WEB BEA VOICE Vol.266 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
音と映像の融合 非日常的世界を演出
●インタビュー・構成/SATOSHI MATSUDA(CRJ-FUKUOKA)
 以前、福岡においてバンド活動していた青木ロビンを中心に東京で結成されたこのdowny。メンバーにVJがおり、ライヴでは映像と演奏をリアルタイムでシンクロさせ、他のバンドにはない独自の空間を創り出している。ギター&ヴォーカルの青木ロビンに話を訊いた。

 「元々、映像担当のセバスチャンと1年くらいセッションしていて、僕の書いた曲に彼が映像を乗っけたり、彼の映像に僕が曲書いたり、5分間くらいの映画作ったり。で、昔から映像を入れたバンドをやりたいなぁと思っていたので、そのままバンドにしてしまおうと」  
影響を受けたミュージシャンを訊くと、ミュージシャンの代わりに『バグダット・カフェ』『ドアーズ』など、映画の話を持ち出すほどの映像フリーク。レコーディングの際も曲作りと同時に映像も作っており、映像に合わせてイントロが長かったりするという徹底ぶりである。
 そんな彼等の1stアルバム『無題』が5月23日に発売されたわけだが、ベース、ドラムなどに顕著なのが、同じフレーズを何回も繰り返すループ感。そのループを基調としながら、バンド全体として徐々に盛り上がっていくという、どこかクラブ・ミュージックからの影響を感じさせる曲作りがなされている。
「ループ、ミニマルなものが好きなので。仰々しいのは好きじゃなくて。ヌルッ、ヌメッという感じが好きですね。暗い、っていうのをコンセプトにはしてるんですけど」
 最近のフェイバリットCDは、DJクラッシュ、ビョーク、そしてオウテカなどが上がるのも納得。
 そしてその曲に乗る歌なのだが、歌詞を見ながら曲を追っていっても、どこでその歌詞を歌っているのかいま一つハッキリしない。歌詩を歌う、というよりも一つの響きとしてヴォーカルが聴こえてくる。
「響きが大事だと思ってるんで。ま、詩はオマケみたいなもんだと思ってて(笑)。声は歌詞が乗る楽器であればいいかなって思ってるんです」
 今後の予定は「近いうちに早速、次の作品のレコーディング・曲作りを始めるって感じですかね。あと時間があれば、ライヴでやってる映像を入れた映像作品を出したいと思ってるんですけど。ライヴが少なけりゃ少ない程やれるんですけど(笑)。アホみたいに(ライヴが)入ってるんで。当初はアルバム自体DVDのみで発売したり、とも思ってたんですけど編集にすごく時間がかかるんで、どうなることやら。ライヴに呼ばないでくれ、って話ですよね(笑)」と言いつつも、海外でのライヴもいくつか決定しており、8月辺りには南下するツアーがあるのでまた福岡でライヴがしたいと語っていた青木ロビン。CDでも十分に彼等の魅力を感じることは出来るが、やはり映像と一体になった彼等のライヴを一度目撃して欲しい。

PROFILE/音楽と映像のセッションを行っていた青木ロビンを中心に2000年4月に結成。照明を一切使用せず、プロジェクターによる映像投射の明りのみというライブパフォーマンスが話題に。5月23日には1stアルバム『無題』を発表。海外からも注目を集めている。
■オフィシャル HP http://www.findoutrecords.com/downy

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