WEB BEA VOICE Vol.267 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET
地元の音楽家やキーパーソンを紹介するコラム
 
オルタナティヴ世代によるファンク/ソウルを拝聴
Text by 森 裕史 

 以前、千葉さんのコラムでも紹介されていた「バックヤード」。縁あって今回IFFJUNCTIO N ver.1.2に出演してもらうことに相成ったので再度ご紹介。で、紹介する前にイベント「IFF JUNCTION」について少し。 まず、「IFF」とは「INDIPENDENCE FACTORY FUKUOKA」の略称。ブロードバンド時代のインターネット文化を最大限に活かしたホームページを運営し、福岡もしくは福岡出身の音楽家や裏道文化を多くの人々に紹介しようという企画。同時に、同じコンセプトに基づいて実際の現場に関わる人々と密接にリンクしながらよりよいものを創りあげていく。これがイベント「IFF JUNCTION」だ。ある種、好事家の集いとも言えよう。とはいえ、好事家のこだわりは強く、イベントをやるにしても、ある程度のもんだったらいいや、なんてことはあり得ない。世間の評価はどんなもんかわからんが(評価も何も一般には知られていない出演者が殆どなんだが・・・)スタッフが実際自分で観て聞いて「いいぞ!」と思えたら出演をお願いする、というのが掟だ。加えて、イベントに大事なのはイベント性、という当たり前なことを書いているお前は熱中病にやられたかと思わないで頂きたく、つまりイベントちゅうのは、全体の流れが非常に大事だと言いたいのである。良き出演者の良き組み合わせにて生じる予想外の面白さや充実感こそイベントの醍醐味なのだ。長々と失礼。
と、いうわけで、蝉、ロレッタセコハン、DOWNYという、非常にディープな出演者の中、バックヤードに出演をお願いしたのです。 彼らは、'97年12月から始動、メンバーは東和弘(24)VOCAL&、GUITAR、鉄留周平(23)GUITAR、日野修(23)BASS、森謙二(23)DRUMSという基本的なロック・コンボ。カセットやCD-Rを数種リリースしており、この秋には4作目を出す予定。曰く、「FUNK、70's NEW SOULを背景に、BRAZIL、LATINなどさまざま構築しつつ音づくり。あくまでPOPに臨んでます。お客といっしょにたのしめるライブ。ステージに立ちながらも目線は同じというコンセプトでやってます。そんな裏庭で気楽に観るライブ」ということだが、ライブを観て、ギター&ヴォーカルの東に会った俺は、この言葉を素直に受け取れない。未完成な部分もあるし、一種の迷いを感じる瞬間もまだまだ多いが、なんたって全体に漲る気迫に大いなる魅力と未来を感じる。彼らが表現したいのは、表層的なソウル/ファンクのそれではなく、詞/サウンドにおいて、よりヘヴィーで鋭利なもの、だと思う。実際、東は「オルタナティヴ・ロックにすごく興味がある。心地よくて乗りがいいだけにしたいわけじゃない」みたいなことを言っていたし。ということで、まずは、このバックヤード、ぜひ観ていただきたいと思う今日この頃であります。

BACKYARD『FULL COLOR』
3RD(シリアルナンバー付CD-R)