WEB BEA VOICE Vol.261 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

邁進あるのみ!
“変わらない俺達のJUST MY WAY”

'00 TOUR "LOAN OF HAPPY"  2000.12.19(tue) at DRUM Be-1
 
TEXT by Satomi Yamasaki PHOTO by Tomofumi Yamada
 オオ!いきなりかい!ゼリ→今世紀最後の福岡ライヴのオープニング、新曲『SISSY DUCK』に会場中が大きくどよめく。いかがわしい雰囲気を醸し出すライティングに浮かび上がる、“Sissy people stay SISSY”の文字。その文字を背に、登場したのはメンバーだけではなかった。ミニのプリーツ・スカートと振り回される黄色いボンボン・・・わっ!チア・ガール!彼女らの胸には、それぞれ“S・I・S・S・Y”というアルファベットが踊っている。いいね、いいね、この猥雑な感じ。つーか、チア・ガール5人も乗っけた狭いステージで吠え立て噛みつくようにプレイするメンバーに、(良い意味での)お馬鹿なパンク小僧を感じたのは私だけ?とにもかくにも『SISSY DUCK』はこちらの想像をひょいと軽々超えたアナーキーなまでのLIVE GOES ONな空気を会場に撒き散らし、一瞬にしてオーディエンスの心を掴んだように見えた。
 そこから先は言わずもがな、ファースト・アルバム『RODEO★GANG』収録曲を中心に、ゴリゴリのパンク・ナンバーで攻めたて、強烈なビートがこれでもかっ!とオーディエンスの拳を駆り立てる。前述のチア・ガール以外、特別な演出なんて無いのだが、これだけ何の奇を衒うこともなくストレート・パンチを浴びせる行為自体がゼリ→普遍の演出なのかもしれない…と思わせるあたりがニクイ。
 そんなストレートの応酬に負けじと、観客からは初挑戦と思しき微笑ましいダイバーも飛び出したり、福岡出身であるYUTARO(Ba)には地元ならではの暖か〜い(笑)声援もかかったりして、コール&レスポンスもバッチリ。古き良き時代をフィードバックさせるような、バンドの美学が光った中盤戦から『RODEO RADIO』でライヴは更に加速化し、本編ラスト『6/8』まで後半戦を一気に突っ走った。  アンコールを含めて全21曲。正直に言えば、この日のライヴ、前日の疲れもあってか少々ノリの甘い部分もあったように思った。だが、今回のライヴにおいて彼らが求めていたものは、そんなノリがどーだこーだではなかったのでは、とも思う。ロッカ・バラッド『6/8』や予定外の2度目の『NITRO GANG』で、バンドがほんの一瞬垣間見せた“ギリギリ感”―スピードとテンション、そしてアイデンティティを求め必死でもがく姿が、確かにそこにあったように感じたからだ。“この歌が残ればいい”と声を振りしって歌ったYAFUMI。その思いが新世紀のゼリ→にどう繋がっていくのか、楽しみなところである。
M1.SISSY DUCK/M2.NO THANKS BLUE GHOST/M3.BAD AS I WANNA BE/M4.HOWLING SUNDAY/M5.MY WAY/M6.Small heaven/M7.I'm Standing/M8.落書きとナイフと不良少年/M9.LOAN OF HAPPY/M10.RODEO RADIO/M11.ROCKER/ M12.光を放つように/M13.JET GLASS/M14.6/8 E1.次の晴れた日に/E2.C'MON EVERY BODY/ E3.Silver Fox Falls Into A Pitfall/E4.0℃/ E5.おもちゃのピストル/E6.NITRO GANG/ E7.NITRO GANG