WEB BEA VOICE Vol.261 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
角松フリーズへの道!!歴史的テキスト!!基本的にはこれからが大事!!
●インタビュー・構成/荒木英喜
 アルバム『The gentle sex』、『存在の証明』、全国29本に及ぶコンサート・ツアー“flow”と、2000年を精力的に活動した角松敏生。気になる21世紀最初の年に彼はどんな展開を見せるのか? じっくり話を聞いた。

−まずは2000年を振り返って、どんな年でしたか?
「忙しかったですね。『存在の証明』を頂点として、自分がリアルタイムのアーティストとしてのスタンスを世の中の人に見てもらって、ファンの人にも覚悟してもらった年だった。凍結した5年間を埋めるような勢いでがんばって、リアルタイム感を出せたと思いますね」
−そんな年を締めくくるように、アルバム『角松敏生 1988〜1993』がリリースされましたが、このアルバムをリスナーはどうとらえたらいいんでしょうか?
「実は解凍後間もなく、この話はあったんですよ。でも僕は、これまで20年近くやってきて売れたと思ったことってないんですよ。アルバム・アーティストと呼ばれた時代がありましたけど、今はシングルが売れないとダメじゃないですか。そこでアルバム・アーティスト世代の僕としては、ますますブレイク感を失ってきているんです。だから、40過ぎてからは厳しいけど、ブレイク・ポイントを見つけなきゃいけないと思っている。僕としてはその時期を経て、ベリー・ザ・ベストという形のものをだしたいと思ってます。だから、このアルバムをベスト・アルバムと思って欲しくないです。敢えてこのアルバムを定義づけるなら、1988年は僕が初めてコンピュータを導入して音作りを始め、その頃にひとつの集大成を見るんです。それから精神的に、プライベート的に袋小路に追い込まれて行って、1993年に凍結してしまうまでの道をパッケージした歴史的なテキストとして聴いてもらいたい。僕は旧音源の寄せ集め的ベスト・アルバムを商品化するのって詐欺っぽい気がするんですよ。そんなのは、個人で作れる時代でしょ。僕がベストを作るんだったら、同一アレンジで新録する。その方が聴いてて刺激的だと思うから。セレクトはリスナーの気持ちも反映したいですね。そのために、わかりやすく言うとシングル・ヒットを作りたい。40過ぎてヒット曲出すのは、今の日本で凄く価値があることだと思うから」
−となると、2001年はどんな展開になるんですか?
「20周年ですから、大きなイベントをやろうと思っています。20年間やってこれたのは、ファンのお陰もあるので、目立たないようにファンとコミュニケーションしたり。厄年にあまり派手なことをするなというし。逆に研究・探究にはもってこいの年回りなので、例えばライヴハウスでやろうとか思ってます。もちろん新曲ばっかり。2001年はアルバムを出すつもりはないけど、曲は作っていこうと思っているんですよ。そこで良い曲が生まれたら、シングルを切ったりするかもしれないけど。新人が初めてのお客さんに初めての曲を聴かせるような気持ちを感じてみたい。そういった研究・探究をやりたいですね。実は、3月13日にドラムロゴスでのライヴが決定しているんですよ。その時は新曲とカヴァーをちょっと」
−じゃあ、2001年の曲作りはライヴを意識したものになるんですか?
「ミュージシャンの原点ですね。自分が作った曲をライヴで演奏する、ただそれだけ。アーティストが作る曲はライヴで聴くと、どうやってそこに辿り着いたかが良くわかるんですよ」


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