WEB BEA VOICE Vol.271 TOP  BACK NUMBER  ARTIST INDEX  BEA-NET

"ROCK N'ROLL GYPSIES 2001.10.14"

 あぁ、青春時代のルースターズ。ロックとかパンクとかを意識的に聴き始めた20年前にデビューからリアルタイムに追っかけていった初めてのバンドかも知れない。で、他にも好きなバンドはあったけど、途中で音が変わったり、段々とカッコ悪くなってしまったりとかで今では聴けなかったりするのだが、自分の中の嗜好もちょうど同じように変化して行ったのも関係してて、目紛しく変わっていった彼等の音源にはいまだに思い入れがある。初期はR&Bをパンキッシュに演奏し、そして中期以降はPIG BAGなどのファンクな要素を消化したニューウェーブ(?)やネオサイケを、今の細分化された音楽シーンの中ではそれほどではないかもしれないけど、その当時は特異な存在であり、そしてそれは新し物好きだった私を見事なまでにハメてくれた。2001年10月14日北九州博覧祭にて大江慎也を除くex.ルースターズのメンバーによる"ロックンロールジプシーズ"が演奏を行った、地元でもある北九州だからなのか?ドラムのバスドラ部にはTHE ROOSTERSの文字が、そしてSEとしてルースターズの1stかの"IN&OUT"が流れると共に、会場にいる当時からのファンのアドレナリンは上昇した筈だ。客を別 段煽る事も無く始められた演奏は、99年にリリースされた彼等の本来のサウンドに近いと言われるメジャーデビュー前の音源を収録したCD"I'M A KING BEE"に準じたと思われるルースターズナンバー、北九州のファンへの為か、噂にあがっていた彼の出演を想定してかは判らないが、それは"ロックンロールジプシーズ"の名を借りた"ルースターズ"であったと思う。そしていつもの様にMCも無くクールに演奏されるそのバンドの姿は、不必要に変に感傷的になりそうな私の気持ちを排除した。そして数少ないMCでルースターズの前身とも言える"人間クラブ"のVo.南浩二を紹介し南浩二のソロからの曲と人間クラブ時代の曲を4曲演奏、歌舞伎役者のごときステージングにワイセツなアクションで一般 客も居たであろう会場を戸惑う客と熱狂する客に二分し去っていった。再びジプシーズのみの演奏に戻ってもクールなステージングは変わり無く演奏は幕を閉じた。正直ほっとした。というと聞こえが悪いかも知れないが、今迄、再結成したり昔の名前で出ています的な物を見て良かった事が少なかったからなのだが、本人達が素で普通 にいつもの事を演る(実際の所は判らないけれど)といった佇まいと演奏のおかげで(大袈裟だけど)その後も普通 に、何時もの様に"ルースターズ"を聴く事が出来ている、そして"ルースターズ"とは違った意味で"南浩二"が見せた、最近のバンドには少なくなってきた"ROCK"という物の下世話な部分を見せつられたという所も個人的に凄く興味深かった。

文/後藤貴幸(ボーダーライン小倉店)
■株式会社ボーダーライン カメレオンレコード■福岡店(092)761-0388/小倉店(093)533-1269


Vocal Group vol.12

『SOFT ROCK』2
 今月はSOFT ROCK特集の2回目、更にカルトな世界に突入します。先月でSOFT ROCKがどんなものかお解り頂けたと思います。大まかに言えば、イージー・リスニング・ヴォーカルなのです。先月も書いた通 り、SOFT ROCKはここ数年の間に注目され始めたもので、私が紹介するアーティストや曲が活躍した時代はもう35年くらい昔なのです。さて、当時のアメリカといえば、公民権運動や大学自治などの政治問題が噴出し、反権力運動が活発化した混迷の時代。ヴェトナム戦争が泥沼化して徴兵に背を向けた若者がドロップ・アウトし、ドラッグが蔓延していった時代だった。そんな時代背景の中で、ロックやサイケデリック・サウンドが育ち、黒人達の間でも更にパワー溢れるソウル~R&Bが発展した。反権力や保守的な大人に対抗すべく生れた音楽は、悩めるアメリカを象徴した。一方、テンションの強さばかりでは脳ミソは疲れるばかり…てな訳で、明るく楽しいノーテンキなアメリカン・ポップスも当然人気を集めた。いまで言う「癒し」だ。ポップス音楽の最大の顧客はティーンエイジャーであり、業界のターゲットは当然彼等に向けられた。こうして生れたSOFT ROCK系サウンドが或る程度の支持を受けたのは、業界が2匹目のドジョウばかりを狙った訳ではなく、徐々にサウンドが洗練されていったから。これらのノウハウは小・中学生向きのバブルガム・ミュージックにも生かされ、相乗効果 でアメリカン・ポップスの中核をなした。武骨なロックでテンションを高める一方で、心地良いSOFT ROCKを聴くという絶妙なバランスがアメリカの良さだ。この辺りが心地良いと感じる人は、かなりのインテリジェンスの持主だと思う。今から想えば、SOFT ROCKはこの10数年後に登場するAORの伏線だった。今月の音源は、心地良い曲を集めてみました。
  文・ジャケット提供/シュンサク兄
1.Cherish(チェリッシュ)/Association(アソシエーション)[66:#1]
ソフト・ロック系では最もレコードを売ったグループだ。この曲の他「ウィンディ」、「かなわぬ 恋」といった名曲のヒットが有る。曲もサウンドも凝った作りで、且つ都会的センスに溢れていたが、日本人には難解な曲だったらしく余りヒットしなかった。このサウンドはそっくり、島倉千代子の「愛のさざなみ」としてパクられ、曲名はフォーク・デュオに獲られた。

2.See You In September(シー・ユー・イン・セプテンバー)/ Happenings[66:#3]
この曲のオリジナルはアメリカン・グラフィティで紹介されたテンポズで、ハプニングスのカヴァーは実に軽快なナンバーで登場した。4 SEASONSを彷彿とさせるリードのファルセットとバックのハーモニーは当時の私を嬉々とさせた。次のハーパース・ビザール同様クラシックな曲をモダナイズして成功を手中に収めたが、日本では殆ど話題にならなかった。
3.The 59th Street Bridge Song(59番街橋の歌)/ Harpers Bizarre(ハーパース・ビザール)[67:#13]
オリジナルは云わずと知れたサイモン&ガーファンクルで、サブ・タイトルは「フィーリン・グルーヴィ」。アレンジャーはレオン・ラッセルで重厚なサウンドに仕上がった。バックとヴォーカルが一体となったSOFT ROCKのクラシックとも云うべき作品だ。尚、リーダーのテッド・テンプルトンは後にワーナーの売れっ子プロデューサーとして敏腕を振るい、ドゥービー・ブラザーズやヴァン・ヘイレンを世に送り出し、ワーナーの副社長になった。又、この時のプロデューサーだったレニー・ワーロンカーは社長になっている。

4.Elenore(エレノア)/Turtles(タートルズ)[68:#6]
タートルズは最初、サーフィン・ミュージックをやっていたが、B.ディラン作の「悲しきベィブ」をカヴァーして人気を集めた。その後、「ハッピー・トゥゲザー(全米1)」を経てこの名曲に至る。私も私の仲間も、思いっきりポップで楽しいこの曲をタートルズのベストと断言する。これぞアメリカン・ポップスの真髄だ。この曲のメロディも、後に女優兼歌手の渥美マリにパクられた。
5.Groovy Summertime(二人のサマータイム)/ Love Generation(ラヴ・ジェネレーション)[67:#74]
マイナー・ヒットながら、何故か私の頭に残った曲。このコーラス・グループは、ヴェトナム反戦運動の中から興ったママス&パパス等のフラワー・ムーヴメント系グループ。コーラスのハーモニーは抜群で、極めて曲もオシャレだ。イントロはガーシュイン兄弟作のSummertimeと言う凝り様だ。
6.Traces(恋の軌跡)/Classics IV(クラシックス・フォー)[69:#2]
この名曲を知らずしてSOFT ROCKは語れない。「スプーキー」のヒットで知られるこのグループは、リーダーのデニス・ヨーストの渋い声が一番のウリだった。間奏で使われるサックスがもの哀しく、ラストへ一気に唄い込むデニスが実に切ない。イントロから「胸キュン」になるのは私だけだろうか。昨今の「打込み」による安易なレコーディングに比べ、これらの曲は遥かに手間・暇・金が掛けられている。シンセの音しか知らないイマの若い人達に、是非これらの「音源」を聴いて貰いたい。
【Gotmany】
1995年4月2日〜2000年3月30日まで5年間にわたってCROSS FMでオンエアされた人気プログラムがビーボイス誌上で再開。音楽心満載の、雑多で奥深いセレクトが音楽ファン貴重な情報源であった。「ガメ煮」と掛けたタイトルも秀逸。
  #0012
〜愛しの『BAMBi』ついに完結!〜
カネコアツシ『BAMBi 六』
\920(without tax)
エンターブレイン
 あ〜ぁ、終っちゃったよぉ遂に。カネコアツシさんのマンガ、『BAMBi』がさぁ(泣)。アタシ、好きだったんだよね。福岡にいた頃に読みたくて、でも、なっかなか手に入らなくて、ネット・オークションで落札したり、本屋に注文してスゴ〜ク待たされたり、それだけに思い入れも相当深いわけ。しかも、2年前だっけか、Rosalie GoesのVo.北原さんが企画して出した『BAMBi』のトリビュート・アルバム。これがまた最高にカッコ良くてさ。周りにも相当布教活動してたんだけど、この完結に伴い、またまた第2弾がリリースされるっていうんで、半ば強引に取材敢行。当然、このコーナーでもにチャンピオンに決定した次第です。まー、知らない人のためにサラッと説明しておきますと、『BAMBi』は'97年7月〜'01年10月まで『月刊コミックビーム』誌上にて連載されていたカネコアツシ氏の代表作。その名もバンビという名前の女の子が謎のクソガキと共に旅を続けるんだけれども、ナントそのガキには5億円もの懸賞金が賭けられていて、色んな敵から命を狙われる…というストーリー。でも、なんかさ上手く説明できないんだけれども、筋がどうこうっていうよりも全体的な印象がパンクでポップなことがアタシにとっては重要なわけで、MADなんだけど何かすっげぇゴキゲンじゃん!っていう、そういう感じが凄く好き。あ、『時計じかけのオレンジ』を観た時に近いような感覚っていったら伝わるかな?結構、ミュージシャンに『BAMBi』ファンが多いのも、何かそんなような理由な気がする。ま、とりあえず興味を持たれた方は『BAMBi』を読むか、聴くか、してみて下さい。とにかくスンゲェ、カッコイイから!!
文/なかしまさおり --http://rockets.cool.ne.jp/--
▲V.A『ONE SHOT ONE kill〜BAD Tracks for BAMBi2〜』\2,000(without tax)UKプロジェクト11月22日ON SALE!!/ザ・マーガレットラブランジェリー、CONDOR44、THE JERRY LEE PHANTOM他、全8アーティストが参加。限定スペシャル・ユニット“ギャバキングスには甲本ヒロトやMAGUMI、ウエノコウジらの名前も!ちなみに99年にリリースされた『SHOT THE PINK GUN』もカッチョいいんで聴いてみて!
◆今月の現場リスト◆
◇9/27 KEMURI 
◇10/2 bugy craxone 
◆10/3 RADIOHEAD 
◇10/5 カネコアツシ、ロザリーゴーズ 
◆10/5 (CATENINE,DUSK) 
◆10/20 MINAMI WHEEL 2001(ACIDMAN) 
◆10/21 MINAMI WHEEL 2001(PE'Z,sham e,bugy craxone) 
◆10/25 歌舞伎町BLANK GENERATION(惑星,THE JERRY LEE PHANTOM)
◇10/28 drug store cowboy 
◇10/31 宮沢和史

WEB日記でわかってしまう「あなた」のこと
 最近、ネットワーク業務に携わる知人たちと「WEBの中身から、どこまで本人像に迫れるか!?」という研究&実験をしてみました。メンバーひとりにつき適当に5つの個人サイトほど選び、そのWEBからわかる個人情報全てを抽出したのだけれど、興信所も真っ青なデータがどんどん出てきてびっくり。名前、住所、勤め先、家族構成、病歴、学歴、家を留守にする期間、増改築、引っ越し、結婚記念日、生年月日、生理日から祖父母、両親の色々な履歴、毎週習い事をしている曜日と時間帯………etc。一番無防備な情報が散乱していたのは個人のBBS。それと日記。メールでやりとりすべき内容をBBSでやっているものだから、かなり濃厚な情報がたっぷり。住所を出している人はさすがにいないけれど、ジグゾーパズルのように情報を積み重ねていくと、特定の駅とか店とかから割り出せる。○○駅から歩いて10分。近くに○○公園がある、とかって書いているし、これらの情報からMAPで探すと、ぴったりな特定の場所が出てくる。ヒトというのはほんと〜に不思議な生き物。実生活では表だったことが嫌いな内向的な人でも、私を知らせたい、知って欲しいという気持ちが潜在意識にたっぷりとある。本人は仮名だから、とWEBで安心して自分をさらけ出しているけど、小刻みな情報でも積もれば全体像につながってしまうのに。調査の目的は「ネットにおける個人のセキュリティ意識を調べる」でした。一度みなさんもWEBでやってみるといいかも。かなり濃度の高い個人情報が楽に集められることに驚きます。
WEBというのは、元々不特定多数のより多くの人たちに情報を公開する為の手段のひとつ。それが企業情報だろうが、個人情報だろうが、一旦公開したら知らないところで一人歩きをしてしまうようにできています。「核戦争などの非常時に備えよう」という目的で作られたネットワークですから、そうであるべきなのですだから蜘蛛の巣(WEB)みたいなどこでもドア。:-)そして、目的意識を持って特定の人を追う人がいるとすると……こわい。年末も近いことだし、日記を書いている人は、防犯の意味も込めて、フィクションもちりばめましょう。わたしもWEB日記を始めるときの冒頭は決めました。「うちにはピットブルとナポリタンマスチフ(どちらも凶暴タイプな闘犬)を飼っています。夫はK-1チャンピオンです。ちなみに前夫は服役中。」
Drop me a line?:toku@bea-net.com

●singleton's cafe
http://www.sonymagazines.jp/singletons/bj/
「ブリジット・ジョーンズの日記」という映画でも話題になったシングルトン専用サイト。この号が発売される頃には日記の人気投票が終わっていると思うけど、ここで上位 になった日記は出版されるらしい。

●ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/home.html
日記じゃなく、日刊WEB新聞もどき。結構購読者層も幅広く、病みつきになっている人も多いと聞く。ニュースキャスターの鳥越俊太郎氏の「あのくさ、こればい」というコーナーもあり。

●ブリジット・ジョーンズ 
http://www.uipjapan.com/bridgetjones/index.htm
こちらはオフィシャルサイト。ビーボイス編集部でも、この日記が身につまされる(?)女性スタッフも多いかと思われます。

TOKU-san/'74〜ミュージカル「Rocky Horror Show」(London cast)制作スタッフ。'78〜音楽プロダクション勤務にて原盤制作、出版管理、マネージメント、商品化権業務、ミュージカル「Hair」制作。その後契約にてTV番組制作、書籍&雑誌編集などを経て現在システムプロデューサー。気分は毎日70's。

冬です。寒いです。そんな季節の土曜の深夜はラジオで『College Radio Japan』でも聴きながらシッポリ過ごすのが一番ですよ。ハガキ、メールをくれた方にはプレゼントも用意してあるので是非御一聴あそばせ。で、今回はCRJ福岡大プッシュな地元福岡バンドを御紹介。まずは現在CRJ福岡チャートを賑わせているヤパーナスコープ(http://203.174.72.111/yapanascope/)。その音楽性を一言で表すと「轟音歌謡」。濃いです。耳をつんざく轟音、ダイナミックな演奏を堪能できる彼等のライブは必見。12月16日、キースフラックでのイベントに出演しますよ。お次は白☆星(http://members.jcom.home.ne.jp/shiroboshi/)。先日行われたブラッドサースティーブッチャーズの福岡公演で前座を務め、ブッチャーズに負けず劣らずの演奏っぷりが好評だったという彼等。エモーショナルで疾走感溢れるサウンドは我々の心を鷲掴みです。12月に行われるIFFイベントにも出演決定!是非足を運んで下さい。「音を聴いてみたい」という方は是非CRJにリクエストしてみて下さ〜いね。
文/CRJ-fukuoka
■ 24 NOVEMBER 2001[chart/artist/title/label]
01.Polaris/光と影[Family Song]
02.What's Love?/あの鐘を鳴らすのはあなた[AKA records]
03.HERMANN H. & THE PACEMAKERS/クラッシュ[east west japan]
04.ZOOBOMBS/JUMBO[TOSHIBA EMI]
05.クラムボン/ララバイ サラバイ[PLANETS]
06.ヤパーナスコープ/ハイファイ[自主制作]
07.MOGWAI/MY FATHER MY KING[MATADOR]
08SURGELY AFRO/DIAMOND Afraid[Coup]
09.Safariari/3 feet hi & rising[AUTOMATIC KISS RECORDS]
10.CORNELIUS/Bird Watching At Inner Forest[trattoria]
CRJとはアメリカのCMJを日本にも創ろうと現役の大学生の手によってスタートしたもので、音楽のあらゆる枠組みを超えた自由な発想をもとにチャートを作成しています。CRJ-FUKUOKAは福岡に住む音楽好きの大学生、専門学生が中心となってラジオの企画・製作、フリーペーパーの作成、ライブ・クラブイベントの企画・運営を行っています。
■COLLEGE RADIO JAPAN  毎週土曜深夜3時よりCROSS FMで好評オンエア中
■WEB http://crjf.tripod.co.jp
※情報は全てBEA VOICE VOL.271発行当時のものです※