WEB BEA VOICE Vol.264 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

スーパーポップな旋風(つむじかぜ)、
“大阪ジェンヌ”初見参!
HITOMI YAIDA I'M HERE...LIVE TOUR
2001.3.27(tue) at DRUM LOGOS
TEXT byKAZUHISA KAMAGA PHOTO by TOMOFUMI YAMADA

 いやもう、恨み言のひとつもブチまけたくなるほど待ち焦がれていたのだ、この夜を。なにしろ、類稀なポップセンスで飛ぶ鳥落とす勢いの矢井田瞳=ヤイコの福岡初ワンマン・ライヴである。本人の体調不良で一度福岡公演が流れたこともあり、宝石箱のような1stアルバム『daiya-monde』体験以来のヤイコ・ファンとしては落ち着けと言うほうが無理な話だ。開場早々ギッシリ埋まったフロアにも、そんな僕と同種の期待感が、まるでサウナの蒸気のごとく立ちこめていた。
 19時ジャスト。歓声とともに、ついにヤイコが登場!っていうか降臨!初めてのナマヤイコは、Tシャツ&ジーンズのカジュアルな御姿。大阪弁で気さくにオーディエンスと会話を交わし、気取りをちっとも感じさせない自然体の女のコだ。
 さて、ヤイコの魅力とは何だろう。キュートな笑顔?完成度の高い楽曲群?いずれもイエスだが、僕個人としてはやはりあの“声”に尽きると思う。アルバムでも顕著だったように、彼女の声にはオンリーワンの独特な響きがある。どこまでもクリアに広がっていき、聴き手が別世界にもっていかれそうな、そんな感じ。この夜も、1曲目の『HOW?』が歌われた瞬間から2時間弱、僕は大いなる歓喜を浴び続けた<自称・西日本一の幸せ者>となったわけだ。ご機嫌なダンス・チュ−ンにアレンジされた『B'coz I Love You』も、スケール感豊かな秀作『I'm here saying nothing』も、ヤイコの比類なき“声”あってこそ輝く。とくに「今いちばん大切にしている曲」と自ら紹介したラストの曲『Life's like a love song』では、曲自体の美しさとあいまって、危うく涙をこぼすところだった。曲に込められた狂おしいまでの「想い」が、ライヴでここまで切実に響いてくるとは正直予想していなかったから・・・。
 オマケといっては何だが、驚きをもうひとつ。関西人の血がそうさせるのか(?)、ヤイコの堂々たるエンターティナーぶりもぜひお伝えしておきたい。『Girl's Talk』『My Sweet Darlin'』などのノリノリなナンバーではステージ狭しと跳ねまわり、マラカスをフロアに投げ入れ、テルミンという意外な特技(?)も披露。とにかく小柄な体を精一杯使って、一瞬一瞬を楽しもうとするエネルギッシュな姿は感動的ですらあった。言葉にできないほどの音楽への愛情、ライヴで歌うことへの喜びが痛いほどに伝わってくのだ。「ライヴがめっちゃ好き!」と高らかに宣言するヤイコを見ていたら、“まっすぐ”という言葉が浮かんできた。本当に今、彼女は全力でまっすぐに突っ走っているんだなあ、と思う。
M1.HOW?/M2.Everything is in our mind M3.Girl's Talk/M4.I'm here saying nothing M5.Stay/M6.Your kiss/M7.Nothing M8.We'll be/M9.ねえ/M10.大阪ジェンヌ M11.I'm so small/M12.もしもの唄 M13.Look back again/M14.B'coz I Love You M15.My Sweet Darlin' EN1.I like/EN2.Life's like a love song