WEB BEA VOICE Vol.261 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

ブルースR&Rファン即死級の1枚
騒音寺/SO GOOD
BIG OCEAN CORPORATION(CD)
 京都の捨得(じゅっとく)を拠点に活動し、94年か ら活動を開始、LIVEでは"くるり""ちぇるしぃ"等 とも共演し注目を集めているブルースR&Rバンドの 初アルバム。個人的にも色々な日本のブルース/R&Rバンドを聞いてきたけれど、ここまで"サンハウ ス"な物を感じたバンドは無かった、CDをかけた瞬間に「間違った?」と思えるぐらいに、しかも2曲目はサンハウス自体は正式レコーディングしなかった持ち曲"ねずみ小僧の唄"のカヴァーでこられるとその気持ちは確信になってしまうほどの音。かなり研究してるって言い方は失礼かもしれないが、菊の節回しや下世話な雰囲気、録音の感じもかなり近いものがあると思うし、オリジナル曲もこの辺りのサウンドが好きな輩にはタマラナイ音を出してると思います。サウンドは似てると思うけど、この音に対してパクリとか紛い物として評する気にはならないのは自分達の音にしてしまってると感じられるからだろう。
文/後藤貴幸(ボーダーライン小倉店)
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269

Pt.2/60年代中後期のポップシーンに開花した青い目の黒人音楽
「Blue Eyed Soul Group」特集
1
2
3
4
5
■1.......You've Lost That Lovin' Feelin' (ふられた気持ち) /THE RIGHTEOUS BROTHERS
未だ物議をかもすビートルズ『Let It Be』のプロデュースを手掛けたフィル・スペクター、そしてシンシア・ウェイル、バリー・マンという鉄壁のティン・パン・アレー仕事。60Sポップスの至宝。 [1964:#1]

■2.......Good Lovin'/THE YOUNG RASCALS
60年代屈指の実力派イタリア系白人バンド。この曲は黒人コーラス・グループOlympicsのカヴァー・ヒット。ニッカ・ボッカ姿でハツラツと歌うエド・サリヴァン・ショーのビデオは必見。山下達郎氏が敬愛してやまないことでも有名。[1966:#1]

■3.......Sock It To Me-Baby(地獄の叫び) /MITCH RYDER & DETROIT WHEELS
前作『悪魔とモリー』は黒人ロックンロール界の重鎮リトル・リチャードのカヴァーでこの曲もまた黒人のエスケリータがオリジナルという、彼等のヒット曲は殆ど黒人のカヴァーだった![1967-68:#6]

■4.......Then You Can Tell Me Baby/CASINOS
作者は『Tabbaco road』などを書いたJohn D Loudermilk。
フォー・シーズンズなどと共にホワイト・ドゥワップを正統に引き継いだワンヒット・ワンダーであるが、熱心なマニアの間で根強い人気を持つ。これは貴重なCD化。[1967-68:#6]

■5.......Cry Like A Baby/BOX TOPS
ジョー・コッカーの熱唱で有名な『あの娘のレター』でメンフィスからデビューした若手グループ。10代とは思えないソウルフルなアレックス・チルトン(後BIGSTARを結成)の歌声は感動。ギター・ポップ・ファンは要チェック。[1968:#2]
曲名/グループ名(カッコ内はビルボード誌によるランキング)
皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
'60年代中期から後期にかけて様々なバンド(ユニット)が生まれた背景は、前号で書いたので省略させて頂きます。そんな中でいくつかの注目すべき「ブルー・アイド・ソウル・グループ」(以下BESと称す)が登場しましたので、今回取り上げてみました。BESとは読んで字の如く、白人によるSOUL〜R&B系ポップス・ミュージックです。但し、より本物に近いフィーリングで表現(唄う)出来るアーティストだけがそう呼ばれました。単に白人による黒人のカヴァーではBESの資格はありません。
ロック&ロールが生まれたのが1955年頃ですが、その基礎を創ったのは黒人達です。たまたまメジャーに所属した白人アーティストのレコードが売れたために、プレスリーに代表される白人達にオイシイところを横取りされた60年代初期に流行ったツイストやモンキーといったダンスの殆どが、SOUL〜R&Bによって生まれました。チャック・ベリーやリトル・リチャードといった偉大な黒人アーティストなくして、今のポップ・シーンは考えられません。21世紀になろうとも、脈々とルーツの血は受け継がれていくのです。
さて、テーマに戻ります。ロック&ロールが生まれてほぼ10年が経ち、それを聴いて育った世代がポップ・シーンにデヴューした時期がこの60年代半ばから後半なのです。今回紹介するグループの中で最も有名なのがライチャス・ブラザース。映画『ゴースト』で『アンチェインド・メロディ』が使われ、若い世代にも知られています。黒人が彼等の曲をラジオで聴いた時、てっきり黒人が歌っていると信じた逸話が残っています。但し、今回は別の曲を紹介します。あとは、ヤング・ラスカルズ(後にラスカルズ)、ミッチ・ライダー&デトロイト・ホィールズ、カシーノス、ボックス・トップスです。残念ながら、当時はビートルズ全盛時代で、BESそのものがマイナーな存在でした。 4曲目のカシーノスは日本では未発売。私はFEN放送でこの曲を知り、ファンになりました。彼等に関する情報は全くなく、輸入CDを入手するまでは黒人グループと信じて疑いませんでした。素晴らしいバラード曲です。この曲に限らず、せっかくの「音」をお聴かせできないのが残念です。
次回からはハーモニー豊かなヴォーカル・グループを三回に分けて特集します。            文/シュンサク兄
【Gotmany】
1995年4月2日〜2000年3月30日まで5年間にわたってCROSS FMでオンエアされた人気プログラムがビーボイス誌上で再開。音楽心満載の、雑多で奥深いセレクトが音楽ファン貴重な情報源であった。「ガメ煮」と掛けたタイトルも秀逸。
  
〜サヌリムなくして韓国ロック在らず〜
アニョハセヨ!さて先月の予告どおり、韓国ロックの「祖」と呼ばれるロック・バンド「サヌリム(SANULLIM)」について語ろう。とはいえ私、韓国ロックの資料をほと んど持たない上にハングルも読めない甲斐性ナシなので、CDの英文ライナーやインターネット、そして韓国ロックに精通している音楽評論家の湯浅学さんや長年韓国音楽を紹介しておられる先達の方々などから聞き及んだものをまとめて勝手にのたまうだけなのであしからずご了承いただきたい。浅学を承知の上で紹介せずにいられずたまらず、という気持ちにさせるのが、このサヌリムの魔力、という言い訳をお許し下さい。
サヌリムのメンバーは、キム・チャン・ワン(ギター/ヴォーカル)を筆頭に、キム・チャン・イック(ドラム)、キム・チャン・ヒュン(ベース/ヴォーカル)。さすが韓国はキムさんの国と思ったが、なんのことはない実の兄弟。結成以来16枚のアルバムを発表、現在はたまに演奏もしているらしいが、キム・チャン・ワンは人気タレント、ほかは実業家の道を得てそれぞれに成功していると聞いた。結成は1977年12月。当 時の韓国は学生運動が最も盛んな時期で国勢非常に不安定だったらしい。こちらから見れば今でも充分不安定じゃん。と、思ったりするが、時おなじく海の向こう英国で若者に熱烈な支持を得た「パンク・ロック」の影響も含め、歴史を紐解けば的確なバックグラウンドが見えてくるのだろう。これは宿題。
サウンドは、カルトGS(グループ・サウンズ)みたいな歌謡ロックをベースに同時代のパンク・ニューウェーヴ風味を調合した、実にオリジナル・スタイル。これにハングルの絶叫が乗っかるのだ。私はハングルの歌詞を聞き取れないから、聴くときは洋楽と同じく「歌はサウンドの一部なのよ」とうそぶくおしゃれ人間なのだが、サヌリムには通用しなかった。歌は、歌である。「あんた甘いね」と横っ面をビシッと張られた。叫び(シャウト)はロックの金科玉条だが、キム・チャン・ワンの叫びったら、ほとんど駄々こねるガキオヤジである。もしくは大声の独り言。音痴だし。ハングルに慣れた今でこそ別に可笑しくないけれど、演歌の祖・韓国特有の憂いを帯びた哀愁のメロディーで歌われる「チョンデェ〜」とか「ハッピッタサムダァ〜」とかいう発音が、けたたましく歪んだファズ・ギターやズレまくったドラムや浮遊するチープなオルガンやへんてこなエコーなどと共鳴増幅しあえば貴方も1分で爆笑だ。
しかし私はしばし爆笑の後ハタと膝を打った。「ハングルは解らんがあんたのやりたいこと、言いたい
ことは、よぉく解る」と心でハッグした。こうなったらハングルをマスターせねば!と、奮起した。した。<ロックは初期衝動>とばかりに、ガレージ・パンクやグループ・サウンズを聴き漁った輩にとってあまりにジャストな存在なのである。現代は鼓膜を介さず低周波で脳にメッセージを直送できるらし いが、彼らは機械に頼らない。それほど、情念のパワー・レベルが高いのだろう。洗脳されたか?レコードでこのくらいショッキングなんだからライヴなど見たら失神失禁は必至だろうな。日本も韓国も西欧化が浸透し、ここ福岡でも標準語での会話が当たり前になったように、流行り音楽からお国柄が排除されていく昨今、サヌリムの音楽はあまりに無垢で刺激が強い。きつい音楽だ。きついがゆえに惹かれるはいかんとも抗えない悲しい性なのだろうか?いや、これぞロックの醍醐味と言わせてもらいたい。
先日、久々カラオケに行ったらば、韓国ロックの欄に「アニ・ボルッソ(え!もう?)」を発見したので迷わずセレクトしてルビ見ながら韓国語で歌ってみた。イースタンユースの曲にはチープ過ぎてまったくダメなMIDI音源による配信サウンドとしょぼいサウンド・システムも(ちゅうかイースタンユースをカラオケで唄うなて)、サヌリムには妙にマッチしていて気持ちよく歌えた。そして、少し泣けたのであった。
  文/森 裕史

『僕が告白したらビックリするよ (BEST OF SANULLIM vol.2)』
現在日本で入手可能な初期サヌリム唯一の音源か。幻の名盤解放同盟の尽力によって編纂されたベスト盤。外資系ショップなどでお探し下さい。因みに私はソウルの中古盤屋で、このジャケットに写っている何枚かのLPを買いました。ひつこかったからか、あんまり歓迎されませんでした。ボックス・セットのリリース予定もあるとの噂ですが時期は未定。
#002
マイ・ソングでエンディング!
drug store cowboy
 某ドラマの名ゼリフ「事件は現場で起きてるんだ!」を座右の銘に、関東を中心としたさまざまなライヴに毎月潜入。最も印象の深かった人、モノ、コトを選び、一方的に“現場チャンピオン”の称号を与えてしまおうという無謀な企画。
第2回目は熾烈なる激戦の末、drug store cowboyの有原君に大決定!というのも、某音楽誌が主催するサーキット・イベント“BORAVO NIGHT”のファナルで見事トリを務めたd.s.c。予定された演奏曲が終了した後、「今日は最後だから…」と出演バンド全員でステージに上がることを提案。「みんなで『We are the wolrd』を歌おうとかも思ったんだけど、それもなんだかなぁと思って…」と選んで来た曲は…強引にも(?!)12月13日にリリースされたばかりの自分たちのアルバム『★★★★』から『beautiful my way』!スタッフ一同、ドキドキの気持ちで見守る中“ラ〜ラ〜ララ〜♪”と、それこそ会場すべてをマイ・ウェイならぬマイ・ソングのコーラスで染め上げ、大物の素質を見せつけてくれたのでありました(爆)。
いやぁ〜、それにしても有原君、やっぱりキミってタダ者ではなかったんですね!!ってなわけで1/31のIMSプレミアムLIVEは是非、皆さんもお見逃しなく!    
文/なかしまさおり

★★★★(4 star) /drug store cowboy (東芝EMI 税込\2,900)
◆今月の現場リスト◆
12/10 森田哲朗、CHOICE!(イベント) 
12/12 POTSHOT
12/14 ジッタリンジン 
12/17 BORAVO NIGHT(イベント)
12/18 プロペラ 
12/29 SMILEYS SOUND CAPSULE(イベント)

2001年1月のチャート
 商業主義の音楽シーンに目もくれず良い曲をひたすら追求するアーティストはとてもかっこ良い。CRJはそんなアーティストを応援し続けてきた。だが日本で"売れる曲"というのは相変わらずつまらないのが多いと僕は思う。そんな中CRJはラジオだけでなく定期的なイベント"SELECT"を行い別角度からも攻めることにした。記念すべき第1回はCRJ-fukuoka2000年年間チャート1位のScribblerと福岡No.1ロックバンドのButchのライブという構成で大盛況のまま無事終えることができた。そしてSELECT Vol.2は3月9日に行う。出演アーティストは初来福となる名古屋のSURGERY AFRO。彼らの去年出したアルバム『ALL THE YOUNG NEED THEIR OWN SECRETS』は個人的に人生邦楽No.1アルバムである。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに影響を受けてバンドを始めたSURGERY AFROはぺイヴメントやジーザス・アンド・メリーチェインと肩を並べる日本初のヴェルヴェッツ・チルドレンと言える、と思う。SURGERYにも彼らのように音楽史に名を残すバンドになって欲しい。できるだけ多くの人に見て 欲しいし聞いて欲しい。彼らなら必ず何かやってくれると僕は思う。
文/CRJ-fukuokaアサヌマ(写真はサージェリー・アフロ)
[chart/artist/title/label]
01.Captain Funk / Under The Rock[Part II](Sublime)
02.mum / Sunday night just keeps on rolling(tugboat)
03.TWO LONE SWORDSMEN / AKWALEK(Warp Records)
04.ANDAY VOTEL / Urbannite Rocks(TWISTED NERVE)
05.Elysian Fields / Bend Your Mind(Bad News Records)
06.KING JAMMY meets DRY&HEAVY / RumbleDub(BEAT RECORDS)
07.54-71 / homo(LEEU CLEEF)
08.TERRACOTTA TROUPE / MONSTER!(MARY JOY)
09.SOUTH / Broken Head II(MO'WAX)
10.HERMANN H.&THE PACEMAKERS / A NEWLY DISCOVERED CRATER(WARNER INDIES NETWORK)
CRJとはアメリカのCMJを日本にも創ろうと現役の大学生の手によってスタートしたもので、音楽のあらゆる枠組みを超えた自由な発想をもとにチャートを作成しています。CRJ-FUKUOKAは福岡に住む音楽好きの大学生、専門学生が中心となってラジオの企画・製作、フリーペーパーの作成、ライブ・クラブイベントの企画・運営を行っています。
■COLLEGE RADIO JAPAN  CROSS FM 26:00 TUESDAY
■WEB http://crjf.tripod.co.jp

※情報は全てBEA VOICE VOL.261発行当時のものです※