| 自信×経験値=“新たな挑戦” | |||||
| 文/なかしまさおり TEXT by Saori Nakashima 写真/山田トモフミ PHOTO by Tomofumi Yamada |
SPECIAL
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ポルノグラフィティにとっての2000年は、まさに怒濤の1年だったと言っても過言ではない。デビュー曲『アポロ』のヒットを受けてリリースされた4枚のシングル、そしてファースト・アルバム。彼らはそのすべてをチャートの上位に叩き込む…という荒技をやってのけたばかりではなく、春には全国ライヴハウス・ツアーを、秋にはホールを含む全国12ケ所14公演ものツアーをいずれも“満員御礼”という既成事実で終了させたのだ。おそらく、それらは本人たちにとっても想像以上の“自信”と“経験値”につながる出来事だったと思うが、その結果として生まれた“新たな課題”を音として早くも具現化したのが、2月28日にリリースされるセカンド・アルバム『foo?』である。タイトルには数を数える時の“ひぃ、ふぅ、みぃ”の“ふぅ”…つまり“2枚目”という意味と“誰(who)?”と聞かれて“ポルノグラフィティです!”と答えられるようなアルバムを作りたかったという深いダブル・ミーニングがあるそうだが、今回はそうしたアルバムの背景、制作過程についてメンバー全員に話を聞いた。 |
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--前作『ロマンチスト・エゴイスト』は、ある意味、デビュー曲『アポロ』をリリースした時点である程度の形が見えていたアルバムだったと思うのですが、今回はシングル曲3曲と『グァバジュース』、『Name
is man〜君の味方〜』の5曲以外は、すべて書き下ろしということで、前作以上の達成感があったのではないかと思うのですが。アキヒト(以下A)「はい、それはムチャクチャありますね。特に今回は非常にタイトな時間の中でいろんな作業を平行してやったり、物理的、精神的に大変な部分もあったんだけど、でも、決して時間があればいいもんが作れるかというとそうでもないだろうし。逆に、そういう状況だからこそ出せた“集中力”とか“勢い” とかっていうものが、きちんと納得できる形で入れれたというのはありますね。」 --特に今作では1曲目から“おっ、そう来るか!?”といったような驚きがあって(笑)、楽曲としてのバリエーションはもちろんだけど、全体的に“ライヴ”という場所での見せ方を非常に意識したアルバムなんじゃないかなぁと思うんですよ。つまり、前作ではそういう制作環境の違いもあってか、実際のライヴと音源の間にどうしても少しばかりの温度差があったような気がしてたんですが、今回はそれがグッと縮まっていて。例えば書き下ろしではないシングルにせよ、『サウダージ“D”tour style』とか、ちゃんと昨年のツアーを踏まえたモノになっているなぁというのが伝わってきたんですが。 |
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A「うん、とにかく一番初めのツアーでは全国に僕たちを応援してくれてる人がこんなにいるんだ!ということを見れたことが、バンドの大きな自信につながったし、そこで得た自信の結果が『ミュージック・アワー』であり『サウダージ』であり、秋のツアーにもつながっていったので、そういう意味では真っ先に“ライヴに来てもらえるようなアルバムを作ろう”というのは思ってました。」ハルイチ(以下H)「ただ…春と秋のツアーの違い…というか、例えばライヴハウスだったら折れらの汗でも伝わることがあったり、アキヒトの表情でも伝わることがあるとは思うんだけど、ホールでは明らかに物理的な距離の差っていうのが出てくるわけだし、ライヴハウスに比べると、音楽を伝えるための情報量が圧倒的に少ないんですね。もちろん、それはそれでセットだとか曲順だとかで補完できる部分というのはあるんやけど、ホントにすごくシンプルな伝達手段としては、やっぱり“音楽”だけっていうのが分かったから、そういう意味での影響はやっぱり大きいですよね。」 シラタマ(以下S)「あと、個人的にはシングル3曲が入っているので、それをきっかけに聴いてくれる人もいるだろうということで、それに負けないスタイル…例えば『オレ、天使』なんかはバンドの見え方とかも考えて、こういう作品があればいいなぁと、ある意味“挑戦”した部分があったわけで、ライヴも含め、作品ごとに“ふさわしい見せ方”とかまで考えれたアルバムなんじゃないかなぁ」 A「うん。例えば僕で言うと『デッサン#2』。これはハルイチが書いた歌なんだけど、とにかくいろんな繰ろうがあって、歌入れも一番最後だったんですよ。というのも、テーマ的にかなりでかいというか…本当に僕に歌える歌なんだろうか?とすごく考えたし、あるいは僕が代弁者となって気持ちを入れていかなきゃいけないとう部分では、これから先の課題にもなって…なんかいろんな意味で大きいですね。」 |
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--ハルイチさんの書かれる詩っていうのはシニカルな視点のモノも多いんですけど、こういうストレートな…ある特定の個人へ向けたメッセージみたいなモノもあって、あきらかに意識的な書き分けをされているような感じもするんですが。H「うん…確かにこの曲は父の話ではあったりして…そういう意味ではトピックになりやすいと思うんだよね。でも、このアルバムにおいてはひとつの要素にすぎなくて…という前提の上で話すとね、今までは『アポロ』とか『ミュージック・アワー』とか『サウダージ』とか、フィクションという部分での“良い作品”を作ろうとしていて。それがだんだんね、身の回りにある…例えば誰かを好きになったりフラれたりっていうこと以外の、別にこんなに重いテーマじゃなくても確実に身の回りに起こる出来事っていうのがあるわけだから、それもちゃんと歌にできればいいなぁ、歌にして昇華させてあげたいなぁって思い始めてて。それも伝える意味があるかな、表現する意味があるかなっていうのの一つが僕にとっての『デッサン』シリーズなんですね。」 A「だから当然、僕が書く歌詞とハルイチが書く歌詞の対比というか、それぞれが“書きたい歌詞”というのが前作よりすごく明確になったと思うし、そいういう意味での個性の際立ち具合というのも味わってほしいなと。 |
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--ところで、ハルイチさんは昨年Macを購入されたそうで。曲作りなんかもそれでやっているんですか? |
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H「でもさぁ、ツアー35本もあったら途中で飽きてくることないんかなぁ?」S「それはやってみないと分からないでしょ(笑)。」 H「うん。でも、あっても不思議では無いと思うんよ。だって来てくれる人にとっては1回1回が初めてだけど、僕らは『アポロ』35回目の艶そうだったりして(笑)そういうことも考えておかないとなぁって。」 S「でもさ、ツアーって途中で好きな曲が変わってこん?」 H&A「あ〜、あるあるある(笑)!」 H「最初のツアーで言えば『PRIME』。ホントは全然入る予定無かったのに、ライヴで予想外に跳ね上がって『ミュージック・アワー』のカップリングに収まったっていうか。そういう風にちゃんとCD化出来たのは、ファンの人たちがちゃんと僕らにライヴで自信を持たせてくれたからだっていう…そういうこともライヴではある!」 A「うん。だから福岡にしても、今まで2回行って、熱気があるっていうのは分かったから、今度はそのもっと置くにあるモノをギュッと引き出し合う事ができればなぁと思いますね。」 |
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●Porno Graffitti/アキヒト(岡野昭仁・Vocal)、ハルイチ(進藤晴一・Guitar)、シラタマ(白玉雅己・Bass)。広島県因島市出身。94年結成、99年9月シングル『アポロ』にてメジャー・デビュー。昨年秋の全国ツアー“D4-33-4”は全会場完売の大盛況で幕を閉じ、年末にはNHK紅白歌合戦への出場も果たした。ちなみにハルイチより福岡の皆さんへ一言。--「福岡サンパレスでは一生懸命声援を送ってくださいね。でも、中洲で僕を見かけても絶対に声を掛けないように |
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