WEB BEA VOICE Vol.260 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

HYDROPHOBIA
 フライングVが似合う男がいる。金髪のロングヘアー、しかも長身だ。その風貌は、その音楽を決して裏切ってはいない。さて、今回紹介するのは「ヒドロフォビア」だ。バンドの音楽性について彼等は「基本的にはデスメタルとグラインドコアの要素が強いと思います。重く、激しく、恐ろしく、とても3ピースのバンドとは思えないクオリティーを目指しています。CANNIBAL CORPSEやSUFFOCATION、NAPALM DEATH、CARCASS等、音のDEATH/GRINDのバンドに影響を受けました」とRINは語ってくれた。以前にもサウンドトラックで収録を行っているヒドロフォビアだが、今回の音源も凄まじい。バッキングギター3本を左右そしてセンターにパンして、広がりと厚み、暴力性を狙ってみた。ドラムはレベルギリギリまでアタックを持たせ攻撃性を強調した。ベースには歪み系エフェクトを使用しSANS AMPを経由、卓EQで存在感を付けた。彼等のキーワードである「重く、激しく、恐ろしく」を音作りのテーマとして、録音を行った。そして、何よりもツインヴォーカルが圧巻だ。ヴォーカル(ボイス)の地を這うような唸りを収録するためにマイクの選択も慎重に行い「恐ろしさ」を出来る限り表現してみた。この音源はライヴ会場などで販売されると思うので興味がある人はぜひ手に入れて貰いたい。ライヴ活動も積極的で、地元福岡はもちろん、九州圏内や広島、そして関西までツアー活動を行っている。決して多数派とは言えない彼等のジャンルだが、確実にシーンの中で注目されている。とにかくデカイ音、それも重低音が好きな人にはお薦めのバンドなので、ぜひライヴへ行ってそれを体感して貰いたい。
文/千葉博(the sound track)
■1996年結成。デスメタルとグラインドコアの要素が強い3ピースのバンド。2度のメンバーチェンジを経て現在に至る。メンバーはG. Vo. RIN(23)、B. Vo. TAKUYA(21)、Dr. TOMOHIDE(19)の3ピース編成。活動は福岡市内のライヴハウスやクラブを中心に行い、関西方面までツアーエリアを広げている。最新の音源"Mortify the flesh"をライヴ会場で販売中。  
■the sound track recording studio■
2-3-46-1F WATANABE-DORI CHUO-KU FUKUOKA〒810-0044 JAPAN 092-781-8855

SPREAD/NEW WORLD(CD)
 関西メロディックパンクバンド、スプレッドの最新シングル。メロディック系バンドの少なかった関西シーンから97年にミニアルバム"UNKNOWN PRESURE"でデビュー、キャッチーかつフルスピードなメロディックチューンで一気に全国から注目を集め、USパンクバンド"TEEN IDOPLS"とのSPLITと日米ツアー、昨年リリースのフルアルバム、そして先日のサムとのSPLITと精力的に活動を続けてきた。今回のシングルはアルバムから単独作としては1年振り、"NEW WORLD"の歌詞を読んでもらえば判ってくれると思うが、リーダーの増田氏は"PUNK"ってのにこだわってる筈だ、実際ステージでも"俺達はパンクバンドだから"といった発言もあるし、辛辣にステージからメッセージを発する時もある、それをどう受け止めるかは個々の勝手だが、キャッチーでGOODなメロディの中にもメッセージはあるってのも確認してほしい。個人的には先人達のパンクやROCKってのは本来、反抗の精神やメッセージを伝えてきた物だと思ってるし、皆、決して"予定調和を楽しむ為"の音楽をやってるハズでは無いと思いたいのだが...。楽しい音楽もある、踊る為だけの音楽もある、それらを否定する気も毛頭ないが、押さえ切れぬ衝動でダイヴしたりするのは別としてもステージから何かを発信しているバンドに対して騒ぐだけでいいの?とか思ったりしてしまうのは爺臭いですかね?でも彼等のLIVEってのは暴れたくなっちゃうんだよね、きっと。
文/後藤貴幸(ボーダーライン小倉店)
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269

Pt.1/U.S.Aバンド・ブームのルーツを探る
1.Lies/Knickerbockers(65-66:#20)
2.Time Won’t Let Me/The Outsiders(66:#5)
3.I Fought The Law/Bobby Fuller Four(66:#9)
4.Bend Me,Shape Me/American Breed(67:#5)
■ジャケットは写真左からチャート順
■曲名/グループ名(カッコ内は全米チャート順位):全て輸入盤

 1964年にビートルズが全米制覇をした後、ポップス界はシステムもろとも大変革を遂げた。無名バンドでも、やり方次第では自分達の音楽で世界中を席巻出来る事を、同時代を生きる若者に知らしめた。それ迄はソロであれ、グループであれ、バックバンドやオーケストラ及び作詞・作曲家はバラバラの存在だったのに、ビートルズは殆ど自分達でやってしまった。当に画期的だったのだ。つまり、既存のシステムの枠からハミ出て、自分達の目指すサウンドを自由に発表出来るようになったのは、ビートルズという先駆者が成功したお陰なのだ。これを踏まえて今回のテーマに移ります。空前のバンド・ブームが興り始めたのが1965〜67年です。この頃はモータウンやアトランティック系のソウル〜R&Bもピーク時代で、ポップ・シーンは百花繚乱の時代を迎える。従って、この時代のバンドは、当時のあらゆるカテゴリーのエッセンスを取入れながら、様々なサウンドを創り出していった。その殆どはガレージ・バンドの域を出なかったが、ヴェトナム戦争やドラッグ、公民権運動や大学自治問題といった社会情勢の急激な変化と相まって、若者達はロックへの確かな足掛りを築いていく。現在のポップスの基礎はこの時代に創られたのである。ここに紹介したアメリカのバンド(グループ)は、ほんの氷山の一角です。いずれの曲も私の大好物です。次回はブルーアイド・ソウル・グループの特集です。乞うご期待。                     
 文/シュンサク兄
【Gotmany】
CROSS FMで1995年4月2日〜2000年3月30日まで5年間にわたってオンエアされた人気プログラム。雑多で奥深いセレクトが音楽ファンの憩いであり貴重な情報源であった。「ガメ煮」と掛けたタイトルも渋い!
  連載決定!
 ついに連載決定。よろしくどうぞ。ところで、韓国ロックの現状はいかなるものか?先月号で取り上げたジョニー・ロイヤルの話にも出てくるように、国情の違いは、明らかに音楽、わけてもロック音楽に顕著だ。ロック、すなわち、極論すりゃ「若者特有の大衆音楽」である。「大人のためのロック」なんていうCDを見たことあるが、ロックが大人のためになってしまったらロックの存在は危うい。ロックがすたれたら、名を変えて、またぞろ別の何かが若者のカタルシスを満たすだけである。要するに、この連載においては基本的に「形態としてのロックではない」というのが大前提。ときに貴方は、1982年頃、中国唯一のパンク・ロックとして我が国に紹介された「ドラゴンズ」を覚えておられるだろうか?何でも、中国南部国境付近に住む若者が、ロック音楽をラジオで傍受、強い刺激を受けて納屋で練習やレコーディング(らしきもの)をしていたのをたまたま訪れた仏人ジャーナリストがカセットに録って本国にてリリースしたということで、内容は、ローリング・ストーンズの「ひとりぼっちの世界」とセックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」のカヴァーを含むフル・アルバムであった。韓国ロックの

今回の文とは直接関係 ありませんが、韓国ロ ックの「祖」と呼ばれ るシン・ジョンヒョン の勇姿です。今後のス トーリー展開に極めて 重要なのでお忘れなく
話を逸れてしまい申し訳ないが、とにかくそのドラゴンズの演奏がすさまじいったらありゃしない。多分その2曲のカヴァーは、耳でコピーしたんだろうが、コードや歌詞がめちゃくちゃでリズムも合っちゃいない。ところがこれぞロックの魔術というべきか。訳分からず吐き出される社会主義国家への憤り、あるいは日々葛藤を続ける己自身に苛立ったか、よくわからんが、とにかく平和な日々にロックは不要あるいはドント・トラスト・オーヴァー・サーティーを裏付ける、その叫び!まさにレコードを通してもビンビンに(死語ね)伝わってくるではないか!おまけに、これはかなりガセだと思うが、このドラゴンズのリーダー格は、あの天安門事件の首謀者だという説も後年まことしやかに流れ、男のロマンを掻き立てたのは記憶に新しいところ。ありゃ?字数が尽きたな。よし、次回はいよいよ韓国ロックの祖「サヌリム」を紐解いてみようか。では、来月までスゴハセヨ〜。  文/森 裕史
#001
ブサイク・コールにロック魂キラリで
GO!GO!7188
 某ドラマの名ゼリフ「事件は現場で起きてるんだ!」を座右の銘に、関東を中心としたさまざまなライヴに毎月潜入。最も印象の深かった人、モノ、コトを選び、一方的に“現場チャンピオン”の称号を与えてしまおうという無謀な企画。尚、トロフィー授与やハワイ旅行の贈呈などはございませんので受賞者の皆さん、あしからず。さて、栄えある第1回目のチャンピオンはGO!GO!7188の皆さん。中でも先日、渋谷公会堂にて行なわれたワンマン・ライヴで会場に巻き起こった“ブサイク・コール”for ユウに授与!!とはいっても、それを煽ったのは相棒のアッコで、ユウ自身もネタとして素直に(?)肯定しているので全然深刻な問題ではない。が、やはり冷静に考えてみると“ブッサイク!ブッサイク!”と拳を振り上げ連呼するファンの姿はちょっと異常(笑)。つ〜か、全然ブサイクじゃないし、よしなよセニョ〜ルってな感じで。…や、でも、もしかするとこれってすんごい作戦かも?!だって、アンコールでお披露目された新曲『地中海』での★?☆○!(ピーッ)もスゴかったしね(笑)。21世紀のゴーゴーは“ブサイク”ネタと共に突っ走るってか?!何はともあれ来年は全国ツアーも計画されてるそうなので、その時には是非、満場一致の“ブサイク・コール”で最高のおもてなしをして茶わんむし!             
文/なかしまさおり

2000年年間チャートの覇者は「スクリブラー」に決定!
 全世界のバンドをおさえ、CRJ福岡年間チャート1位の座を射止めたのはここ福岡で10年以上活動している3ピースバンド、スクリブラー。ヨ・ラ・テンゴ辺りを彷彿とさせる不思議な高揚感溢れるバンドアンサンブルは全音楽ファン必聴!キースフラックにて行われたCRJ福岡主催イベント『SELECT vol.1』(vol.2は2001年初頭に開催予定!)に出演し、「初めて見る」という人も多い中、会場全体を包みこむようなそのサウンドで耳の肥えた音楽ファン達をトリコに。その他にも、アメリカから来福したショーン・ナ・ナの前座を務め、話題を集めている。彼等は音源をほとんど発表していないため、そのサウンドに触れてみたい人は彼等のライブに足を運ぶか、CROSS FMで好評放送中の「COLLEGE RADIO JAPAN」を聴いてみてね。
[chart/artist/title/label]
01.scribbler / and she cried
02.Zoobombs / Big Pink (toshiba EMI)
03.Radio Flyer / Logstar
04.Hermann H.&The Pacemakers / fruity machine gun(Warner Indies Network)
05.MO'SOME TONEBENDER / WINDOW PAIN (QUATTRO)
06.COALTER OF THE DEEPERS / HARD REALITY (ZK RECORDS)
07.POLYSICS / MS−17 (Ki/oon)
08.LOOP−01 / annoying
09.DMBQ / Equipment (quattro/ricetone)
10.DELTA72 / just another let down (touch and go)
10.mogwai / rage:man (chemical underground records)
CRJとはアメリカのCMJを日本にも創ろうと現役の大学生の手によってスタートしたもので、音楽のあらゆる枠組みを超えた自由な発想をもとにチャートを作成しています。CRJ-FUKUOKAは福岡に住む音楽好きの大学生、専門学生が中心となってラジオの企画・製作、フリーペーパーの作成、ライブ・クラブイベントの企画・運営を行っています。
■COLLEGE RADIO JAPAN  CROSS FM 26:00 TUESDAY
■WEB http://crjf.tripod.co.jp
 

※情報は全てBEA VOICE VOL.260発行当時のものです※