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![]() 一夜だけのライヴ。 それは神のプレゼントだった |
| 2001.4.27(fri) at 福岡サンパレス |
| TEXT by HIDEKI ARAKI PHOTO by RYOTARO HORIUCHI |
その夜、関係者が集まった簡単なレセプションの席で細野晴臣氏は“20〜30年に一度しか集まらない僕らに付き合って頂いてありがとうございました”と挨拶。その顔には、安堵の表情と共にちょっと照れくさそうな笑顔があった。大袈裟ではなく、九州中の音楽ファンが約30年間待ち続けたライヴ。彼らがステージに姿を現すまで緊張していた。彼らが本当に福岡でライヴをやるのか?どんなライヴを?そんな考えが頭の中を駆け巡っていた。多分、福岡サンパレスに集まった誰もがそんな気持ちだったはずだ。一方で、きっと期待以上のステージを見せてくれるはずだとの確信もあった。 黒いスーツに身を包んだ3人がステージに現れ、赤絨毯の上にセットされた楽器を手に取り、オープニング『Been Beat』のイントロが流れた。待ち望んだ3人の待ち望んだサウンド。それを聴いて、全身に鳥肌が立ち、スーッとひいた。やっとさっきまでの緊張から開放された。それに気付いた時、いつの間にか拍手をしていた。M2『Queer Notions』を終え、細野氏のMC“ティン・パンの3人です。歳なんでね、座って聴いてください当分”で、一気に場が和む。ここから佐藤博氏をはじめ、いわゆるティン・パン・ファミリーが入れ替わり立ち替わりで参加。吉田氏の『週末』、大貫氏の『色彩都市』などが披露される。音楽の玉手箱があれば、きっとこんな感じだろう。懐かしく、楽しく、クオリティの高い珠玉の曲が次々に出て来る。M14『BLACK PEANUTS』、M15『北京ダッック』も、20年程前の曲だが全然色褪せていない。やっぱり3人はスゴイと改めて思ってしまう。このカリプソ系の2曲が披露されたあたりから、会場は踊りたくてムズムズ状態。そこに細野氏が“立ちたい人は立ってもいいよ”とMC。待ってましたとばかりに立ち上がり、抑えていた興奮を爆発させる会場。本編ラストはM19『Hand Clapping Rhumba 2000』。透かさず、アンコールを求める大きな拍手が広がる。アンコ−ル『Bon Temps Rouler』をプレイすると、オーケストラが演奏を終えたように、細野氏が指揮者の位置に立ち、他11名と共に一礼してステージから姿を消す。さらに大きな拍手が会場に鳴り響く。2回目のアンコールは、3人に佐橋佳幸氏を加えて『Growth』。昨年11月にリリースされたアルバムの締めと同じ曲でこの日の幕は閉じられた。 この日だけのツアー・パンフに細野氏が“我々ができることを目いっぱい見せたいと思います。しかも、リラックスして”と書かれている。その言葉通り、今の彼らにしかできない、リラックスした楽しくて貴重なライヴを見せてもらった。今思うと、このライヴは神が九州の音楽ファンに与えてくれたプレゼントだったのかもしれない。20〜30年と言わず、ぜひまた近いうちにやってください。神様、お願いします。
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サポート:佐藤博/佐橋佳幸/高橋祐子/浜口茂外也 ゲスト:大貫妙子/久保田麻琴/小坂忠 高野寛/吉田美奈子 |
M1.Been Beat M2.Queer Notions M3.Fujiyama Mama M4.Starlight Strut M5.Flowers M6.週末/M7.色彩都市 M8.トムソーヤの日 M9.Travellin' Mood M10.機関車/M11.ほうろう M12.LADY PINK PANTHER M13.そばかすのある少女 M14.BLACK PEANUTS M15.北京ダック M16.オカペラ/M17.東京ラッシュ M18.ポンポン蒸気 M19.Hand Clapping Rhumba 2000 EN1.Bon Temps Rouler EN2.Growth |