Dragon
Ash 2001 TOUR "21ST CENTURY RIOT" FINAL
Dragon Ash/RIP SLYME/宇頭巻
2001.5.9(wed) at 福岡国際センター
TEXT by SATOMI YAMASAKI PHOTO by TOMOFUMI
YAMADA
“DRAGON
ASHがDRAGON ASHであるために”
--『LILY OF DA VALLEY』リリース時の本紙インタビューで降谷建志は同作の意義をそう語っていた。その『LILY〜』をもって起こした“21st
Century Riot” --宇頭巻、RIP SLYMEを迎えての3バンドによるツアー・サーキットが、遂にこの夜、福岡国際センターで完結する。
会場正面には百合の紋章が掲げられ、集うオーディエンスにある種の覚悟を促すかのよう。場内には尋常ではない熱気が立ち込める。その熱気に、まずこのツアーを共にしてきた同志--宇頭巻とRIP
SLYMEが火を点けた。唸る重低音と激ロック・テイストなギター・リフ、攻撃的なツイン・ヴォーカルで、圧巻のステージを見せた宇頭巻。滑らかなライムとメロディーが生む心地よい空間、縦横無尽なステージ・パフォーマンスも強烈に焼きついたRIP
SLYME。こういったバンドの存在もDAの活動や音により説得力を持たせているのだろう。
そして、DRAGON ASHの登場を待つのみとなったステージに、爆音で鳴り始めた『Intro』。瞬間、本当に国際センターが揺れた。革命の火の手が挙がるように、『21st
Century Riot』とともに掲げられた5千人の拳。それは、想像をはるかに超えた景色だった。堂々たる風格と、少年のような熱狂をもってダイナミックに繰り出される『LILY
OF DA VALLEY』の楽曲たち。『Bring It』の一撃は竜巻の如く会場を巻き込み、まさに“韻とビートの嵐”となっていく。中盤、『My
Friends’Anthem』『静かな日々の階段を』と澄み切った調べが心と体をたゆたい、スクリーンに映し出されたピースフルな青空に、溢れる祈りと願いが昇華されていく。正直これほどまでに直球勝負を挑まれるとは思わなかった。これがDRAGON
ASHのDRAGON ASHたる所以なのか。
その後ラスト4曲、覚えているのは『Lily of da Valley』を歌う、侍のように真っ直ぐな降谷の瞳だけ。その瞳の強さに、パンク・スピリッツもポップ魂も、アッパーなラップも美しいメロディーも、全てがDRAGON
ASHであるという、アルバムで提示された音と意志が、今あらためてこの胸に刻まれたような気がした。
アンコール。暴発気味に叩き込まれた『HOT CAKE』、スケボーキングのSHUNとSHIGEOを迎え天高く轟かせた『Episode
2』のあと、メンバー紹介を挟んで、降谷が言った。「8千人と、いよいよひとつになろうと思ってます」。そして演奏された、今夜この場所でこそ歌われるべきだった3曲。『Viva
La Revolution』の風の中、涙を流した降谷。気高く、美しく、咲き誇る百合の上にきらめいた露。8千人の大観衆が待ち焦がれたもの・・・それは象徴としてのDRAGON
ASHではなく、今ここで自分と同じ暖かな涙を流す降谷建志のまっさらな魂だったのかもしれない。
M1.Intro/M2.21st Century Riot/M3.Lily
da kid M4.Amploud/M5.Glory/M6.Bring It/M7.Sunset Beach M8.My
Friends’Anthem/M9.静かな日々の階段を M10.百合の咲く場所で/M11.Aim
High/M12.Revolater M13.Lily of da Valley/M14.Outro
EN1.HOT CAKE/EN2.Episode 2 EN3.Let yourself go,Let myself go
EN4.陽はまたのぼりくりかえす/EN5.Viva La Revolution