今こそ、“本質”へ向かってJUMP!JUMP!
FLOWER COMPANYZ LIVE TOUR“冬の唸り”
2000.10.5(thu) at DRUM Be-1
TEXT by Satomi Yamasaki PHOTO by Tomofumi Yamada
 11月も半ばを過ぎ、すっかり冬の匂いに包まれ始めた福岡の街。要らない感慨にどっぷり耽ってしまうこの季節、やはりこんな季節にこそ熱いロック魂が必要である。
てなわけで、向かった先は今年3度目のFLOWER COMPANYZのライヴ。まずは、今回のツアーにオープニング・アクトとして同行している、福岡在住、青く美しき叙情を湛える和製洋楽ギターバンド・FIELDが登場。メジャー第1弾アルバム『烽火を上げて』発売を間近に控え威風堂々…かと思いきや(笑)、いつもの如く飄々淡々とステージは進む。瑞々しくも力強いサウンドと切ないメロディー、四方へ拡がる混声ハーモニーは、エルドラドの彼方にまで届きそうな余韻を残しフラカンの面々へとステージを引き継いだ。
さて。徐々に熱気が立ち始めた場内。今年に入ってからのライヴの凄まじさー高純度かつ濃密度200%のロックンロール・ライヴであるということーを受け逸るオーディエンスの心が手に取るよう。その熱の中に放たれたオープニング・ナンバー。『冬のにおい』である。くぅ、いきなりくるなあ。畳み掛けるような上昇一途の構成、ここ最近の濃度の高さとグルーヴの深さに加えて、抜けの良さがダントツに素晴らしい。中盤披露された新曲『春夏秋冬』における圧倒的パワー感とスピード感もその最たる象徴だろう。『冬の陽』『落ち葉』と懐深く染み込む2曲、そしてこの日隣のDRUM LOGOSでライヴを行なっていたジャパメタの元祖・EARTHSHAKERに高校時代一番燃えていたという鈴木圭介の絶妙なMCを挟み、ライヴはメーター振り切って佳境へ突入。バンドの充実ぶりと吹っ切れ具合を感じさせた終盤4曲。特にラストの2曲は、“ポップなヒット曲”ではなく「今こそ我々は本質へ向かってJUMPするべきである!」という超アグレッシヴなロック・チューンとしての息吹を感じさせた。
 慣用句ではなく本当に鳴り止まないアンコールの声に応えて演奏された予定外の『夜明け』。熱い音楽魂とポップ・センス、そして21世紀を目前に控え限界ギリギリまで“ロック”という命題に向き合ったバンドのリアリティとの結実に、マジ泣けた。
M1. 冬のにおい/M2. どろぼう/M3. ざくろ/M4. フェイクでいこう/M5. 丑三つのライダー/M6. 積もった抜け毛に火をつけろ/M7. 孤高の英雄/M8. 春夏秋冬/M9. NO BLOOD MAN/M10. NO WAY OUT/M11. たらちね/M12. NO MERCY/M13. 冬の陽/M14. 落ち葉/M15. くるったバナナ/M16. SOUL BONE ATTACK/M17. JUMP/M18. ホップ ステップ ヤング
EN1. 恋をしましょう/EN2. I'm SKI/ EN3. Mr. LOVE DOG/ EN4. 夜明け