソングライターについては、どういう印象をお持ちですか?UA:どういう風に言うたらええんやろ……どこの星からやってきたんだろう、この人は、っていう感じ(笑)。こんな人、他にはおらんね。メロディ・ラインに関していうと、とっても懐かしい感触がいつもあって、“わっ、こんなん聴いたことない”っていうのではないですね。すごーく遠い日に聴いたような。原点というと大袈裟なんやけど、私はこれまで進化してきていると思うんやけど、その反面、何かを忘れかけている部分もあって、そこを思い出させてくれるような感じがありますね。 ●今回のシングル『波動』ですけど、実際にはどんな感じで制作していったのですか? UA:ベーシックなラインというのは、初めて4人で音を出したときに出てきたものが、元になってます。最初は私とベンジーがふたりで、ギターと歌で何回も何回もやってたんですけど、やっとこさ4人でできるようになってから、他の2人がそれを聴きながら合わせてきたとき、すごくゾクゾクしたんです。細かいアレンジは、そのあと決めていきました。 ●UAさんって、これまでバンド活動をしたことって、あったのですか? UA:今回が初めてです。バンドって、楽しくて困っちゃう(笑)。ソロってやっぱり孤独だし、バンドだとメンバーと一緒にいる時間が多いでしょ。だから愛しさ倍増ですね。 ●ソロとしてやるのと、バンドでやるのとで、音楽に対する取り組み方などで、変わってくる部分はありますか? UA:AJICOは、レコーディングの時に、ほとんどライヴで録音しているので、毎回、闘魂して歌っているんですよ(笑)。リハーサルもすごくやってるし、歌い込んでいる回数は、ソロの時よりはるかに多いですね。 ●レコーディングの時も、バンドと一緒に“せーの”で録音しているのですか? UA:もちろん。リズム隊ふたりが、歌をすごく大事にしてくれるし、歌から受ける影響を意識してくれているから、一緒にやらないと無理でしょ。 ●『波動』の後半、バンドの演奏が延々と続きますが、それもこのバンドの魅力だ、と。 UA:みんなが勝手にやってたんですけど(笑)。それを最後まで録ってたので、そのまま使おうか、と(笑)。 ●シングル曲で8分を超えるというのは掟破りですね。 UA:成り行きというか(笑)、誰にも何も言われなかったので(笑)。 ●ベンジーのギターが、ブランキーの彼とは全然違うと感じました。 UA:確かにブランキーとは違うね。でも私はブランキーも好きだけど、シャーベッツのファンなので、とすると、そう遠い感じはしませんね。 |
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| ●今回の歌詞については、テーマのようなものはあったのですか? UA:テーマのようなものはないです。曲のイメージから浮かんできたものです。『波動』に関していえば、とにかくこの曲がすごく好きだったから、気合いは入ってて、珍しく歌詞を書くのに時間がかかりました。何回も何回も書き直して。感覚的に言うと、海って、なんか怖い部分があるでしょ。海からの視線っていうか、溺れかけのパニクる感じとか、かと思えばすごく気持ちよく漂う海とか、そういった海の水のイメージが、最初ですね。でも海のことに限定しているわけじゃなくて、あらゆるヴァイブレーションのイメージで、全然かまわないんだけど。 ●『波動』と、カップリングの『金の泥』の歌詞を見る限り、これまでのUAさんの歌詞とはちょっと違って、よりメッセージ的なものを感じるのですが。 UA:たしかに私は、わりとそういうのはやらないほうですね。ただ『金の泥』に関しては、ひとつホントに“おかしいぞ”と思うことがあって、そのことをそのまま書いているんです。ちょっと意外だったのは、レコーディングの時にベンジーに、“歌詞をはっきりと歌え”って言われました。“君に言われたくない”って感じもあるんやけど(笑)、“ハイ”って(笑)。 ●実際に活動してみて、AJICOというバンドの印象は、どうですか? UA:レコーディングのあとにライヴを2回やって、少し落ち着いた感じがしますね。それで河口湖でアルバムをレコーディングしたんですけど、その頃には、私はほとんど委ねている状態で、その空気を楽しむことが私の中では大きかったです。たまに怒られるんですけど、楽しみすぎだって(笑)。音楽じゃないところの話ばっかりしているんで(笑)。私にとっては、それも音楽のためなんですけど、誤解されるのね(笑)。そんなときに、バンドって素晴らしいなって思います。だからツアーとかがすごく楽しみですね。 ●アルバムは、どういう内容になりそうですか?
UA:名作ですよ。21世紀に伝えたい作品です。全曲ベンジーの曲だけど、さらに有機的というか、シングルの2曲はわりとハデなんですけど、もっと土臭いというか、セッション感があると思います。民族的ということではなくてね。すごくいろいろな感じの曲が入ってます。 ●ツアーは、どんな感じになりそうですか? UA:ベンジーがいつも言うセリフではあるけれど、自然にっていうのが、基本ですね。私の前回のツアーなんかは、内容とかをけっこう考えて、作り上げたものやったけど、そういうものにはならないと思います。 ●何よりも4人で出す音ありき、のステージになる、と。 UA:そうですね。曲もたくさんできてるので、どれをはずすかという選考のほうが大変です。 ●『波動』の後半部分のような演奏も、もっと発展していったり……。 UA:それはいいね(笑)。私はガムシャラにタンバリン叩いてます(笑)。演奏に浸っている感じで、楽しいですよ。クルクル回ったりとか(笑)。 ●今後、UAさんはもちろんソロ活動もしていくわけですよね。 UA:もちろんソロもやりますよ。AJICOのツアーが終わったら、ちょっと休んで、それからの活動を考えようと思ってます。 |
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| AJICO Premium Night at LIQUID ROOM(2000.11.30 thu) M1. 深緑/M2. すてきなあたしの夢/M3. 美しいこと/M4. 金の泥/M5. ガレージドライブ/M6. メロディ/M7. 青い鳥はいつも不満気/M8. カゲロウソング/M9. フリーダムM10. 波動 |
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