WEB BEA VOICE Vol.262 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
暗いと不平を言うよりも、バンバン・ロックで踊りましょう。
「新春顔見世巡業・九州場所」〜金星獲ってやるっス〜
2001.1.13(sat) at DRUM Be-1
TEXT by KAZUSHI NAGAHATA PHOTO by TOMOFUMI YAMADA

OPENING ACT:SKA☆ROCKETS
  夕方までパラついていた冬の雨も止み、傘は持たずに出かけたDRUM Be-1。まずはこの日のオープニング・アクトをつとめるスカ☆ロケッツが登場。サポートの3人を加えた12人の大所帯で、パーカッシヴでクールなナンバーあり、ドラを使ったカンフーノリありの全7曲、およそ30分のステージを披露。シベリアから押し寄せつつあった大寒波に負けじと、スカの熱風を吹きつけ、寒い夜をあっためてくれた。

バンバンバザールのライヴを見るのは初めてだったけれど、「止まったら死ぬんじゃあああ!」と絶叫するハードコアなオープニングSE(その直後幕が開き、正座で新年あいさつ)は予想外で、“つかみ”で文字通りつかまれてしまいました。
 1曲目の『夏だったのかなぁ』が始まると、会場はアッという間にアットホームな雰囲気。ジャンピン&スゥインギンなグルーヴが、どこからともなく夏の風をそよがせる。ギターと髪の毛をかきむしり歌うボーカル福島の姿は、どっから見ても最高の音楽馬鹿(すいません、ホメ言葉です)。別に疑っていたワケではないが、こういう人は信頼できる。ちと太めな他のメンバーも、一緒に飲みに行ったら絶対にハズさない美味い店に連れてってくれそうな安心感がある。いや、太っているからではない。いろんな音楽を食べ歩いた、だからそうではなくて、リスペクトしてそうな懐の深い演奏がそう思わせるのだ。こういうバンドは信頼できる。あとは、心をひらいてその音楽を楽しむだけだ。
マンボなリズムで会場オール横揺れのM3、あのSMAPのアルバムに収録予定(!)だったというスカ・ビートなM4、ダン・ヒックスをジャジーに聞かせるM6、福島のちょっとハスキーな声とウッドベースの深い音が胸にしみる静かなM7、キャッチーで爽やかなギターポップもどーですかと開陳してみせた新曲M8・9、クラリネットの音色が天井を突き抜け、冬の夜空の高みにまで誘うM10、ボサノバからジミヘンまでぶちこまれた笑劇かつ圧巻のアンコール・・・。スゥイング、ジャズ、ブルーズ、ロック、ありとあらゆるリズムとビートが血肉化した変幻自在のグルーヴ。それはまさに、“いなたい”バンド・マジックそのものだった。そこには音楽の喜怒哀楽がぜんぶあった。
 それにしても、こんなにうれしそうに演奏するバンドを見たのは久しぶりのような気がする。いい音楽に身を浸すと、自然に顔がニヤけてしまうものだった。例えば「明日って、けっこういい日になるかもね」というような、日頃うっかり忘れがちな気持ちなんかを、もう一度思い出させてくれるライヴだった。バンバンバザール、また見たい。
Kenjiro Ando
Yasuyuki Hukushima
Sakae Takeda
Kazuo Minami
Hiroyuki Tominaga
M1. 夏だったのかなぁ/M2. 君のいない夏/M3. マンボ/ M4. 色男で雨男/M5. 彼女待ってただけなのさ/ M6. 手紙でも書こう<カバー>/M7. 遠い君の家/ M8. 新曲/M9. 新曲/M10. 明るい表通りで/ M11. 君のこと僕のこと/M12. こないだのことさ/ M13. ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー/ M14. 新宿駅で待ってた/M15. シカーダ/ EN1. FRIDAY NIIGHT エビフライ/EN2. 営業五原則