WEB BEA VOICE Vol.267 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
想像しよう独りじゃない
そっと誰かが抱きしめてくれる
●TEXT/NAOMI KUBOYAMA
 ボーカル高木郁乃から生まれる“詞”は自分の弱い部分だったり、こっちが赤面してしまうほど赤裸々に感情を曝け出してみたり。誰もが持ってる不安をちょっと刺激するような。そこに吉田ゐさおの紡ぎ出すポップなメロディが加わると独自の浮遊感ある世界“ジャンスマポップ”が生まれる。10枚目となる最新シングル『抱きしめたい』では詞の世界観、メロディ共に聞き込む毎にじわ〜っと染み込み、ネガティヴな気分が段々勇気づけられる。タイトル通りぎゅっと誰かを抱きしめたい・抱きしめられたい気分になる曲。『大嫌い』で曲は始まり、人を羨む妬む心、勝手な先入観・偏見から除々に相手の意外な一面を知って理解していく事で人はみんな同じなんだって気付いた瞬間からパッと目の前が明るくなる。

高木郁乃「今回のこの曲は、めぐりあいで、吉田のこのメロディがあって私のこの気持ちがなかったら普通のラブ・ソングで終わってたと思う。この気持ちっていうのは人間愛的な部分。強い者弱い者、理解出来る出来ないは抜きにして、ただただ抱きしめることで救われる瞬間は絶対あるでしょ。そこを真剣にやってみたかった。でもただ抱きしめましょうっていきなり言っても言葉上だけで嘘っぽい。中学生高校生にもわかって欲しいと思って、自分を中学校の教室に置くイメージで書きました」
 あの時ああしてたら、ちゃんと話をしていたら…もっといい友達になれたのに。そういったちょっとした心の行き違い、誰もが経験したであろう青春の1ページ。温かいと思っているつもりだけど、どこか切ない感情。吉田氏が作ってきた沢山の曲の中から『抱きしめたい』にめぐりあえた時、これは詞にちょっと時間かかるだろうなとも感じたようだが、仕上げていくことに集中し、完成に至った。以前に比べ楽曲的にも精神的にも力強さが増したよう。
そんなジャンスマの今昔をたどる『ジャンスマポップ〜シングル集〜』もリリースされる。
- -曲順に悩んだのでは?
高木「もう、これはどうしようもない。作った順になってます。昔はやんちゃでおさない。昔のアルバム見るようで恥ずかしさとか照れはあるけど、その時の精一杯の姿です」
--シングル集で歴史をたどり、そして本当に久しぶり10月7日、福岡でのライヴも決定ですね。
高木「やっと来れます。今ライヴが1番楽しい」
吉田ゐさお「音出す前が勝負。ライヴにいたるまでの準備が大変だけど、やりがいあります。がんばろう!」

取材中とても美味しそうにベトナム・コーヒーを飲むマイペースな吉田さん、ファーファ(CMでお馴染みくまのぬいぐるみ)を抱きしめながら話す高木さん、詞・曲同様、会話も絶妙のバランスで楽しい時間はあっという間。この楽しさの続きは10月のライヴで。
PROFILE/高木郁乃(作詞・歌)吉田ゐさお(作曲・編曲・楽器諸々)による男女ユニット。1994年結成、1996年『風をおこそう』でデビュー。高木郁乃の独特な詞の世界観と吉田ゐさおの良質なメロディ・センスで“ジャンスマポップ"を形成。今年は久しぶりの全国ツアーも予定されている。
Jungle Smile HP:http://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/artist/jungle/
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