WEB BEA VOICE Vol.270 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

ビールを飲んで宇宙へ行こう
SOUL FLOWER UNION
SCREWBALL COMEDY TOUR

2001.9.20(Thu) at DRUM Be-1
TEXT by NAOMI KUBOYAMA PHOTO by TOMOFUMI YAMADA

 名盤『Screwball Comedy』を産み落とした、ソウル・フラワー・ユニオン。「最近はずしないから、ええライヴやると思うよ」と本誌インタビューで中川氏が語った通り、いやそれ以上にBe-1が揺れ、踊り、うねり、騒いだ。

 前半からハイ・スピードで、中川氏の「ツアー初日なのに、二日酔い」というMCも軽くフロアを触発し、上手いお酒の後の最高の音楽が目の前から放たれ体中を巡回していき、それは頭から突きぬけるかの如く。豊かな音楽性と音への貪欲なまでのアプローチを持ち続けているからこそソウル・フラワー・ユニオンはロックン・ロール・バンドとして最強の存在なのだ。これを聴かず、見ずにして、どうするよ!と思わず叫びたくなる衝動にかられる。『オーマガトキ』からは山口洋がスペシャル・ゲストとして参加し、ギターや絡みつく感じのヴォーカルをさりげなくアピールしてくれた。この日、山口洋は出たり入ったりという演出でそのちょっとした間でソウル・フラワー・ユニオンの勢いが切れるという心配など全く無く、曲ごとの抜き挿しのバランスや、その場の空気を自分達のものへと作り上げていくエンターテインメント性はさすがで「ライヴが楽しい」とは正にこの瞬間だろう。中盤では『野づらは星あかり』『夏到来』をじっくりと聴かせ、イントロで韓国の唄『アリラン』のフレーズをギターで中川氏が弾いてみたり、ヴァン・モリソンの曲『クレイジーラヴ』のソウル・フラワー・ユニオン流カヴァーは絶品だった。そして中川氏がギターから三線に持ち替え『満月の夕』と発した瞬間「オオォー」という地鳴りのような声援と共に皆自然に手が天へと伸びて行く。フッと風が止んだ安堵感と緊張感が入り混じっていくかのように感じた『満月の夕』であった。終盤には奥野氏のキーボードが崩れ落ちそうになるプチ・ハプニングがあったりしたが、映画『アンチェイン』の曲とそれにのる鳴き系のギター・フレーズに魅了され、伊丹さんがチンドン太鼓を抱え始まった『エエジャナイカ』では会場一体となって踊るは唄うは、汗もとび、気持ちも高揚していく。アンコールでも「ヨイサー、ヨイサー」と、弾け、踊れ、笑え、楽しめと、どこまでも昇華していった。
「ツアー初日、少々リズム悪くても歌詞間違っても、みんな楽しそうな顔をしてくれたらうれしい」中川氏のその言葉を私達も理解し、しっかりと受止め、ソウル・フラワーの音楽に酔いしれたライヴだったのではないだろうか。
 このツアー後ヴォーカル中川氏は山口洋等とで組んだバンドJAPONESIAN BALLS FOUNDATIONで再び来福。11/20(火) DRUM Be-1。こちらも楽しみだ。
M1.GO-GO フーテン・ガール M2.サヴァイヴァーズ・バンケット/M3.殺人狂ルーレット M4.世紀のセレナーデ/M5.ダイナマイトのアドバルーン M6.オーマガトキ/M7.野づらは星あかり M8.夏到来/M9.TOKYO CITY HIERARCHY M10.クレイジーラヴ /M11.キャラバンに恋唄 M12.満月の夕/M13.アンチェイン〜マージナル・サーフ M14.風の市/M15.荒れ地にて M16.ガーディアンエンジェル /17.エエジャナイカ M18.ブルー・マンデー・パレード