“GOOD TIME”を共に過ごしたシーン
ASKA CONCERT TOUR GOOD TIME
2000.11.15(wed) at MARINE MESSE FUKUOKA
TEXT by 本誌編集部 PHOTO by Tomofumi Yamada
 深海を思わせる荘厳なS.E.から『はじまりはいつも雨』のShort Ver.が開演前のざわついた会場を包みこむと、一気に空気が変わったのを感じた。各々の緊張がこれから始まる“GOOD TIME”への期待へと塗り替えられていく。
 ASKAソロ3度目となる今回のツアー。新作を受けてのツアーでなくなったことをASKA本人も話していたが、21世紀を前にした“集大成”ツアーとして大変素晴らしい結果を残したコンサートであった。「前回の2回でもれた曲、新しく聴きたいと要望のあった曲、そして前回にも演ったけど今回でも聴きたい曲」がちりばめられた構成は、詰め掛けた観客への“GOOD TIME”を演出するにふさわしく、会場からは歓声がもれる。1曲1曲に込められた想い…「いろいろ受けとり方は違うと思いますが、どこかで少しでも分け合うことができればいい」とASKAは言う。大切に歌い上げる場面あり、「気持ちよくやってくれている」バンドとの張り詰めたステージで魅了する場面あり。そしてその直後の会場を着席させてのなごやかな&笑トークが会場の雰囲気を彼の色に染めていく。コーラスの西司、大滝裕子との絶妙なハーモニーの曲が続いた後の『good time』。「いい歌ですね。本当に好きな曲です。いつどんな状況で歌っても、気持ちのいい曲。大事に歌っていきたいですね。」
 CHAGE&ASKAはこの夏、韓国でのコンサートを実現。いろいろな想いの交錯するこのコンサートの成功は彼らにとっても大きな成果を生んだ。「韓国公演ありがとうございました。コンサートという形で視覚でわけあうことができてよかった。これからもやりたい時にやれることをやっていきたい。それを見ておいてくれればありがたいですね。」と感謝の気持ちを語る。
 サポート・アーティストの各パートの響き、ライティングが全体の空間の広がりにもたらす効果は非常に大きい。風を感じるような光景、朝靄から夕暮れ、夜の月。その光の残像は一人一人の記憶の情景を呼び起こしたに違いない。例えこの日が色褪せる時が来てもこの瞬間共に“GOOD TIME”を過ごした事実は残っていくだろう。そして、また次なる彼らの活動に期待をしつつ、それぞれが帰路につくのである。
M1. はじまりはいつも雨(Short Ver.)/ M2. Tattoo/M3. judge by myself/M4. 僕はすっかり/M5. 君が家に帰ったときに/M6. DAYS OF DREAM/M7. you&me/M8. good time/M9. 同じ時代を/M10. ID/M11. 月が近づけば少しはましだろう/ M12. HELLO/M13. Girl/M14. Now/M15. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て/M16. はるかな国から/M17. next door
EN1. 止まった時計/EN2. Cry/EN3. けれど空は青