
Vocal Group vol.12
『SOFT ROCK』2 |
今月はSOFT ROCK特集の2回目、更にカルトな世界に突入します。先月でSOFT
ROCKがどんなものかお解り頂けたと思います。大まかに言えば、イージー・リスニング・ヴォーカルなのです。先月も書いた通
り、SOFT ROCKはここ数年の間に注目され始めたもので、私が紹介するアーティストや曲が活躍した時代はもう35年くらい昔なのです。さて、当時のアメリカといえば、公民権運動や大学自治などの政治問題が噴出し、反権力運動が活発化した混迷の時代。ヴェトナム戦争が泥沼化して徴兵に背を向けた若者がドロップ・アウトし、ドラッグが蔓延していった時代だった。そんな時代背景の中で、ロックやサイケデリック・サウンドが育ち、黒人達の間でも更にパワー溢れるソウル~R&Bが発展した。反権力や保守的な大人に対抗すべく生れた音楽は、悩めるアメリカを象徴した。一方、テンションの強さばかりでは脳ミソは疲れるばかり…てな訳で、明るく楽しいノーテンキなアメリカン・ポップスも当然人気を集めた。いまで言う「癒し」だ。ポップス音楽の最大の顧客はティーンエイジャーであり、業界のターゲットは当然彼等に向けられた。こうして生れたSOFT
ROCK系サウンドが或る程度の支持を受けたのは、業界が2匹目のドジョウばかりを狙った訳ではなく、徐々にサウンドが洗練されていったから。これらのノウハウは小・中学生向きのバブルガム・ミュージックにも生かされ、相乗効果
でアメリカン・ポップスの中核をなした。武骨なロックでテンションを高める一方で、心地良いSOFT
ROCKを聴くという絶妙なバランスがアメリカの良さだ。この辺りが心地良いと感じる人は、かなりのインテリジェンスの持主だと思う。今から想えば、SOFT
ROCKはこの10数年後に登場するAORの伏線だった。今月の音源は、心地良い曲を集めてみました。
文・ジャケット提供/シュンサク兄 |
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1.Cherish(チェリッシュ)/Association(アソシエーション)[66:#1]
ソフト・ロック系では最もレコードを売ったグループだ。この曲の他「ウィンディ」、「かなわぬ
恋」といった名曲のヒットが有る。曲もサウンドも凝った作りで、且つ都会的センスに溢れていたが、日本人には難解な曲だったらしく余りヒットしなかった。このサウンドはそっくり、島倉千代子の「愛のさざなみ」としてパクられ、曲名はフォーク・デュオに獲られた。

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2.See You In
September(シー・ユー・イン・セプテンバー)/ Happenings[66:#3]
この曲のオリジナルはアメリカン・グラフィティで紹介されたテンポズで、ハプニングスのカヴァーは実に軽快なナンバーで登場した。4
SEASONSを彷彿とさせるリードのファルセットとバックのハーモニーは当時の私を嬉々とさせた。次のハーパース・ビザール同様クラシックな曲をモダナイズして成功を手中に収めたが、日本では殆ど話題にならなかった。
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3.The 59th Street
Bridge Song(59番街橋の歌)/ Harpers Bizarre(ハーパース・ビザール)[67:#13]
オリジナルは云わずと知れたサイモン&ガーファンクルで、サブ・タイトルは「フィーリン・グルーヴィ」。アレンジャーはレオン・ラッセルで重厚なサウンドに仕上がった。バックとヴォーカルが一体となったSOFT
ROCKのクラシックとも云うべき作品だ。尚、リーダーのテッド・テンプルトンは後にワーナーの売れっ子プロデューサーとして敏腕を振るい、ドゥービー・ブラザーズやヴァン・ヘイレンを世に送り出し、ワーナーの副社長になった。又、この時のプロデューサーだったレニー・ワーロンカーは社長になっている。
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4.Elenore(エレノア)/Turtles(タートルズ)[68:#6]
タートルズは最初、サーフィン・ミュージックをやっていたが、B.ディラン作の「悲しきベィブ」をカヴァーして人気を集めた。その後、「ハッピー・トゥゲザー(全米1)」を経てこの名曲に至る。私も私の仲間も、思いっきりポップで楽しいこの曲をタートルズのベストと断言する。これぞアメリカン・ポップスの真髄だ。この曲のメロディも、後に女優兼歌手の渥美マリにパクられた。
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5.Groovy Summertime(二人のサマータイム)/
Love Generation(ラヴ・ジェネレーション)[67:#74]
マイナー・ヒットながら、何故か私の頭に残った曲。このコーラス・グループは、ヴェトナム反戦運動の中から興ったママス&パパス等のフラワー・ムーヴメント系グループ。コーラスのハーモニーは抜群で、極めて曲もオシャレだ。イントロはガーシュイン兄弟作のSummertimeと言う凝り様だ。
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6.Traces(恋の軌跡)/Classics
IV(クラシックス・フォー)[69:#2]
この名曲を知らずしてSOFT ROCKは語れない。「スプーキー」のヒットで知られるこのグループは、リーダーのデニス・ヨーストの渋い声が一番のウリだった。間奏で使われるサックスがもの哀しく、ラストへ一気に唄い込むデニスが実に切ない。イントロから「胸キュン」になるのは私だけだろうか。昨今の「打込み」による安易なレコーディングに比べ、これらの曲は遥かに手間・暇・金が掛けられている。シンセの音しか知らないイマの若い人達に、是非これらの「音源」を聴いて貰いたい。 |
【Gotmany】
1995年4月2日〜2000年3月30日まで5年間にわたってCROSS
FMでオンエアされた人気プログラムがビーボイス誌上で再開。音楽心満載の、雑多で奥深いセレクトが音楽ファン貴重な情報源であった。「ガメ煮」と掛けたタイトルも秀逸。 |
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〜愛しの『BAMBi』ついに完結!〜
カネコアツシ『BAMBi 六』
\920(without tax)
エンターブレイン
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あ〜ぁ、終っちゃったよぉ遂に。カネコアツシさんのマンガ、『BAMBi』がさぁ(泣)。アタシ、好きだったんだよね。福岡にいた頃に読みたくて、でも、なっかなか手に入らなくて、ネット・オークションで落札したり、本屋に注文してスゴ〜ク待たされたり、それだけに思い入れも相当深いわけ。しかも、2年前だっけか、Rosalie
GoesのVo.北原さんが企画して出した『BAMBi』のトリビュート・アルバム。これがまた最高にカッコ良くてさ。周りにも相当布教活動してたんだけど、この完結に伴い、またまた第2弾がリリースされるっていうんで、半ば強引に取材敢行。当然、このコーナーでもにチャンピオンに決定した次第です。まー、知らない人のためにサラッと説明しておきますと、『BAMBi』は'97年7月〜'01年10月まで『月刊コミックビーム』誌上にて 連載されていたカネコアツシ氏の代表作。その名もバンビという名前の女の子が謎のクソガキと共に旅を続けるんだけれども、ナントそのガキには5億円もの懸賞金が賭けられていて、色んな敵から命を狙われる…というストーリー。でも、なんかさ上手く説明できないんだけれども、筋がどうこうっていうよりも全体的な印象がパンクでポップなことがアタシにとっては重要なわけで、MADなんだけど何かすっげぇゴキゲンじゃん!っていう、そういう感じが凄く好き。あ、『時計じかけのオレンジ』を観た時に近いような感覚っていったら伝わるかな?結構、ミュージシャンに『BAMBi』ファンが多いのも、何かそんなような理由な気がする。ま、とりあえず興味を持たれた方は『BAMBi』を読むか、聴くか、してみて下さい。とにかくスンゲェ、カッコイイから!!
文/なかしまさおり --http://rockets.cool.ne.jp/--
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| ▲V.A『ONE SHOT ONE kill〜BAD
Tracks for BAMBi2〜』\2,000(without tax)UKプロジェクト11月22日ON
SALE!!/ザ・マーガレットラブランジェリー、CONDOR44、THE JERRY LEE
PHANTOM他、全8アーティストが参加。限定スペシャル・ユニット“ギャバキングスには甲本ヒロトやMAGUMI、ウエノコウジらの名前も!ちなみに99年にリリースされた『SHOT
THE PINK GUN』もカッチョいいんで聴いてみて! |
◆今月の現場リスト◆
◇9/27 KEMURI
◇10/2 bugy craxone
◆10/3 RADIOHEAD
◇10/5 カネコアツシ、ロザリーゴーズ
◆10/5 (CATENINE,DUSK)
◆10/20 MINAMI WHEEL 2001(ACIDMAN)
◆10/21 MINAMI WHEEL 2001(PE'Z,sham e,bugy craxone)
◆10/25 歌舞伎町BLANK GENERATION(惑星,THE JERRY LEE PHANTOM)
◇10/28 drug store cowboy
◇10/31 宮沢和史 |
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