キングスネーク伝説

back
back

Legend of KingSnake

【DRIVE】

「この前のって言うても、えらい前ぃなったばってんくさ、ビッグ・トゥギャザーのライヴァーどげんなっとうとや。チャンポン屋の出前やなかっちゃけん、もう出来ますやら、今、出ましたやら言うなよ」と当たり散らしていた。
チケットを片手に、ビッグ・トゥギャザーに駆けつけたファンの少年少女達も、そう思ったに違いない。実の処、今だから証すの世界だった。
「有頂天」は一万枚以上売れたが、「仁輪加」が芳しくなかったのか、レコード会社が躊躇したので、三枚目のアルバムの作業がストップしたのだ。テイチク・レコードは、ライブ・レコーディングのマスター・テープを夢本舗に譲度する話しを持ちかけたが、夢本舗はこれ以上サンハウスに資金投下出来ないと判断した。テイチクのみならず夢本舗も、つる田マネージャーとサンハウスの確執や不協和音を察知していたのかも知れない。企業の保身、利益優先を考慮すれば理解できない事ではない。
結果、ブラック・レーベルから「ドライブ/サンハウス」をリリースして、経費だけでも回収しようと結論を出すまでに、1年3カ月という時間がかかったのだ。76年のクリスマス・イブにレコーディングされながら、ミックス・ダウンは78年1月に始まったのだ。
DRIVE生々しい話しに翻弄されたこのアルバムは、サンハウスが残したたった4枚のアルバムの中では最高にサンハウスなアルバムだ。(たまたまカセットに録ったテープをレコード化したものは、アルバム にする意図も無かったものだし、あれ以上のアウト・テイクスはいっぱいあるから、4枚。)
「ドライブ/サンハウス」は、1978年3月25日に、ファンの元へ届けられたが、ジャケットの裏側には「HOUSEOFFICE」という名称が印刷されている。

next